接骨院から帰れば明日、週1回の麻雀の約束をしていたがこんな状態ではできそうもない。断りのメールを入れた。深夜12時を過ぎるも痛みは益々ひどくなる。
眠ろうにも右腕が錘が入ったような感じで重痛い。右腕を外してくれと叫びたくなる。
痛くなれば色々な事が脳裏をめぐる。骨にはまずヒビがはいっているだろうな。年末の大掃除はどうしょう。布団の上げ下ろしはどうしよう。考えればきりがない。
6時まで眠れなかったが女房の「予約2番目とれたよ」の声で目が覚めた。8時になっていた。家から近い者の特権のようなものだ。
病院は家から5分くらいの所にある「リハビリテーション病院」である。
診察は9時からであるが患者が多く先に順番をとらねば半日仕事になるようだ。
病院は診察室とレントゲン室に分かれかなり離れているので移動が面倒である。
レントゲンは左右の腕を色々な角度で撮影し、各6枚は撮った。それを診察室に持って行き診断してもらう。医者は、しばらくじっと眺めていたが骨は大丈夫だ剥離しているような所がここと指を指すが手首を固定する必要もないと言うのでひと安心だ。
目の前の霧がすーっとなくなり、そう快な気分になった。
診察費用は4,000円で御釣りが出た。思ったより安い気がした。
夕方に雀友が心配して電話をくれたが骨はどうもなかったと言ったとたん「片手でできるだろう」ハンドルが握れないよと返事をすれば「送迎するのでどうや」とひつこいのなんのって。今日はダメ!また来週な!と言って電話を切った。
痛みのピークは打撲してから24時間のようだ。一晩寝るごとに良くなると思えば酒も美味しい。怪我をすれば女房の有り難さが身にしむ。左手一本では何もできない。
ジャンパーの着替えに髪の乱れの蒸しタオルと新婚気分を思い出した。
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