yuzuの記

優しい風に誘われて

新島々駅と「氷壁」

2024-09-11 10:20:20 | 電車

 

 

上高地や乗鞍高原から松本へと向かう途中に

 

R158号線に沿うようにして走るアルピコ交通の新島々駅があります。

 

松本から上高地へのアクセスに使用される路線の終着駅です。

 

ここは電車の発着間際の場所なので

 

無理なく電車が撮りやすいところですね。

 

この車両はアルピコ交通上高地線の20100形

 

デザインが前のあずさ号とよく似ている所から好きなんですね。

 

出来れば側面もあずさ号のようであればいいのにな・・・とないものねだりです。^-^

 

 

昔、アルピニストたちは松本から上高地線に乗って

 

新島々の駅を降りて沢渡行きのバスに乗り換え

 

沢渡からバスの無かった時代は歩いて上高地を目指したと言います。

 

思うと大変な行程ですが、

 

美しい大自然を美しいまま残そうという、大きな願いが込められていました。

 

今はバスで上高地のバスターミナルまでは行くことが出来ますね。

 

マイカーの場合は沢渡からバスかタクシーになります。

 

 

上高地への仲間旅を計画したのはまだ20代の事、

 

それまでに読んでおきたい本がありました。

 

井上靖さんの「氷壁」です。

 

1956~ 1957に朝日新聞に連載された氏の名作です。

 

これは実際に起きた、前穂高東壁の冬季初登頂を目指した遭難事故がモデルとなっています。

 

絶対に切れることは無いと言われたナイロンザイルは

 

果たして本当に切れたのか、故意の切断事故ではと波紋を呼んでいました。

 

「氷壁」の小説では新島々の駅、大正池、河童橋など人気スポットが随所に出てきます。

 

上高地へのアクセスが克明に描かれているので

 

行くまでに是非読んでおきたいと思ったのですね。

 

切れるはずのないナイロンザイルが切れたために登山中に死亡した友人の死を、

 

同行していた主人公が追う、1955年に実際に起きたナイロンザイル切断事件がテーマの

 

これは山と友情と恋愛を交えた重厚な小説でした。

 

 

 

この新島々の駅を通るとき「氷壁」が蘇ってくるのがいつものことになりました。

 

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信州のローカル線 安曇野、白馬

2024-01-19 10:17:40 | 電車



ここ数年、信州に行くたびに感じるのですが

とにかく雪が少ない・・・

地元を出発する時には30センチの積雪、

ところが中央道に入ると路肩にも雪がない・・・

どうしたことだろう。

車山のスキー場では人工の雪を撒いており

霧ヶ峰も池のクルミも銀世界には程遠い

そんな状況なので特に雪のない安曇野からは

ローカル線に切り替えて電車を追っかけてみましたよ。

今回は白馬と安曇野でポイントを見つけて腰を据えました。




田園地帯を電車が走り

背景には北アルプスが囲むように続いて

稲刈りの前だともっと情緒があるでしょうね。




1時間に走っても1本のダイアです。

それでも上り、下りと2本は撮れそうです。

今回はここを見つけただけでも上出来 ^-^




最寄りの駅舎で時刻表をスマホに撮り

時間に合わせてじっと待機していると

運のいい時には踏切のカンカンカンと音が聞こえて

あっ 来た~ ~ !!

胸躍る瞬間です。

ある時から連写はやめたので

私が1本の電車でシャッターを押せるのは3回

それまでに撮る場所を何度も確認して

逃さないように息を凝らします。




白馬では松川橋の所で思いがけず警報の音で気づき

鉄橋を渡る電車を撮ることが出来ました。

何の準備もしてなかったので

大慌ての1枚です。

まだまだ望み通りのロケーションで

撮れる場所がいくつもありそうなので

楽しみはいっぱいの追っかけでしたよ。


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箱根登山鉄道と紫陽花

2023-06-30 08:18:12 | 電車

 

 

5年ぶりの箱根登山鉄道・・・

災害やコロナで中断していましたが

この時期の紫陽花に立ち会えてとても嬉しい瞬間でしたよ。

紫陽花の咲く頃になると行きたくなるところです。

 

 

午後からは強い雨に降られるという事なので

強羅駅を拠点にピンポイントで計画しました。

駅からすぐの所に民家の🅿があって周りは1日1000円なのに

ここは500円で 嬉しいことに何度でも出入り自由なのです。

以前もお世話になったのですが ご主人がまだお元気そうで嬉しかったです。

 

 

強羅駅からは山頂へ向けてケーブルカーが昇り

ロープウェイへとつないで芦ノ湖に至ります。

 

 

箱根湯本行きが入ってきました。

ここ強羅駅からは

強羅→彫刻の森→小涌谷→宮ノ下→大平台→塔ノ沢→箱根湯本 と駅があり

7駅間、途中三か所のスイッチバックポイントを通過し

高低差455mを40分で結びます。

車を置いて電車での行程もとても面白く楽しいですね。

 

 

今回は強羅駅から大平台駅まで降りて行って

紫陽花のスポットで何本か電車を撮ろうと思います。

 

 

大平台駅で降りると線路に沿った小径を少し行けば

安全の為に警備員さんもいる撮影ポイントに着きます。

紫陽花の時期は、警備会社から派遣されて毎日いて下さるようですね。

 

 

ああ 見頃を迎えた沿線の紫陽花が綺麗に見えてきました。

ポイントにはすでに10数名のカメラマン氏がいます。

 

 

このポイントは上下に2本の線路があるので

カーブからの立ち上がりとカーブを去っていく見送りとで

案外、そう待つこともなく本数は撮れますね。

ここは絶好の撮影ポイントです。

警備員さんが次はこっちから何分に来ます と

1回1回、カメラマンに教えてくれて親切ですね。

 

 

遥か遠くに電車が顔を出してから

おっ1000型だ、2000型だとワクワクしながら

シャッターを押すのは楽しいものですね。

 

 

出迎えて・・・

 

 

見送って・・・

10数本撮らせてもらいました。

「 いやあ 4時間粘りましたよ 」というおじさんが

とても満足げな笑顔で機材を片付け始めます。

霧雨だったのが本格的に雨に変わっていきそうです。

この辺で終わりにしましょう。

 

 

帰りの電車に乗り込んで強羅駅に向かうと

隣の宮ノ下駅はホームに紫陽花の多いことで知られています。

 

 

 

この車両は3000型、アレグテ号

ワイドビジョンの全面、窓は車窓の絶景を楽しめる車両です。

これがコーナーを立ち上がってくるのはほんと迫力があります。

箱根登山鉄道はいろんな楽しみ方が出来る路線ですね。

 

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秋寒

2021-11-05 08:03:10 | 電車

 

 

日の出がすっかり遅くなり

代わりにお日様は早く沈むようになりましたね。

朝夕は一足飛びに 冬の気配がひしひし漂うようになりました。

毎年思うけれど 望むより秋は短い・・・

 

 

 

ススキの原の向こうを

上りのサンダーバードがかけて行きます。

北陸からの新幹線が開通したら

この姿もいつまで見られることでしょうね。

今のうちに出来るだけ多くのポイントで記録しておきたい と

ファンの愛着は時代と逆行するかのようです。

雷鳥の頃から愛し続けた路線です。

どうか残っていって欲しい・・・

 

秋の黄昏時はやはりちょっぴり切ないね。

 

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合間に電車も追っかけて

2021-10-25 07:01:01 | 電車

 

 

紅葉を求めて南から北へと結構走り回っていますが

その合間に、近くを電車が走っていれば

やはりうずうずと撮りたくなるのですね。

どこかで踏切のカンカンカンという音がするとワクワクしてしまいます。

電車を追っかけるってほんと楽しい !!

これは白馬駅に到着寸前の踏切で後ろ姿を追いました。

 

 

こちらは国道から青鬼地区に向かい脇道に入ってすぐのところ。

この時は北アルプスに冠雪が無かったので

残念な写真にしかなりませんでした。

 

 

今はもう走っていないあづさ号の車両が 背景に北アルプスを従えている姿が

ここでの私の最も好きな構図ですね。

(  この一枚は以前に撮ったものです。)

 

 

でも、贅沢は言わず連写で撮らせてもらいましょう。

この場所から青鬼地区は 狭い山道をくねくねと行くのですが

疲れていたのでササッとロケハンして切り上げてしまい

棚田や興味深い村の歴史が 今に残されているのにもったいない事でした。

次回はもっと調べてから行ってみたいと思うことです。

 

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富山地方鉄道本線ふらり

2019-09-27 12:30:17 | 電車

 

 

この夏、宇奈月温泉にトロッコ列車の下見に行った時

道路と並行するように走っていた 鉄道があり

その何か所かにふらりと立ち寄ってみました。

 

富山地方鉄道は、

不二越・上滝線、立山線、本線の3つから成っています。

その中の富山地方鉄道本線は

富山駅~ 宇奈月温泉駅間53.3キロを41駅で繋いでいます。

 

「舌山駅」

↑ の写真は舌山駅で富山からは41キロのところにある

2面2線構造で列車の交換が可能な無人駅です。

 

 

舌山駅のホーム。

この路線は宇奈月温泉への観光路線の性格が強かったのですが

舌山駅と長屋駅の間に、北陸新幹線の新黒部駅が新設され

地鉄本線と接続するようになりました。

が、新黒部駅に宇奈月とのシャトルバスがどんどん入ってくるようになると

地鉄本線の存在理由がなくなってしまう問題が生じています。

いつの世でも新しい便利さの陰で

衰退を余儀なくされる対象があるのが現状ですね。

 

「愛本駅」

 

 

 どこから入るのだろうと思うほど

分かりにくく道幅も狭い

関西電力新愛本変電所の裏手にその駅はありました。

ここは単式1面1線のホームでやはり無人駅です。

ほとんど掃除もされていないような駅舎で

線路は山と変電所の間を通っていくのですが

こんな分かりにくい辺鄙な場所の駅で乗る人はいるのだろうか・・・

いました~ 、それも若い女性がひとり(゚д゚)!

さすが鉄道です!!

 

 

もともと宇奈月温泉を目指していたので

道路に沿って走るこの路線の時刻表は分かりませんが

カンカンカンとなる警報の音を頼りに

上下何本かの電車に出会うことが出来ました。

 

 

ここは音沢駅と宇奈月温泉駅の間にある見通しの良い所です。

 

 

 電車が迫ってきて目の前に来るときは

いつもワクワクする瞬間ですね~ ^-^

 

 

ひなびた無人駅ばかり見て来たためか

終点の宇奈月温泉駅に着いた時には

どこかホッとするような不思議な感覚でしたよ。

 

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私の春旅 わたらせ渓谷鐡道

2019-05-11 07:38:27 | 電車

 

 

 

 さあ、この日は春旅いちばんの目的

わたらせ渓谷鐡道で丸々1日過ごします。

わたらせ渓谷鐡道は群馬、栃木において

足尾線を引き継いだ、第3セクターの鉄道路線です。

桐生駅から間藤駅まで17駅を結びます。

ポイントを探しながら走る渓谷沿いは

新緑の瑞々しさに包まれて、ほんとに綺麗~ !!

わ~ い また来ましたよ~ ♪

 

 

ここは「沢入駅」 そうり と読みます。

カメラマン氏には人気の駅のようです。

2種類のトロッコ列車、わっしー号、と渡良瀬渓谷号 が停車し

上下の電車がすれ違う所としても人気なのですね。

そして驚くのはどの駅もそうなのですが

住民の方がボランティアで、駅を花で綺麗に管理されていることです。

 

 

前回もお会いした女性の方が

丁寧に手入れをされていました。

「こんにちは~ お手入れ大変ですね~ 」

「1日ほっとくと草が伸びてしまってね。ほっとけないのよ」

あちこちの駅でこんな人たちが

駅をより楽しんでもらおうと尽力されています。感謝!!

 

 

 来ました~ ♪ ♪  わたらせ渓谷号です。

顔をひょいと表した瞬間からわくわくドキドキが止まりませんね。

まわりでもカシャカシャと連写の音が響きます。

前回は乗ってみましたが今回は追っかけに徹します。

 

 

「上神梅駅」です。

17ある駅の中で最も花の綺麗な駅のように思います。

この日もおじさんが入念に手入れをされていました。

ありがとうございます。^-^

前方が足尾、日光に続いています。

 

 

 「水沼駅」

ここも構内に線路が2本のすれ違い駅です。

次の電車までは1時間位あるので

ホームからそのまま入れる日帰り温泉を利用する人も多いです。

今回も入らせていただきましたよ ^-^

 

 

「 他 」

鉄道写真はポイント探しがひとつの楽しみですね。 

季節ごとに表情の異なる自然の中に

電車がひょいとあるような写真が自分は好きです。

今回は1枚目が一番好きでしょうか。

 

 

 電車の写真は全くの初心者ですが

ズームした時、俯瞰で撮った時

いろいろに表情は異なるものだと最近感じます。

まだまだほど遠いなあ~ と思いながら悪戦苦闘です(笑)

 

 わたらせ渓谷鐡道、楽しい1日でした ^-^

私に一心不乱になれる時を与えてもらって感謝しています。

明日は雨ですが秩父鉄道を走るSLへと向かいますね。

                                      撮影は4月29日

 

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明知鉄道 下見して②

2018-08-31 06:50:05 | 電車

 

 

 11駅ある明知鉄道の駅舎は

始発の恵那駅と終点の明智駅以外は無人駅です。

その中でも山岡駅は かんてんの資料館と駅が一体化しており

とても立派なモダンな駅でびっくりしました。

これが駅舎かあ~ ~ 。

 

 

 ここにはレストランもあり お茶の最中でも

電車が来たらすぐさまホームに出て行けるという便利さでしたよ。

田んぼアートもこの近くでしたね。

 

 

 

 ハスの花を教えてくれたおじさんの阿木駅。

ホームには何人かの乗客もおられ

やはり大切な住民の足なのだと感じました。 

 

 

 明智駅では大正村散策もしたいと思いましたが

時間の関係で次回の楽しみとします。

駅の車庫にロマンスカー車両が待機していて

時間になると奥の方から出てきます。

この時はかんてん車両と 半分青いの女の子の連結です。

 

 

 うんうん 元気溌剌でいいですね~ ^-^

このローカル線の頑張っているところが

ぐいぐい伝わってきます。

下見をざっくりと終え 故郷のような路線だなあと感慨深く

田に水を張った頃も、桜の頃も

そうだ雪景色もいいだろうな・・・と

いろいろにイメージが膨らむことでしたよ。

 

 

 

これからも ガンバレ~ 明知鉄道!!

 

 

ガンバレ~ ローカル線!!

 

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明知鉄道 下見して ①

2018-08-24 15:05:00 | 電車

 

 

 

明知鉄道は 岐阜県の恵那駅から明智駅まで

全長25.1キロを約50分で走る第3セクターの路線です。

駅は 始発の恵那から東野、飯沼、阿木、飯羽間、極楽、

岩村、花白温泉、山岡、野志、明智の11駅。

鉄道名の「明知」と 終着駅の「明智」の文字が違うのも珍しいですね。

まず恵那駅近くで 地元の人が長くやっているらしい

こじんまりとした喫茶店を探し

地図やパンフレットでこの後の行動を決めます。

「どこに行かれるんですか?」

70代後半位のオーナーさんが声をかけてくれます。

いろいろ情報を貰うには地元の人がありがたいですね。

大きなお店だと 他所から働きにきていて知らなかったり

忙しくて相手をしてもらえなかったりします。

「明知鉄道を回ってみようかと・・どこがいいですか?」

「うーん 明知鉄道にはね、5つの日本一があってね」

勾配が日本一だという飯沼駅、日本一の農村風景(飯羽間)

かんてん生産の日本一、シクラメン生産の日本一

あと一つがどうしても思い出せません (‐ω‐;;)おじさんごめんなさい。

「それと今は NHKの朝ドラ「半分青い」の撮影地として脚光浴びて人も増えたね」

どうやら岩村の城下町や 明智の大正村が人気のようです。

「主役の女の子の電車も走ってる」

いろいろ教えてもらっていざローカル線へ!!

  

今回は下見なのでざっくりと走ってみることに。

撮影にいい場所があれば撮る程度です。

 

 

飯沼駅、勾配が日本一との事でしたが

長い直線で勾配差は実感できませんでした。 

鉄道マニアには有名な駅らしいですね。

 

 

私のふるさともこんな長閑な所です。

あ~ あ いいなあ・・・ 

 

 

もうなが~ い間 あくせくと時間に追われて

こんなのんびり、ゆったり感は貴重ですね。 

 

 

 

朝ドラは物理的に見られないので

あの車両の女の子が誰かも知らないけれど 

元気そうで溌剌としてていいなあ~ ~ ^-^

今、全国のローカル線は 自然災害の爪痕から抜け出せず

復旧のめども立たない所もあるのですね。

また、生き延びるためにいろんな経営努力がなされています。

明知鉄道も例外ではなく

季節に応じて、自然薯列車、寒天列車、キノコ列車と

地域の特色を生かした電車を走らせて頑張っています。

 

 

 

飯羽間駅で撮っていると 地元のおばさんが車のナンバーを見て

「姫路からこられたん?遠いところをよく来てくれたね~ 」

「はーい 明知鉄道の下見に来ました」

「そう、もうすぐ上りも一本来るからね」

親切なおばさんに抜け道も教えてもらいました。

出会った人みんな親切で・・・感謝!!

この後、終点の明智まで走り だいたいのポイントは掴めましたよ。

 

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