監督、高知大会前に喫煙知る 「何とか丸く収めようと」 (朝日新聞) - goo ニュース
校名と実態が全然あってないこと。
来年からは「煙暴義侠高校」にでもしたら。
”明徳義塾(高知)が4日、出場を辞退した。全国選手権史上初めてのことに日本高野連は対応に追われ、辞退を聞いた同校OBのプロ野球選手はショックを隠せなかった。02年の全国優勝を含め、昨年まで戦後最多の7年連続出場を果たした強豪校の不祥事は、高校野球の指導の難しさを改めて浮き彫りにした。
■「部内預かり」
大阪市西区の中沢佐伯記念野球会館に100人を超える報道陣が詰めかけた。午後3時過ぎ、馬淵監督は会見に臨んだ。
部員の喫煙問題を馬淵監督が知ったのは7月9日。高知大会を1週間後に控えていた。
高知県須崎市の野球部寮のボイラー室でたばこの吸い殻2本が見つかった。主将が全部員を集めると、1、2年生約10人が喫煙を申し出た。馬淵監督はそれを寮の監督室で知らされたという。
「本人らが自主的に申告したので情状酌量の余地がある。集団喫煙でもないし、好奇心で吸っただけだった」。学校では1回目の喫煙は1週間の謹慎。「それなら部内で預かろうと思った。その時報告しておけば、こんな問題にならなかった」。報告の遅れが最悪の結果を招いたことを認めた。
■土下座で謝罪
高知大会開幕を翌日に控えた7月15日。今度は1年生部員の保護者が野球部寮を訪ね、子どもが暴行を受けたと訴えた。馬淵監督は16日の開会式終了後、大阪の保護者宅に向かった。
「土下座で謝った。何とか丸く収めて3年生を試合に出させてやりたかった」。保護者から「頑張ってください」と声をかけられ、許されたと思い、試合出場を決めたと明かした。
学校側は被害者側に入学金や寮費、教科書代などを返却した。会見で「示談金はいくらか」と問われたが、「個人的な問題で迷惑がかかるので差し控えたい」と詳しいことは語らなかった。
■匿名での投書
校長がこの事件を知ったのは今月1日だったという。練習直前の午前11時ごろ、馬淵監督の携帯電話に吉田圭一校長がかけた。高知県高野連に事件を知らせる匿名の投書があったからだった。
抽選会があった3日夜に呼び出しを受けるまで、学校側は日本高野連に報告しなかった。学校側が正式に甲子園出場の辞退を申し入れたのは4日朝。兵庫県西宮市の宿舎に全部員を集めた馬淵監督は辞退の方針を伝えると、部員らは泣き崩れた。暴力をふるった部員3人には「君たちのせいではない。責任は部長と監督にある」と話した。
馬淵監督は自らの責任について、「何とか丸く収めたかった。自分で処理しようとした。責任を取る」。だが、悔いのような言葉も残した。
「注目されている学校と言ってはおこがましいが、選手には日本一を目指しているんだと言っている。精神的に強くなければいけない。でもそれが徹底できなかった」
■OBの中日・森岡は絶句
02年の全国選手権で主将として初優勝を果たした明徳義塾OBの森岡(中日)は報道陣から母校の出場辞退を知らされると、「えっ、マジすか……」と絶句。「今は、何とも言いようがない。甲子園での活躍を楽しみにしていたので残念。本大会が始まったら、飲み物を送る予定だった。何とも言えない気持ちです」と話した。”