ラストです！

きな子が居なくなってもまだ、きな子をあんなに長い時間苦しめた事をずっと後悔していました。

きな子を大きい病院へ動かすべきだったのか…

避妊手術がいけなかったのか…


きな子の死後、私は２回、病院を訪れて先生と話しました。

質問をたくさんしました。

先生は、やはりきな子を途中で動かすのはちょっと難しかったのではないかと言いました。

避妊手術自体は、難しいものではないし、きな子は特に短い時間で済んだし、避妊手術が原因で亡くなった子は今まで居ないと。

血栓の判断がなかなかできなかった事についても…

そこの病院に来る動物は、圧倒的に犬が多いそうです。猫はほんの一割。

その中で血栓はきな子を入れて四例。

あとの三匹は病院に来た時点でかなり痛みがある状態である程度の高齢。

皆、安楽死を選ばれたそうです。

きな子はやっぱり先生が診てきた中でも特殊な例だったようです。

発症後、１２時間以内に投与しないと効果が望めないとされた薬、実際は２時間以内でないと効果は薄かったようです。


きな子が発症する前日の、
片足に体重をかけて妙な座り方をするきな子の写真を見せて、この時から詰まりだしてたのだろうかと言う私に、

先生は私の気持ちを全部察してか、
この子はもともと心筋症を持っていて、今回、避妊手術が引き金になったであろうけど、もし避妊手術をしなかったとしても将来、症状は出ただろうし、
もし今回助かったとしても、再発を繰り返す可能性はあったと言いました。

…そうか、今回助かったとしても、また、痛い思いをさせてしまったのかもしれなかったんだ…

私は、少しスッキリしました。私は、私の出来る事をした。きな子は、きな子の弱い体を一度抜け出す必要があったんだと、
…自分を納得させる言い訳ですが、でも、前に進める気がしました。

きな子を最後の最後まで苦しめた事は本当にかわいそうで思い出すのもつらいけど、もし安楽死を途中で選んだとしても、絶対に後悔していたと思うし…

ズルいかもしれないけど、
自分を納得させる材料を集めたのです。



きな子が苦しむ姿を見て、
もう猫なんか飼えない！と思ったけど、
もう、またきな子のようなかわいい女の子が欲しいと思ってる自分がいます。


また、イコと遊んでる姿が見たい。



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ここまで一気に書き上げていたのです。


今現在、既にミケが居るなんてね。
わからないものです。


きな子が生まれ変わって戻って来てくれないか、待つつもりだったのになぁ～。


今は、イコとミケと、野良たちの面倒を見ながら、きな子が幸せに生まれる事を願う毎日です。


やっぱり猫が好き。

きな子！ありがとね！！


きな子とイコの最後のツーショトです。

たまたまかもしれませんが、きな子を眠らせた箱の横に寄り添って寝ていました。