佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

第3回千葉市病院事業のあり方検討委員会開かれる①


 昨日、第3回千葉市病院事業のあり方検討委員会が開催されました。前回の傍聴席は20席でしたが、今回は38席用意されました。一般の方の傍聴や現職議員の傍聴でほぼ席は埋まった形となりました。

 議題は「医療提供体制について」です。今回は海浜・青葉の両市立病院の行く末を議論する委員会となりました。まず病院局(事務局)から「たたき台です」と冒頭に説明があり、以下のような項目に沿って資料が示されました。
1.検討にあたっての基本的な考え方
2.病院の体制と規模
3.新病院の建設候補地
4.経営形態


 これまでの意見を踏まえて、市立病院が提供すべき医療機能について、救急医療体制の強化、機能の確保(政策的医療)、他の医療機関との役割分担の下での特徴的な医療の実施をあげて、これが青葉病院のみで提供できるかを検証した結果、病床数が不足することや、青葉では増築スペースが確保できず機能拡張は制限されること、千葉市西部の医療ニーズへ対応ができず青葉病院では機能が競合して経営的リスクが生じる、と示されました。
 この結果、導き出されたのは、「青葉病院のみで必要な医療機能の提供は困難。新病院の整備が必要」との基本的な考え方でした。

 続けて、病院の体制と規模については、A、B、B´という3つのパターンが示されました。Aは青葉、海浜という現状の2病院の病床規模を2030年以降もそのまま維持するパターン。Bは新病院稼働時から2病院を統合するパターン。B´は新病院を300床程度で稼働させ、2030年以降に機能分担を図り、新病院に救急医療など急性期機能を集約して、青葉病院は回復期などを担う病院として病床数を200床以下に再編成するというものです。

 新病院の建設候補地については、海浜病院の老朽化への対応として大規模改修が有効であるかを検討した結果、整備期間の長期化や診療機能の制限などが避けられず、老朽化の進行具合から投資額に見合う効果が得られないため、「全面建て替えを選択せざるを得ない」との考え方が示されました。現在の敷地内への整備については可能であるものの、騒音振動による診療への影響や、病床規模・医療機能の拡張を持たせる整備では2期にまたがる工事が必要となり、経営悪化のリスクが生じるとされ、現在地以外での用地確保についての必要性についても触れられました。

 経営形態については、2011年4月に地方公営企業法全部適用に移行したものの、診療の集約により整形外科について海浜病院の機能は低下し収支悪化、専門的人材の育成ができず経営改善の意識が浸透していない、市長部局に準じた給与体系で独自に定めることが困難との課題が示されました。
 現在の経営形態についてはマネジメントに課題があり、解決できなければ地方独立行政法人に移行してもメリットを十分に得られない。医療の質の向上や経営上の課題の解決、担い手の確保を図る上で有効と判断されれば経営形態の変更も検討するという考え方が示されました。

 この説明の後に、各委員からそれぞれの項目に沿って意見が交わされたり、議論となりました。2回に分けて、私のブログで報告したいと思います。

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