D.N.A

大っ嫌い、なのに、愛してる。

ゾクシードール

2006-08-10 | >goo news
日本2発完封もオシム監督失望/親善試合 (日刊スポーツ) - goo ニュース

試合は90分間あるのに、途中で走らなくなったのが、不満だぁ~!♪


”<国際親善試合・キリンチャレンジ杯:日本2-0トリニダード・トバゴ>◇9日◇国立

 日本代表のイビチャ・オシム監督(65)が、デビュー戦に勝って不満を漏らした。トリニダード・トバゴとの親善試合は、MF三都主アレサンドロ(29)の前半2得点の活躍で、2-0と快勝した。しかし、後半に選手たちの足が止まったことにオシム監督は失望。試合終了を見届けずにトイレに走った。試合後の会見では「今日得た最も大きな教訓は走ることだ」と笑顔はなかった。

 オシム監督が突然ピッチに背を向けた。後半ロスタイム。65歳の指揮官はベンチを立って、ロッカールームへ引き揚げた。スタッフは「トイレに行った」と説明した。しかし、終了までわずか1、2分しか残っていなかった。我慢できないはずはない。不可解な行動は「勝利の瞬間など見たくない」という意思表示にも受け取れた。

 試合後に本音が漏れた。初勝利の会見なのに笑顔がなかった。「気掛かりなことがあります。サッカーは試合時間が90分間あります。今日は90分間走り切ることができない選手がいた。今日得た最も大きな教訓は走ることだ」。厳しい口調で言った。内容は大いに不満だった。

 開始から新代表5人が加わった先発メンバーが、果敢なプレーを見せた。前半17分には、MF三都主がオシムジャパン初得点となる、直接FKを決めた。オシム監督もベンチで拳を握り締めた。「最初にしては、いいテンポだった。選手が走れる間は、いい試合ができていた」。しかし、後半は目に見えて運動量が落ちた。追加点を奪えなかった。終盤は勝利より失望の方が大きくなった。

 合宿中は「走れ」という言葉を封印していた。運動量を要求されるオシムサッカーは「走るサッカー」と比喩(ひゆ)される。しかし、基本は「考えて走る」こと。周囲の声に「選手たちは陸上選手じゃない」と反発した。しかし、試合後はさすがに黙ってはいられなかった。

 「日本人の身体的特徴を考えたら、長身でも筋骨隆々でもないのだから、1対1に不利な部分がある。その分、相手より多く走らなければいけない。Jリーグではそういう習慣が少ない。最も大事な習慣だと思うのだが」。日本代表ではなく全日本人選手に訴えるように話した。

 実は密かに期待をしていた。試合前、チーム宿舎に親しい友人を招き食事をした。約3時間の談笑の中で「みんなが驚くことをしたい」と話していたという。しかし、今の日本代表はまだ「驚かせる」レベルには程遠かった。

 もっとも日本代表を指揮することへの熱意を失ったわけではない。前日会見では「負けたい」とも漏らしていた。もともと薄っぺらい勝利よりも、試合の中から克服すべき課題が見つかることを望んでいた。そして何よりピッチの外に大きな収穫があった。「今日はうれしい誤算がありました。日本の皆さんが本当にサッカーが好きなんだなと。この人たちを失望させるわけにはいかないと、あらためて思いました」。10年W杯南アフリカ大会でまで4年間。オシム監督が「世界を驚かせる」チームづくりの第1歩を踏み出した。【塩畑大輔】”