その人に、会ったのはたった3回だった。
私は、その3回しか会っていない人から、とても大切な事を教えて貰った。
それは、診察室を出る私の背中に、いつも私の心に残る一言を、声掛けてくれる
『お大事に』『これで、楽になりますよ』『ああ、何も無くて本当に良かった』
いつも私は、敢えて振り向かず診察室を出る
皆んなに、言っている何気ない一言、だけど優しく心に残る『メッセージ』
本当は、振り向いて心から感謝の気持ちを伝えたかったけれど、気恥ずかしいので、その気持ちは心に秘めたまま、敢えて何も言わずに、いつも診察室を出る
相手を思いやる心を、言葉で伝える事の大切さを教えて貰った
またある時は、『貴方の大切な人が、貴方を待っているんでしょう?』
なんて、キザな言葉
中々私には、照れ臭くて言えないな
思わず、笑みが出る
忙しく過ごして来た日常で、なんとなく忘れてきてしまったもの。『大切な人を思い遣る気持ちと、私を支えてくれている家族の存在』
私を、心配してくれている人の存在があった事に、改めて気づかせてくれたこと
こんな当たり前の事を、随分と長い間忘れてきた様な気がする
先生、
今私に大切な事を気付かせてくれて、ありがとうございます
今日も、沢山の患者さん達に、幸せな気持ちを与えて下さっているのでしょうね
尊敬しています
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