滋賀県長浜市にある近江孤篷庵に
初めて行ってきましたよ。
近江孤篷庵は長浜市小室町あたりを治めていた小堀家の菩提寺として
小堀遠州の息子小堀宗慶によって創建されました。
小堀遠州は江戸時代初期の大名で
建築、造園、陶芸の巨匠で
古田織部に茶を学び遠州流茶道を立てた多才な人物です。
大徳寺孤篷庵茶室と庭園、南禅寺金地院庭園など
京都の寺院の庭園は彼の手によるものが多いですね。
これは小堀遠州独特の「 編み笠門 」
ここは自由に入れて庭も自由に鑑賞できます。
行った時には1組のご夫婦がおられたのみで
それは静かに見事なお庭を拝見出来ました。
昨今、どこに行っても静寂など望めなくなりましたが
ピークを過ぎた庵はまるで秋の背中を追っているようですね。
日本古来の美は静寂の中にこそあるような
そんな気がしましたよ。
ここは苔の季節もそれは美しいということですが
造園作者の心配りが伝わるようなお庭でした。
部屋から庭を切り取る写真が多く見られますね。
来年は参道のどうだんつつじが真っ赤に色づく頃
また訪れてみたいと贅沢な期待が
頭をもたげる近江孤篷庵でした~ 。