5月中旬、小雨がぱらつく朝でしたが
これも雰囲気があるかもと全長寺にお邪魔しました。
県をまたいでの外出がはばかれる時ですから
近場の人の居ない時間帯、場所を選ぶようになりますね。
長浜市の余呉湖にほど近い所にある全長寺は
曹洞宗の禅寺です。
境内には50種類、1000株の紫陽花も植えられていて
紫陽花とだるまの寺としても知られています。
小雨がぱらついて他には誰もいません。
去年初めて紫陽花の時期にお邪魔しましたが
長閑な田園風景に囲まれたそこは
手を加えすぎることなく静かで落ち着ける所でした。
この日は新緑が瑞々しくたくさんの花も生き生きと咲いていましたよ。
前の記事の牡丹とスズランも全長寺のものです。
この白い葉が気になって撮っていると
「 写真ですか? 」 と
庭仕事をしていたおじさんが話しかけてきました。
「 すみません、勝手に撮らせてもらっていますがいいですか? 」
「 あ~ 全然いいですよ。撮って下さい。そうそう出来たら・・・」 と
なんだか楽しそうに池の方へ案内して下さり
「 ほら今、あの白い西洋楓が綺麗な時でね、この角度から本殿に向けて
池も入れて撮ってもらえませんかね 」
「 あの白い楓はもうすぐ緑色になってそのあと赤くなるんですよ」
「 白いのは今の時期だけなので是非とも池と本殿を入れて記録したいんです」
「あれは西洋楓というのですか。初めて見ました。でも私なんかの腕でよろしいですか?」
いいですいいですと言いながら邪魔になる車も移動させてくれました。
聞くとこの池は琵琶湖を模した渾身の手作りで
琵琶湖大橋も近江大橋も作られたとの事
6月中ごろ以降にはここに蓮の花が咲くのですね。
そのころ都合が合えばまた撮りに来ましょう。是非^-^
ほんとなら池がまだ寂しい状態なので
出来るだけ入れずにこう撮ると私の気持ちは落ち着くのですが
ご希望の記録と言う事なら一枚上のような写真になりますね。
連絡先をと頂いた名刺を見て
「 あら ご住職でしたか?失礼しました 」
「 はいそうなんです。いつも庭仕事に精だしておりますが(笑) 」
「 あのう失礼ですがお名前からもしかして平家ゆかりの方ですか? 」
「 はい平家の末裔が集まって毎年会を開いたりしていますよ 」
「 兵庫と鳥取の県境にある平家村をご存じでしょうか 」
「 ああ もちろん知っていますよ。そこでも会合をやりましたよ 」
そうでしたか・・・不思議なご縁ですね。
そこは・・・両親にまつわるルーツのような所です。
そんな事からご住職とは話が弾みましたが
長い長い歴史の元をたどると人はみな親戚かも知れませんね ^-^
このあと本殿の窓から見える景色を紹介してもらいましたが
長くなりますからそれはまた次回に・・・