月夜のエアメール

 

 昨夜は　日中の暑さを繋げるように、月がとても明るい夜でした。

 まん丸のお月様はとても近くにあり、周辺を照らし　風に連れ去られる雲の

 詳細な形がfはっきりと見える程でした。

 網戸をあけて　少しばかり涼しくなった風にあたりながら

 夕方届いた友人のエアメールを　読み返しています。

 なかなかまとまった休みが取れない彼女は　普段有休を使わない代わりに

 夏休みばかりは　1週間必ず海へと出かけます。

 ダイビングに魅了されて、早10年、　この頃では国内外の海で潜るのが生きがいに

　なったのだと言います。

　今はサイパンにいて、夕陽のクルーズも楽しんできたと　明るい口調です。

　そっかあ　今年はサイパンなのね。

　独創的な彼女は　友達を好んで作ろうとはしなかった人ですが　何故だか

　ある時から　潜った海の写真を見せては語ってくれるようになりました。

　以来、私が転勤してからも　潜った海の感想を添えて便りを寄越してくれます。

　1年に1度のさっぱりした便りです。

 

 

窓辺で見上げるお月様は　あくまでも明るくて　エアメールをすかしてみても

読めるくらいです。

ズームすると　その模様も浮かび上がってきて　地球のようにさえ思えます。

こんな月明かりの強い日は、森へ入って月光浴にはもってこいですね。

ベランダに出て　深く深呼吸すると　月のパワーが入ってくるような　そんな月夜です。

 

 

年に１度の　潜る人からの便りは　そろそろ動き出してみませんか？　と

締めくくっていました。

あなたは充実した時を　大事にして思い切り楽しんで．．．と思いながら

年に１度の返信を山から書けるのは　いつ頃かな．．．と　またお月様を振り返ります。