佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

第3回千葉市病院事業のあり方検討委員会開かれる②


 2回目の報告です。少し見づらいかもしれませんが、あり方検討委員会で出された意見などです。メモですので正確ではありません。赤字は市側(病院局と病院長など)が答えた内容です。

【基本的な考え方について】
・青葉病院が集中する中央区は急性期病床が集中し、競合している。青葉病院の機能を高めてもリスクが高まるため経営にも影響する。重点化するのは千葉市の西部地域である。
・心臓外科、脳外科への対応をどうするのか。政策的医療は経営にプラスになるわけではない。フレキシブルにするのは当然のことだ。医療スタッフが多すぎるのではないか。
・公立病院への医師派遣は千葉大学であり、効率的に医師を配置しなければならない。集約など対応していただければ派遣も協力できる。採算性が悪いが政策的医療の確保は市が責任を持ってほしい。

【病院の体制と規模について】
・青葉病院の機能を残して新病院を建設するのか。→一定の急性期を担いつつ回復期へ移行する。将来的に200床にするという考え方
・地域密着型にした場合に医師が納得するのか、考えが悪いわけではないが総合的な医師が確保できるのか。
・政策的な部分と病院論、他に選択肢はあるのか。横浜では民間へのサウンディング調査を行なったようだが。公設民営?民説民営?あらゆる選択肢を検討しているのか。→新病院は公立として整備。経営形態についてはまだこれからの検討になる
・海浜病院のハード部分について議論していくのではなく、なるべく早く手をつける。あのあたり(現在地)に建てることを市として考えることが必要ではないか。
・青葉病院の機能をどうしていくのか。Aパターンの可能性について聞きたい。あちこち分散しているのは良くない。統合が望ましいという議論もあった。医療の激戦区の中でも青葉病院は救急で貢献している。海浜病院に救急がいってしまうのも良くない。
・N委員の意見はもっとも。海浜病院がなくなってしまったら困る。海浜病院には救急医療が必要、人口増や高齢化が進む地域で、心臓血管外科も整形外科をやっていくことが求められる。母子や小児など県が頼りにしている病院だ。
・海浜病院に救急医療を整備すると30分以内なら、心臓も脳も対応できる。青葉病院を地域密着型にした場合が見えてこない。
・機能が分散すると医師が対応できない。海浜病院の近くで急性期で対応できる病院が必要。千葉大学の大型病院と連携できる病院の考えもあるのではないか。
・海浜病院への心臓、脳について整備しても競合しない。青葉病院でトリアージを行なって、対応できないのは千葉大学で、対応できるのは青葉病院にする。千葉大学もプランを練っているところだ。
・青葉病院の機能をどう考えるかだと思う。海浜エリアについては新病院で急性期を高める。Aパターン、B´はさほど変わらない。青葉病院に高度な救急はいらないと考える。
・急性期は海浜病院で高める。経営しやすい病院規模は500床。青葉病院は千葉大学病院との関係で考えていくことではないか。
・ベッドが何床以上にならないと問題になる。急性期と地域包括では看護師の数も違ってくる。現在働いている看護師がどう考えているか聞いてほしい。海浜地区に急性期が少ない。青葉病院も必要とされている。その上で必要な病床数を考えてほしい。

【新病院の建設候補地について】
・現在地での建て替えは厳しい。困難でありえない。
・現在地では厳しい。代替地があればそこに整備を。
・代替地があるならばフレキシブルな建物にすべき。地下につくるのは津波の心配があり、災害対策の面から考えるべき。

【経営形態について】
・地方公営企業法全部適用がダメではない。病院と事務局が連携して病院を築きあげていくことだ。それぞれの病院をよく知っている人材を配置をすることだ。
・T委員と同じ意見です。マネジメントについて経営意識を持つことだ。この課題解決が先決ではないか。
・人件費をどう抑えるか、看護師が多いのが原因ではないか。独立行政法人化で人件費を安く抑えられる。そのことによって辞めていく医療スタッフが出る。どうやって話し合っていくかにある。
・病院局と2病院との意思疎通が足りない。これをクリアしないといけない。病院側に寄り添うことだ。
・地方独立行政法人化が望ましいと考える。ツールとして活用することが前提。

【全体を通じて】
・海浜病院(新病院)は「公設」がみんなの意見。海浜と青葉は別々に経営形態を考えていくべきではないか。
・海浜も青葉も一緒に経営形態を考えていくべきではないか。同一形態であればローテーションを組める。
・B´が理想的だが、青葉病院の老朽化を考えた時に、B(統合)という選択肢も必要。

(海浜病院長)老朽化が厳しい。早急に進めてほしい。海浜病院が貢献できるのはER型と考えている。青葉病院が担っている2次救急、一般診療でも若葉区や緑区に貢献している。千葉大学病院との連携は10年、20年を見据えていくことが必要。海浜病院は移行期に対応する医療を行なうことや、心臓血管外科診療をやりたいと考えている。

(青葉病院長)新しい病院で救急部ができれば理想です。

 委員の意見にもありましたが、地方独立行政法人化は、一部自治体の権限は及ぶものの、病院そのものの権限が強化されて、病院の状況にあわせた運営・経営が可能になる一方で、経営改善の努力は、今よりもさらに強く求められることにあります。意見にもあるように「人件費を安くすることができる」ということで、これまでの待遇が低下することも懸念されます。ここはよく注意して見ておく必要があります。
 いずれにしても、公立病院は公立として運営し、地域の医療ニーズに応える病院へと市が責任を持つべきと考えます。

 写真は市立海浜病院の状況を聞きに行った際に撮影したものです。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「千葉市政・議会」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事