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絵を描きました

柘榴ふたつ

林檎、蜜柑、
柿の山盛り盛られた端っこで、
居心地悪そうに
柘榴ふたつ。

祖母の家の側に柘榴の木があって、
とってくれる実をうれしそうに
一粒一粒、食べた。
変わったものが好きだね――
ある日、祖母が言った。
おばあちゃん、好きじゃなかったの?
それから後の記憶がない。

別の日、
柘榴がまたふたつ、
空っぽになった棚に
ポツンと売れ残っていた。
買って、食べた。







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