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題詠短歌2010のまとめ

2011-01-22 21:46:28 | 短歌・小説
 

061:「奴」 秋雨の 夕暮れの街 滲む灯に 嫌な奴等も 溶かせて流し

062:「ネクタイ」 溢れ出す 君の知らない ネクタイの 処遇に少し 胸が毬付く

063:「仏」 森の奥 仏法僧の 声辿り 青い小鳩と 迷子の愉しみ

064:「ふたご」 前世では ふたごだったと ふと思う 企んだ事 全てバレてる

065:「骨」 美しい 君の鎖骨の 窪みには Wine垂らして 舐めると予告

066:「雛」 Reportの 手を止め不意に 額つけ 間近に迫る 女雛の瞳

067:「匿名」 携帯の 匿名1と 匿名2 その位置付けの 根底はa-ha

068:「怒」 頑なな 両手を払い 現れた 怒りの消えた いつもの笑顔

069:「島」 意図された 島に墜ちても キャスティング LOSTの様に ジャックやるのか

070:「白衣」 白衣には それなり重い 責務あり 着流し歩く 彼を蹴飛ばす



題詠短歌2010のまとめ  

2011-01-21 21:51:30 | 短歌・小説


051:「番号」 あ~んして ふざけて応え 舌を出す シリアル番号 ここにあるよと

052:「婆」 Eroicaを 振り遂げおろす 婆沙羅髪 脳裏に刻む 終となりしを

053:「ぽかん」 夏の日に ぽかんと空いた 小座敷の 香の残りたる 祖母の油単ら

054:「戯」 戯れて いけない子ねと 耳許で ささやいてたね 落ち葉の中で

055:「アメリカ」 ノブ伝い アメリカンジャズ 響く店 君媒体の 骨伝導が好き

056:「枯」 秋色に 染まる鋪道の 枯葉たち サテン纏った 初霜の朝

057:「台所」 EVANSが 軽く流れる 台所 君のお喋り ワンコの欠伸

058:「脳」 あの児には 月の癒しを この児には 脳内揺さぶる 夜想曲なら

059:「病」 ただ偶然 知らない人に 遭うように 病というのに なっただけと聴く

060:「漫画」 ノート端 パラパラ漫画の 主人公 Kissをするのも ほんの1秒



題詠短歌2010のまとめ

2011-01-21 21:08:31 | 短歌・小説

041:「鉛」 色づいた 葉の舞い踊り どこまでも 比叡颪の 鉛色の空

042:「学者」 ふと頭 もたげて見やり 半眼に 開きて語る 学者顔の君

043:「剥」 陽炎の 纏わる土塀 剥げ落ちて 傘の落書き 蔦の葉絡み

044:「ペット」 庭の隅 君がエサ置く 石の上 ペットとなりし 雀や鵯や

045:「群」 恋人も 三角関係 色々の 湖畔で群れる 鴨は真面目で

046:「じゃんけん」 携帯で じゃんけんしよって ねだる君 意図することの お楽しみは後

047:「蒸」 蒸すわねと くねる辺りの 引き際の 小憎らしさの 尖がった口

048:「来世」 君といて 不思議な程に 億劫に 思えないのは 遥か来世も

049:「袋」 不揃いの イヤリングたち ビロードの 袋で眠り Christmas待つ

050:「虹」 晩秋の 夕暮れの虹 棚引くも 寄り添う君の 髪の流れの




題詠短歌2010のまとめ

2011-01-21 12:11:31 | 短歌・小説


031:「SF」二人きり 星空ブランコ 弧を描き 落ちてゆく闇 SFの旅

032:「苦」親しげに 話してたでしょ 意味不明!! 秋空見上げ ただ苦笑い

033:「みかん」そこはかと みかんの香り 触れながら 少し微熱の ため息を呑む

034:「孫」青々の 公孫樹並木も 溶け出して 水面キャンバス 君は跳ねてる

035:「金」微睡の 君のうぶ毛を 金色に 透き通らせる 陽をなぞりkiss

036:「正義」赤い実を かじった途端の 君という フィルター越しの 正義に換える

037:「奥」愛しさと 切なさとまだ 繰り返す ふつふつと湧く 奥という奥

038:「空耳」横たわる 君の耳許 I love you 白みゆく間の 空耳でなく

039:「怠」ゴロゴロと 怠惰な猫と 成り下がり 温もり求め 寄り添わないか

040:「レンズ」背を向けた 君とのあわい 遊行し 指の眼鏡の レンズ越し見ゆ


題詠短歌2010のまとめ

2011-01-21 11:39:12 | 短歌・小説

021:「狐」微睡の 木々の陰より 見え隠れ しきりに誘う 狐の尾先

022:「カレンダー」秋の日の カレンダーには 記してる 君と暮らしを 始めるんだね

023:「魂」君とまた 巡り逢おうと 願うとき 魂達も 頬擦りしてる

024:「相撲」はにかんで いたずらな振り 指相撲 君をこのまま 包んでいよう

025:「環」熱き陽に 重なり居りて 焦がれゆく 金環食の 稀有の逢瀬と

026:「丸」有象無象を 丸めてポイと 投げやりて 飽かずに君を 見つめていたい

027:「そわそわ」花の舞う 渦巻きて散る 闇の底 抱き寄せてなお そわそわと沸く

028:「陰」花びらに 埋もれていよう やるせなさ 切なさと君 木陰に在りて

029:「利用」できるなら マジックハンドを 利用して 君との布陣を どうにかしたいね

030:「秤」有り明けの 月は吐息で 窶れたか 秤の少し 軽々と見ゆ