10時には、やや雪混じりの雨になっていた。
昼過ぎに本格的な雪になった。
風がなく、ふんわりふんわり降っている感じで、これではまた積もりそうだ。
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今、午後2時、降り始めて2時間ほど。地面には2センチくらい積もっている。
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色が抜けた水墨画の世界みたい。
明日は書道に行く予定だったのだが、さあ? 造田の田舎道を行けるかどうか。
そんなふうに危惧していたら、なんとパパさんから神戸を昼過ぎに出て帰路についたとの電話が。
「高速道路がストップしているので、引田まで迎えに来て…」と。
2時に神戸発で、香川の県境に入ったのが5時前。
私は5時に家をそろそろと出て、引田まで向かった。
国道はそれでも25キロくらいで動いていた。
向かったのはいいが、高速のインターへの入り口では車を待つところがない。
仕方ないので、反対側の路肩に止めて待つ。
待つこと20分くらい。
徳島から高松行きは、ほとんど動いていない。
バスから降りて、車まで歩いてもらい、そこからインターの駐車場へ送る。
ところが…。
駐車場に向かう登った坂道の上でタクシーと出合った。
横に寄れば対抗するん? と思っていたら、タクシーがくだりでバックしてくれた。
それを見ていたら、な、な、なんとタクシーのタイヤが滑っているではないか……。
恐怖に顔がこわばったのだが。
そろりそろりと私は前進で下っていく。
ドライブからローに入れて。
駐車場の空きスペースに止めていたら、後ろの軽自動車の女性が下りて声をかけてきた。
「タクシーのタイヤが滑っているのを見て、どうしようか? と思いましたが、後ろに何台か続きバックも出来ず、前の車が行かれたのでついては下りましたが、怖かったですねぇ」と。
「本当に滑ってましたね。無事に家にたどり着くかしらん?」
「気をつけて帰ってくださいね」
そう挨拶して帰ったのだった。
帰り、車はほとんど動かず。
帰宅すると6時半過ぎだった。
なんとまぁ、普通なら10分での場所が、今日は1時間半ほどかかったことになる。
雪は怖いなぁ。
雪を知らない地方で育つと、もうええわぁ…と思ってしまう。