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異文化コミュニケーション 食

2013年10月16日 | 日記
異文化コミュニケーション 食
2013年9月18日 1:00
異文化コミュニケーションと言っても様々な定義がありますが、たまたま過日Fbで檜垣さんが中国で芋虫を食した話をブログにあげていたのを拝読し、食についてまとめて書くことにしました。

日本の国内でのコミュニケーションは同質、均一社会といいますが、他国に比べると日本の場合まさにそうで、理解し合えているのが前提となっています。 そこからはずれないよう(=仲間はずれにならないように、異端視されないように、いじめられないように)日本人は幼少の頃から、周りを気にして同調、同化する技を身につけるように訓練されます。

一方欧米では個性を重視するといわれますが、果たしてそのとおりでしょう。米国は多人種国家であり、欧州は隣接する国家とは言語、文化、宗教がまるっきり違います。 そうした個性重視の結果今の国家のまとまりとなっているとも言えますし、その国家を維持する必要性からの知恵であるとも言えます。 子供たちは、幼少のころから、違うものを尊重しあう技術を身につけるように訓練されます。

下記食に関する異文化のいくつかの事例です。

1)日本では、大皿料理に見られるよう、みんなで仲良く食べましょう、幼稚園の集まりでも、お弁当やおやつを分け合うことが美徳、自分でおいしいと思ったものを何々ちゃんにも分けてあげたい、えらいねえ。。と言われます。

ドイツの駐在員家族と現地人家族を呼んでの食事会での一幕。 ある日本人駐在員が息子に、”ほらっ、おいしかったら目の前のxxxさんともシェアしないかと言ってみなさい。”
ところが相手の父親は、”だめだめ、子供には自分の皿のものだけを食べるように厳しくしつけているんだ。日本では違うのか?!”と。 ところ変われば食育も変わるというものです。

2)檜垣さんの中国奥地での芋虫の炒め物を食して現地人に気に入られた話。 
同様にアラブ諸国中東で、羊の目玉と脳みそ料理を振舞われてしまい、目をつぶって、我慢して口と胃袋にいれたところ、
そんなにうまそうに食った日本人はいないぞっ、と二口目も勧められてしまったという。中東での一話はEPSONの同僚から聞いた話です。

3)ドイツ人はイギリス人やスペイン人と比べて几帳面且つ拒絶反応がはげしい(食わず嫌い)。しかし、だからこそ、私は事ある毎に、日本食を試させました。
半分は面白がってやったのですが、相手の食文化を尊重せよという重々しい前説とともに、まず食べさせてから正体を明かすという方法でかなりの潔癖症ドイツ人に日本の食文化を紹介した事があります。
鼻につんとくるわさび
腐った内臓と、説明をしたイカの塩辛
Cod Samenと訳してタラの白子(酢やてんぷら)
焼き鳥やのにんにくばくだん
台湾ではなまこ料理。 
いつか”このわた”を勧めてみたいものです。 どういう説明をしようか。。

4)豚の生肉
お返しにドイツでは豚の生肉バーガーをドイツ北部でよく食べました。
メットブロイシェンは、おいしかったです。豚肉の生というと危険だと教えられてきた(豚のDNAが人間のそれに似ているため病気が移ると)しかし、新鮮且つ安全な豚の系統らしく、信じて食べました。 
生豚ミンチに塩コショウのバーガーです(@ドルトムント)。

5)
しかし、一度だけ日本の食を紹介して失敗したことがあります。馬肉です。
自宅で小さい頃から乗馬を親しんできた女性だったらしい。 信州長野県で馬肉の刺身を食べさせた後に馬肉であることを伝えると、非常にショックを受けていた。
熊か、鹿だとおもっていたのに、、、と涙目になってしまって、反省しきりでした。
大体イギリスをはじめ馬に親しみを持つ社会では馬肉はご法度ですね。2013年夏頃のBBC Newsでもイギリスの馬に対する愛着はNewsとして取り上げられてました。

6)中国で蛇のから揚げ、さそりの炒め物、カエルの足の酢の物、らくだのこぶは味付けとともに非常においしゅうございました。 そういえば、Facebookでベトナムでの食用ガエルの写真がありました。

7)北京ダック
シンガポールでの会食前、事前準備としてドイツの子会社の営業マンに当日のDinnerのMenuの説明をした。
相手もドイツ人だが当然食べたことはあるとは思うが高級な北京ダックであることをつたえた。.
当の本人も北京ダックは食べたことが無かったらしく、事前に説明を行い、本番のDinnerではドイツ語で彼から顧客に
説明をした。
その友人も、客先も大振りの北京ダックがテーブルに運ばれてきて、目の前で皮を薄く切り取られていく様子を見ていたのですが、身(肉の部分)をまるまる残したところで、シェフがさっさと厨房にその北京ダックを引き上げてしまった時の彼らの唖然とした顔はわすれられない。
肝心の肉を切り分けずに、薄い皮だけServeするとは!とだまされたと思うらしい。(笑)
当然その前振りとして、この店で一番の北京ダックである事を吹き込んでおく事が一段と良い効果をもたらす。 

あの引き上げられたアヒル肉はどうなったか?捨てるのか、厨房でスタッフが食うのか? いずれにせよ、後の料理で出てくることは無い、とだけはまずははっきりと宣言しておいて、後は、You never know, and I don't know it, either. と不思議な気持ちにさせておいた。

オチとして、その後アヒルの骨でだしをとったスープを別枠でオーダーする。 大きな器に骨がらしか入っていない上品なスープを各人に取り分けてもらっている時に、”先ほどの北京ダックがこうして2番目の料理として出てくるわけであるが、ごらんのとおり、肉の部分はどこかに行ってしまっているわけです”と説明するのはこちらの楽しみでもある。

高い金を出して皮を食し骨がらのスープを頂くとは!!何とも中華料理とは不思議なものよ!となるわけです。

添付写真はドイツ北部の生豚肉ミンチのメットブロイシェン。
Mett broetchen



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