棚田のある風景 (和歌山 あらぎ島）

 

 　和歌山県　有田川町の棚田　「あらぎ島」　は　棚田100選に選ばれている所です。

　少し曇り空だったので　水鏡とまではいきませんでしたが　美しい棚田です。

　以前はこのような景色が　取り上げられることもなかったのが　だんだんと

　日本人の古きよきものへの郷愁が　蘇ってきたのでしょうか。

　写真などでも　取り上げられることも多くなったようです。

 

 

　どこか懐かしい　どこか心が落ち着くような風景ですね。

　日本人が古来　主たる生業としてきた米作りは　だんだんと減りつつあるけれど

　このような棚田が見直され　今やノスタルジーの世界になっているのは

　すこしばかり複雑な思いがしますね。

 

 

田に水がはられ　田植えも終ったようです。

これから梅雨を迎え　この田んぼの上をつばめがスイと横切る事でしょう。

 

 

　高台から眺めると　二つの水系が　棚田を挟むように　蛇行し流れているのが見えます。

　この二つの川の真ん中にあることから　「あらぎ島」と呼ばれるようです。

　和歌山らしく　周りにはまだたくさんの　実をつけている梅の木があります。

　もしかしたら　ここまで整理されていなくても　田舎にはこんな風景が

　あちこちにあったのかもしれませんね。

 

 

　有田川に沿って帰る道々、ちらほらと　白いホタルブクロが咲いていました。

　ああ．．．そうでした　もう初夏なんですね。

　1メートルは越えるようなうどの大木も　夏が来ていることを教えているようでした。