SFCJ関係で盛り上がっている駒沢のベース専門店「ジラウド」。
この店の店長福田さんが提唱する「弦を縦振動させるピッキング」というもの
を実際にこの目で見てきた。
ピックアップに対して平行させるのではなく垂直に弦を振動させるピッキング。
理に適った奏法なのかもしれない。特にFender系のベースを使う場合には。
こうすることで、アタックから第1倍音がどーんとでる太くて深いベース音が
鳴る。横振動させるいわゆる普通のピッキングだとアタックの後に第2倍音が
鳴りベース本来の音が損なわれているというわけだ。
実際に弾き方を変えて聞き比べてみるとその違いは歴然。
目からうろこ。驚愕。感動の嵐。 言い過ぎか。
でも、ベースを弾き続けている連中にはこの差に愕然としてしまうのは事実。
アタックも自然でしかもぶーんと太くしかもサスティンも豊かでしかも音だけ
聴いていてもグルーヴィーな感じ。
ジェイムス・ジェマーソン、チャック・レイニー直系のFenderベースの音。
その昔、アルバムのクレジットの中にはダブルベース(ウッドベース)に対して
Fender Bassとクレジットされていた時期もあるくらいだしね。
俺が見た限りでは、
1)弦に対し指は斜めにあて
2)弦が指にあたっている面積は大きめ。
3)指の関節は曲げない。第1関節から指全体でトリル。
4)弦をピッキング中、指は逆反り気味。いかに逆反りを使えるか。
5)指が弦に当たってから振りぬくまでの瞬間のスピードは早く。
6)力の入れ具合はかなり繊細。この辺が極意か?力みはまったくなし。
別に高速フレーズを弾いているわけではありません。いかに指のスナップが
早いかということでしょう。
決してピックアップに対して弦を押し込んでわけではない。
ピックアップに対していかに縦に振動させるか。
しかし、この福田さんの2フィンガーは人差し指と中指のスナップが効いてい
るというか、バネでも内蔵しているかのような指になるには相当の訓練ともと
もと持っている指の素性が必要だろうな。
万人向けの奏法ではないと思う。
そもそも、これがすぐできたらベースで飯が食えるぞ、実際。
ただ、これを知っているのと知らないとじゃ雲泥の差。自分のベースが弾き方
でこんないい音が出るのだと気づかせてくれただけでも感謝感激だ。
この日は4人で店に行って、福田さんは店のベースをあれこれひっぱり出して
は弾かせてもらったり、はたまたご本人に実演してもらったり、この奥義とい
っていい自分のベース奏法を惜しげもなく披露してくれ最終的には個人レッス
ンを含む講習会の様相を呈してしまった。
しかもコーヒーまでご馳走になったりして。
嗚呼、それなのにそれなのにこの日は誰1人買物をする奴はいなかった。。。
ひどい話だ。
自分のベースの出音に悩んでいる人はぜひ訪れてみるといいと思う。
できれば、若いうちにね。
あるミュージシャンが言ってたけど楽器が上達するのは25歳まで。その後は
身につけた技術をもって味をだす。
言えてる。
俺の場合も20代の頃のテクニックからさほど上達していない。現在はその頃
の遺産で弾いているのかも知れない。テクニックといっても指が早く動くとか
のフィジカルな分野ね。音を切るとか伸ばすとかバウンスさせるとかのテクニ
ックてのは今でも研究できるし上達はする。
はず。
で、あって欲しい。
さて、ここではたと考えてしまったのだがこの「縦振動」の考え方をどうやって
ピックを使ったピッキングに応用できるか、置き換えることができるかだ。
ピックを使って弦を縦振動させることはできる。
ダウンピッキングのみで弦に対してピックを平行に構え斜めにあてて振りぬく。
これでは早いフレーズは弾けませんな。さもなくばBOOWYのベースみたいにど
んな曲でもただひたすら痙攣したようにダウンオンリーで弾きぬく。
これは、これで大変だが。
基本的にはオルタネイト、ダウンアップの繰り返しでピッキングすることに
なるのだが、どうやって弾いても弦は横方向の振動になってしまうま。
さて、
解決策として、
1)できる範囲でダウンオンリーで弾く。
(メタリカ化するか、ボウイ化するか諸刃の剣)
2)早いフレーズを弾かない。いやいや、アップをできるだけ使わないような
フレーズを作る。ハンマリングやプルを使って。
3)EMGピックアップは横振動の弦も捕らえることができるので縦振動を無視する。
パッシブは使えんてことか。
どれも理に適っているような。。。。。
では、俺がピックを使ったベースのピッキングをする上で心がけていること。
1)使うピックは固め。柔らかすぎると却ってピック弾きっぽい音になるような
気がする。ピックのしなりが加わるためだと思う。
2)使うピックは大きめ。弦にあたる面積が大きいほうが太い音が出るはず。
尖っているか丸まっているかは好み?
3)グーで握らず親指に人差し指でピックを握る、場合によっては中指を添える。
残った指でピッキングもできるし、ボディやブリッジに固定して安定させる
こともできるし、一番大きな利点はミュートがしやすいこと。これ、大事。
4)基本は弦に対して、ピックは平行にあてる。どんな音が欲しいかによるけど。
5)ピックはできるだけ深く弦にあてる。太い音にするには当然。
6)手首は柔らかく、尚且つしっかりとピックを持つ。弦からの抵抗は手首で受
ける要領かな。う~ん。
7)たまには、手首を硬くしてがしがし弾くのもよろし。
8)基本はダウンアップのオルタネイトでピッキング。ダウンで表拍、アップで
裏拍と考えたりしながらグルーブを刻むのもよし。
9)空ピックを多様する。空ピックでリズムをとってもよいし、アップでアウフ
タクト替わりにしてもよい。さらには空ピックもフレーズのうちだ。
10)ミュートは基本的に両手で。特に左手が重要。ピックでミュートするとノイ
ズが。。。。
10か条になってしまった。
1)と2)と6)は、俺はFenderのおにぎり型のHARDを使用。鼈甲風でも白でも黒で
もOK。これは単純に慣れの問題かな。手首とも関係してくるが、ピックのしなり
と手首のしなり両方で弦からの抵抗を逃がすというかね、俺の場合。
だから、手首を硬くして柔らかいピックで弾くというのもありだと思う。
昔はそうしてたし。
4)は巷で言われるところの逆アングルの腕の置き方と重複するところがあるの
かもしれないが、ダウンとアップでの音の差をなくすことと、4弦と1弦の差をな
くす目的。ベースはほぼ4弦3弦あたりをピッキングすることが多いので1弦2弦
あたりをピッキングするとピックの角度は鋭角になっている場合がほとんど。
これは支点となる手首の移動で対処する。
5)ある人が言っていたが、ビートルズの3人、ポール・ジョージ・ジョンが交互に
ソロを弾く曲があるそうだがポールのギターの音だけがわかるそうだ。むちっと
とした音がしているらしい。本当かどうかは知らんが。これは、べーシストが弦
に対して深くピックを当てていることの裏づけかもしれん。
8)は例をあげると、16beatを刻む場合ダウンピッキングが8beatの表、アップピッ
キングが8beatの裏というふうに解釈してフレーズを刻むというやりかた。邪道か
もしれないが、これけっこう役に立つのだ。ロックのリズムだと拍の頭が必ずダ
ウンピッキングになる。これをひたすら守る。いくら練習してもダウンピッキン
グのほうが強いはず。前小節からのアウフタクトとして使うとこれは必ずアップ
ピッキング。これもひたすら守る。
9)ベースのピック弾きで空ピックは使わないなどと言う奴もいるが、使えるもん
は使ったほうがええんちゃう?POLICEの「ロクサーヌ」をよく聴いてみればスティ
ングはあの裏打ちのベースフレーズを弾くのに空ピックいれまくりだ。ただ単に
空ピックなしだと弾けなかったかもしれないが。でも、ドラムと絡んでいい感じ。
そもそもスラップフレーズには必ず入ってるし。要はいい音をだせばよし。
10)どっちがやりやすいかは個人個人で。
そうした上で、EMGピックアップのついたベースを使うと。アクティブでいいのか。
Spectorはそういった意味でもピック弾きプレイヤーから信頼を得ているのだろう。
ただ、それだと悔しいのでこれからプレベにフラットワウンドを張って研究して
みたいと思います。今後の課題。
The Metersの初期George Portar Jr.はテレキャスベースでピック弾きだった。
でも、ぼーん・どーんと太っい音をだしているのだ。答えはあるか?
ないか。
注)冒頭の画像と本文の内容はなんら関係がございません。
この店の店長福田さんが提唱する「弦を縦振動させるピッキング」というもの
を実際にこの目で見てきた。
ピックアップに対して平行させるのではなく垂直に弦を振動させるピッキング。
理に適った奏法なのかもしれない。特にFender系のベースを使う場合には。
こうすることで、アタックから第1倍音がどーんとでる太くて深いベース音が
鳴る。横振動させるいわゆる普通のピッキングだとアタックの後に第2倍音が
鳴りベース本来の音が損なわれているというわけだ。
実際に弾き方を変えて聞き比べてみるとその違いは歴然。
目からうろこ。驚愕。感動の嵐。 言い過ぎか。
でも、ベースを弾き続けている連中にはこの差に愕然としてしまうのは事実。
アタックも自然でしかもぶーんと太くしかもサスティンも豊かでしかも音だけ
聴いていてもグルーヴィーな感じ。
ジェイムス・ジェマーソン、チャック・レイニー直系のFenderベースの音。
その昔、アルバムのクレジットの中にはダブルベース(ウッドベース)に対して
Fender Bassとクレジットされていた時期もあるくらいだしね。
俺が見た限りでは、
1)弦に対し指は斜めにあて
2)弦が指にあたっている面積は大きめ。
3)指の関節は曲げない。第1関節から指全体でトリル。
4)弦をピッキング中、指は逆反り気味。いかに逆反りを使えるか。
5)指が弦に当たってから振りぬくまでの瞬間のスピードは早く。
6)力の入れ具合はかなり繊細。この辺が極意か?力みはまったくなし。
別に高速フレーズを弾いているわけではありません。いかに指のスナップが
早いかということでしょう。
決してピックアップに対して弦を押し込んでわけではない。
ピックアップに対していかに縦に振動させるか。
しかし、この福田さんの2フィンガーは人差し指と中指のスナップが効いてい
るというか、バネでも内蔵しているかのような指になるには相当の訓練ともと
もと持っている指の素性が必要だろうな。
万人向けの奏法ではないと思う。
そもそも、これがすぐできたらベースで飯が食えるぞ、実際。
ただ、これを知っているのと知らないとじゃ雲泥の差。自分のベースが弾き方
でこんないい音が出るのだと気づかせてくれただけでも感謝感激だ。
この日は4人で店に行って、福田さんは店のベースをあれこれひっぱり出して
は弾かせてもらったり、はたまたご本人に実演してもらったり、この奥義とい
っていい自分のベース奏法を惜しげもなく披露してくれ最終的には個人レッス
ンを含む講習会の様相を呈してしまった。
しかもコーヒーまでご馳走になったりして。
嗚呼、それなのにそれなのにこの日は誰1人買物をする奴はいなかった。。。
ひどい話だ。
自分のベースの出音に悩んでいる人はぜひ訪れてみるといいと思う。
できれば、若いうちにね。
あるミュージシャンが言ってたけど楽器が上達するのは25歳まで。その後は
身につけた技術をもって味をだす。
言えてる。
俺の場合も20代の頃のテクニックからさほど上達していない。現在はその頃
の遺産で弾いているのかも知れない。テクニックといっても指が早く動くとか
のフィジカルな分野ね。音を切るとか伸ばすとかバウンスさせるとかのテクニ
ックてのは今でも研究できるし上達はする。
はず。
で、あって欲しい。
さて、ここではたと考えてしまったのだがこの「縦振動」の考え方をどうやって
ピックを使ったピッキングに応用できるか、置き換えることができるかだ。
ピックを使って弦を縦振動させることはできる。
ダウンピッキングのみで弦に対してピックを平行に構え斜めにあてて振りぬく。
これでは早いフレーズは弾けませんな。さもなくばBOOWYのベースみたいにど
んな曲でもただひたすら痙攣したようにダウンオンリーで弾きぬく。
これは、これで大変だが。
基本的にはオルタネイト、ダウンアップの繰り返しでピッキングすることに
なるのだが、どうやって弾いても弦は横方向の振動になってしまうま。
さて、
解決策として、
1)できる範囲でダウンオンリーで弾く。
(メタリカ化するか、ボウイ化するか諸刃の剣)
2)早いフレーズを弾かない。いやいや、アップをできるだけ使わないような
フレーズを作る。ハンマリングやプルを使って。
3)EMGピックアップは横振動の弦も捕らえることができるので縦振動を無視する。
パッシブは使えんてことか。
どれも理に適っているような。。。。。
では、俺がピックを使ったベースのピッキングをする上で心がけていること。
1)使うピックは固め。柔らかすぎると却ってピック弾きっぽい音になるような
気がする。ピックのしなりが加わるためだと思う。
2)使うピックは大きめ。弦にあたる面積が大きいほうが太い音が出るはず。
尖っているか丸まっているかは好み?
3)グーで握らず親指に人差し指でピックを握る、場合によっては中指を添える。
残った指でピッキングもできるし、ボディやブリッジに固定して安定させる
こともできるし、一番大きな利点はミュートがしやすいこと。これ、大事。
4)基本は弦に対して、ピックは平行にあてる。どんな音が欲しいかによるけど。
5)ピックはできるだけ深く弦にあてる。太い音にするには当然。
6)手首は柔らかく、尚且つしっかりとピックを持つ。弦からの抵抗は手首で受
ける要領かな。う~ん。
7)たまには、手首を硬くしてがしがし弾くのもよろし。
8)基本はダウンアップのオルタネイトでピッキング。ダウンで表拍、アップで
裏拍と考えたりしながらグルーブを刻むのもよし。
9)空ピックを多様する。空ピックでリズムをとってもよいし、アップでアウフ
タクト替わりにしてもよい。さらには空ピックもフレーズのうちだ。
10)ミュートは基本的に両手で。特に左手が重要。ピックでミュートするとノイ
ズが。。。。
10か条になってしまった。
1)と2)と6)は、俺はFenderのおにぎり型のHARDを使用。鼈甲風でも白でも黒で
もOK。これは単純に慣れの問題かな。手首とも関係してくるが、ピックのしなり
と手首のしなり両方で弦からの抵抗を逃がすというかね、俺の場合。
だから、手首を硬くして柔らかいピックで弾くというのもありだと思う。
昔はそうしてたし。
4)は巷で言われるところの逆アングルの腕の置き方と重複するところがあるの
かもしれないが、ダウンとアップでの音の差をなくすことと、4弦と1弦の差をな
くす目的。ベースはほぼ4弦3弦あたりをピッキングすることが多いので1弦2弦
あたりをピッキングするとピックの角度は鋭角になっている場合がほとんど。
これは支点となる手首の移動で対処する。
5)ある人が言っていたが、ビートルズの3人、ポール・ジョージ・ジョンが交互に
ソロを弾く曲があるそうだがポールのギターの音だけがわかるそうだ。むちっと
とした音がしているらしい。本当かどうかは知らんが。これは、べーシストが弦
に対して深くピックを当てていることの裏づけかもしれん。
8)は例をあげると、16beatを刻む場合ダウンピッキングが8beatの表、アップピッ
キングが8beatの裏というふうに解釈してフレーズを刻むというやりかた。邪道か
もしれないが、これけっこう役に立つのだ。ロックのリズムだと拍の頭が必ずダ
ウンピッキングになる。これをひたすら守る。いくら練習してもダウンピッキン
グのほうが強いはず。前小節からのアウフタクトとして使うとこれは必ずアップ
ピッキング。これもひたすら守る。
9)ベースのピック弾きで空ピックは使わないなどと言う奴もいるが、使えるもん
は使ったほうがええんちゃう?POLICEの「ロクサーヌ」をよく聴いてみればスティ
ングはあの裏打ちのベースフレーズを弾くのに空ピックいれまくりだ。ただ単に
空ピックなしだと弾けなかったかもしれないが。でも、ドラムと絡んでいい感じ。
そもそもスラップフレーズには必ず入ってるし。要はいい音をだせばよし。
10)どっちがやりやすいかは個人個人で。
そうした上で、EMGピックアップのついたベースを使うと。アクティブでいいのか。
Spectorはそういった意味でもピック弾きプレイヤーから信頼を得ているのだろう。
ただ、それだと悔しいのでこれからプレベにフラットワウンドを張って研究して
みたいと思います。今後の課題。
The Metersの初期George Portar Jr.はテレキャスベースでピック弾きだった。
でも、ぼーん・どーんと太っい音をだしているのだ。答えはあるか?
ないか。
注)冒頭の画像と本文の内容はなんら関係がございません。
いただいてないもん。<根に持ってるのか?
Funk GrooverもSlapperももう2マン安かったら買っているかも。
どうも無理っぽいです。
ちなみに、一昨日のライブ。
早速、縦を意識して音を出してみたんですが。(笑)
ハコがブークラだったので、出音の差なんて全くわかりまへんでした。
てか、自分の音が全く聞こえまへんでした。
サスガ、クーブラ。
今後もよろしくです。
なるほど、スラップはある意味フェンダーの音なのね。
弦の断面図(?)のピッキングの角度なんかは
結構触れられる事の無い話題ですけど、こいつは大事ですね。
ワタシはまた違う角度の降り抜きなのですが。(^^;
http://m-slave.net/tt/pHR9P/
http://w-master.net/se/B46gj/
http://tamotamo.net/mote/nOIJM/