僕と捨て猫

こんにちは。

詩人　MIMI です。

ちょっと不思議な　

ショートショートです。

 

 

僕と捨て猫

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母ちゃんが

公園に捨てられた子猫を

大事そうに抱えて

「かわいそう」

泣きながら帰ってきた

「新しい家族です

どうかよろしく」

そいつ

恩人に母ちゃんには

いっさい　なつかず

僕が

餌やり

トイレ掃除

ノミ取り

爪切り

お世話をしている

僕と　そいつは

いつも一緒に寝ている

右側の枕元

手足行儀よく揃えて

猫らしく

置物のように座って

寝ているの

そいつは

恥ずかしがりやみたいで

カメのレンズを向けると

逃げていく不思議なやつ

寝ているすきに

写真を撮ったら

姿が写らない

おいおい

お前　存在しているの

その日から

お前は僕の前から姿を消した

母ちゃん

ぼくが猫の世話をしているの

不気味だったでしょ