はじめまして。
ゆりんこと申します。
2012年に結婚して苗字を変え、
2014年に離婚して旧姓に戻り、
2019年に主人が苗字を変える形で再婚をしました。
苗字を変えてもらったことで、女性の苗字を採用するのにもメリット・デメリットが存在することを体感しています。
日本では約96%の夫婦が男性の姓を採用して結婚しているそうです。実際かつての自分も周りの友人知人も、結局何の話し合いもせずに女性側が苗字を変えています。
夫婦別姓を訴えることで「男女平等」を掲げた気になっている人はたくさんいると思いますが、それを議論するには「男性が苗字を変える事例を増やし、男女が平等に苗字を変える経験をする」しか道はありません。なぜなら経験以上に雄弁な説得材料は無いからです。苗字を変える痛手を追わない男性が、いくら「夫婦別姓」を訴えても、誰も説得されません。
久しぶりに会う女友達が結婚していたら「苗字何になったの?」と聞いてしまうのに、それが男友達ならそんな質問はしませんよね。
このような習慣に、男女不平等を受け入れている日本人の性質が伺い知れます。
自分が苗字を変えてもらう経験をするまで軽んじていましたが、男性の姓と同じくらい女性の姓も大切です。
にも関わらず、女性に簡単に苗字を変えさせる男性が9割以上いる現実、自分自身の姓を軽んじる女性もまた9割以上存在する現実に疑問を投げかけるべく、このブログを開設しました。
私は男女平等主義者でも、フェミニストでもありません。
長めに「男女平等」「夫婦別姓」などについて語ってしまったので、「コイツはフェミニストか」と思われてしまうかも知れませんが、私は決して「男女が平等であるべき」とも「女性もどんどん活躍すべき」とも思っていません。
ただ、「都合の良い平等主人風な議論」が嫌いなのです。
昨今共働き夫婦が増えていますが、決して女性が働きやすい社会になっているわけでも無ければ、女性に選択権のある家庭が増えているわけでもありません。
女性の社会的立場は弱いまま、経済力の無い、或いは経済力があっても家族を守る自信や意思の無い男性が増えているせいで、共働きを強いられる女性が増えているに過ぎません。
共働きが増えているのは、男性が女性の権利を認めた結果などではなく、経済力までも女性に頼りたがる男性が増えてしまったからに過ぎません。
私自身は、女性は女性であるだけで価値があると考えています。女性は男性にはできないことができる、崇高な生物です。男性が女性にできることは、不平等な男性優位社会から女性の心身を守ること。それができる男性が、女性に選ばれ子孫を残す価値があると考えています。
また、女性も男性のように振舞っていては損をしてしまいます。男性優位社会で戦って会社役員にまでなれる女性の割合は約1%。男性がやりたがらない部署の中間管理職にさせられたり、男性を出世させるために女性には出世の道を与えない企業が横行していたり。男性優位社会で女性が働くというのは、男性の9倍効率悪く損をしながら働くということです。
しかし、男性からの差別をむしろメリットとして逆手に取れば、簡単に幸せになれる女性もたくさんいます。業務内容が限られていたり、定時で帰れたりとメリットも多い非正規雇用の道を敢えて選択し、空いた時間で習い事をしたり婚活したりして、適齢期までに結婚・出産し、女の幸せに逃げる女性もたくさんいます。
早く結婚したがる女性の気持ちを逆手にとって、たくさんの女性を口説いてその気にさせて、女性を口説く力を営業力と結びつけ、お金も女も手に入れるような男性もたくさんいます。
自由恋愛が認められた商業主義社会の日本で、男女平等など有り得ない。しかし「女性も男性と同等に働くべき」という男性にとって都合の良い平等主義風な議論が提言がされるのならば、「男性も女性の姓を名乗るべき」という議論も起こるのが筋。というのが、私の立場です。
婿養子婚までの道のり
※きちんと現代の結婚制度を理解している人からお叱りがありそうなので、1つお断りを入れておきます。
このブログでいう「婿養子婚」というのはあくまで便宜上の通称であって、正式な意味ではありません。「養子縁組をした」という正式な意味ではなく、「女性の苗字を採用した婚」という浅い意味です。コンパクトにまとまる単語が他に無かったので。あしからず。
私が一人っ子なのと、相手が三男なのとで運が良かったのもありますが、お義母さんとは少々議論になった末で現在の形となりました。
最初私は、自分がバツイチである負い目もあって、苗字は当然自分が変えるものだと思っていました。
しかし、今の主人が「苗字はどっちにする?」と聞いてくれたことで選択肢が生まれ、徐々に「できれば自分の姓を守りたい」という意識が芽生えてきました。
当初から、彼は「私の意思で決めて良い」という見解で、私の意思は自分の姓を採用する方向で固まりつつあったので、もう決定だと思っていました。
特に大きな話し合いもないままでしたが、お互いの友人知人と会う度に「主人が姓を変えてくれる」という報告が積み重なり、結果的に家族より先に友達から固めた感じになりました。笑
そんな中、いよいよ入籍日の直前になってきて、主人の母から「苗字は実際どうするのか?」という今更な質問がわきました。
彼は何度か「妻の苗字にする」と言ったようですが、何故か話がまとまらなくなってしまったようで、家族同士で話し合う場を設けることに。
義母が苗字の件に納得できない理由を聞いてみると、「戸籍の筆頭者を男性側の名前にしたい」(←何故?)「苗字を変えるなら、〇〇さん(筆者の実父)の息子として養子縁組をして欲しい」(←私が苗字を変えても同じことするの?)など、特に理由と言えるものはなく、ただ苗字を変えることで起こる少しの変化も受け入れられない様子でした。
本人たちはそんな意識は無いでしょうが、それらの意見からは「女性側がいくら不都合を強いられても問題無いが、男性側が少しでも不都合を感じるのはダメだ」という潜在的な差別を感じました。
三男であっても、特に理由が無くても、平気で一人っ子の女性に「息子の苗字を変えさせたくはない」と言ってしまうお義母さん。ここで言うことを聞いてしまうと、今後家を買ったり子どもができたりできなかったりした時に、色々と首を突っ込まれるのでは?と怖くなり、単純に苗字だけの問題ではなくなり、頑なに私は自分の苗字を守る方向になりました。
私の両親は娘夫婦2人で決めるこに口を出すことを最後まで拒否していましたが、一生で一度の頼みだと説得し、義母に対して口を出してもらうことに。
私と両親全員の説得があったことで、「苗字をどうするかは本人たちの意思で決める」という結論に落ち着きました。
この「結婚に関わる事柄は、本人たちの意思で決めるべき」という法的にも守られた大前提が、大した理由もなく大きく揺らいでしまう。それくらい、「苗字」というのは重要なものなのです。
にも関わらず、日本人はあまりにも「女性の姓」を軽んじているというのが浮き彫りになった件でした。
私は60才です。
田舎の農家の一人娘で育ち、
夫は子供が生まれてから数年後に私の両親と
養子縁組をし、名字を変えてくれました。
なぜ名字が後になったかと言うと、
交際中 夫は 自分は次男だから名字を変えても
良い、と言ってくれました、
それで、トントン拍子に進んだのですが
夫の母が、名字は変えて欲しくないと😢 泣いて
頼んだそうです
私の父は怒り、回りに結婚報告していたので
結局、私側が折れて、数年親と別居し、
息子が幼稚園になり、サザエさんのマスオさん状態で同居し、そして次男が生まれ数年後に養子縁組を
しました。
姑は亡くなりましたが、
確かにあの当時は大変な苦労をし、名字も回り道を
して我が家の名字になりました、
ですが、肝心なのは気持ちです❗
いくら男女平等を訴えて思い通りにしたくても
人を泣かせてまで私は貫きたくないです
私は田舎の先祖代々の直系の一人娘で、結婚前から
墓や仏壇を守る事を強く思っています、
夫にも先祖がいます、姑は先祖に申し訳ないと言い泣いた😢そうです、30年以上前ですが、
私は出産し母になった事で、夫の母の気持ちが
分かるし、
名字は自分よがりにこだわるものでは無い、
男女平等に誇示するのではなく、
誰にも先祖があり名字がある、仕事や体裁で名字を
変えたくないなら、今ではそれ様に出来る時代、
あなたの姑さんが養子縁組にして欲しいと
言われるのは最もだと思います、名字だけ変えても
あなたのご両親との繋がりは薄くて水くさいですね
特に日本には戸籍制度というものがあります、
年齢を重ねている人ならご存知だと思いますが
あなたの主張される事は理解出来ますが、
子供と違うのですから、回りの方の気持ちも良く
考えて行動して下さいね、
長くなってしまい申し訳ございません。
現代とはまた違う時の重みを感じつつ、コメント有難く拝読させていただきました。
そうですね。
「人を泣かせてまで男女平等を訴えるものではない」という考え方、とても大切だと思います。
誤解を招く書き方を敢えてしていますが、私自身実際男女平等を訴えるつもりはありません。
ただ、「男女平等社会なんだから、女も働け」という人はたくさんいるのに、何故「男も女性のように苗字を変える選択肢を持て」という人が殆どいないのか?
結婚前に苗字についての議論が起こらないことそのものが問題だと思うのです。
全員が議論した上で、通年通り女性が苗字を変えるのであれば、それはそれで1つの答え。
私のように、自分自身の今後を守るために説得を試みるのも1つの答えです。
説得されるというのは、悪いことではありません。
色んな形が起こるべきなのです。
murasaki様のお父様のお気持ちも、現代であればもう少し大事にされたかも知れません。
男性側の両親を泣かせないために、女性側の両親を泣かせても良いというわけでもありません。
本当に少しずつですが、世の中は変わっています。
私はその変化を怖がる側ではなく、進める側でいたいのです。
変化には犠牲がつきものです。
「結婚」という変化を実現させるには、必ず誰かが何かを失うことになります。
その「誰か」が、「花嫁」だけであった時代はもう終わったと思っています。
こんな私ですが、現在私たち夫婦だけでなく、こちらの両親、主人の両親とも、仲良く過ごせています。苗字について受け入れてくれた義父母だからこそ、大切にしようと思えるのです。
それも全て、皆で話し合って皆が納得したからこそ。
男性が平等かどうかはどうでも良い。
「意見を言うことから逃げたことで起こる不平不満」から脱却すべきだという考えを、広めたい。
ただそれだけなのです。