yuzuの記

優しい風に誘われて

紫陽花忌 (宇治 三室戸寺)

2018-06-13 17:15:20 | 

 

 

今年も母のお茶のお弟子さんたちから

命日が近づいたので 先生にお供えしてください と

和菓子が届きました。

もう5年目に入るというのに

毎年欠かさず手紙を添えて送って下さる気持ちが

有り難くて胸が詰まります。

 

 

 

 6月18日が母の命日です。

今年も16日には みんなでお墓参りに行きますよ。

 

 

 

 

 あの時は・・・

私が田舎に帰り、二人で暮らしてまだ1年だというのに

いきなり道が遮断されたような思いで

悲しくて寂しくて

なかなか日常に戻れなかったものですね。

 

 

 

 家でPCの仕事をこなしながらの介護だった事もあり

母に寄り添い優しく出来ていただろうか・・・

そのことがずっと抜けない棘のように

刺さったまんまで 後悔して後悔して・・

これでいいなんて事はきっとないのでしょうね。

 

 

 後に、知人のKさんが気遣って

腑抜けのような私を 三室戸寺に誘ってくれました。

「いつまでも後ろを向いてたらあかんで」

この人は癌のお母さんの末期を

自分で介護して看取った人です。

施設に入れず介護のための部屋を別に借りて

電化製品も一式揃え自宅から通っていました。

そんな看取りもあるんだ・・・

 

 

 三室戸寺は今年も雨まじりでしたよ。

ここには母を連れてきたことがなかったのに

絶対ここを好きだろうな・・・

 

 

 

 時間は人に優しくて

あれほど悲しかったあなたの不在を

今ではちゃんと受け止めていますよ。

 

 

石段の上には蓮が咲いていましたよ。

ほんとにあなたはここが気に入るでしょうね。

 

三室戸寺に行くと

ああ 紫陽花忌がやってきた と

そんな事を思いますよ。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは! (さくら小町)
2018-06-13 20:48:55
とても綺麗な紫陽花ですね。
もうすぐお母様の命日なんですね。
私の母は亡くなって10年くらい経ちますが、ずっと離れて暮らしていたので、今だに実家にいるような不思議なかんじです。
時間は人に優しい、本当にそう思います。
返信する
ありがとうございます ^-^ (yuzu)
2018-06-13 22:08:26
さくら小町さん こんばんは~ ^-^

小町さんもお母様を亡くされたのですね。
私も大学を出てからすぐに親元を離れたので
母の亡くなる1年前にやっと一緒に暮らしたのですが
なにもしてあげられなかったな と今も思います。
いなくなって
有り難さがひとしお分かるようなことです。
見ていただいてありがとうございました。^-^
返信する
私の母も (tomoko)
2018-06-13 22:15:48
こんばんは
時折拝見させて頂いてます。
紫陽花忌と見てドキッとしました。
私の母も5年前の6月21日に亡くなりました。
紫陽花の好きな母が紫陽花と共に逝き
私は命日を紫陽花忌としてます。
命日は一昨年亡くなった父の誕生日でもあり
紫陽花が咲く6月は嬉し悲しい想いの月です。
ごめんなさい。あなたさまのコメント欄に私の事を書きまして。。
私も数年前に見た三室戸寺の青く広がる紫陽花を思い出しました。ステキな写真ありがとうございました😊
返信する
紫陽花忌 (pikao)
2018-06-14 00:22:06
こんばんは^^
亡くなられたお母さんのお弟子さんたちから
毎年欠かさず手紙を添えてのお気持ち嬉しいですね☆
yuzuさんのお母さんの存在の大きさがわかります☆
大きな決断されたお母さんと二人での生活
その一年の価値は計り知れないものだと思います☆☆☆
たった一度の人生を悔いを残さないで生きるのは難しいです
これからも一日一日を楽しくお過ごしください^^v
 
返信する
同じ思いを (yuzu)
2018-06-14 07:24:43
tomokoさん おはようございます ^-^

同じような思いを同じ時期にしておられたのですね。
書いていただいて どこかしら兄弟、姉妹に通じるような
身近な気がして嬉しく読みました。
そうなんですね。
人が必ず通らなくてはいけない道なのでしょうが
誰にとっても切ないものですね。
どこかで同じ紫陽花忌を偲んでおられる人がいる・・・
そう思うと安らいでいくような気がします。

こちらこそ書いていただいて本当にありがとうございます。
ありがとうございました。m(__)m
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ずっと見守っていただいてm(__)m (yuzu)
2018-06-14 07:33:18
pikaoさん おはようございます。

pikaoさんには私の半生をずっと見守っていただいている気がします。
頑張った時も くじけそうなときも 楽しくて仕方ない時も・・
お弟子さんたちも娘の頃から何十年も
母に寄り添ってくれていました。
その絆が半分羨ましくもあります。
嬉しく見てくれているだろうなと思ったりしますよ。

ここ数年は私も仕事でぬるま湯状態でしたが
秋口からまたひと頑張りです。
頑張れることを感謝しようと思います。
いつもありがとうございます。
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我が母も... (くーばあちゃん)
2018-06-15 09:56:18
yuzuさん、こんにちは。
雨の名古屋です。

我が母が倒れた6月、一年で大嫌いな
季節です。

母がくも膜下で倒れた時、台北に住んでいた
私の元に朝、早く日本から電話が..36年前の
その日に日本に子供を連れて帰るまでの出来事は
私の脳裏からいまだに消えていません。

葬儀は我が家で.,玄関に母 自慢の紫陽花が
悲しげでした。

yuzuさんらしい素敵なあじさいを ありがとう♪
返信する
忘れられませんね (yuzu)
2018-06-15 17:24:40
くーばあちゃん こんにちは~ ^-^

そうでしたか・・・
くーばあちゃんも紫陽花の時期だったのですね。
同じ日本にいても 居ても立ってもおられぬ思いですが
台北で知らせを聞くなんて
さぞかしもどかしかったことでしょうね。
私もまだ5年目ですが 紫陽花が咲き始めると
やはりその時が鮮明に思い出されます。

どんな形でも母がいなくなるのは
どこか心の中の支えが消えるようで
心もとなく寂しいものですね。
明日は妹たちと 母の好きなものをお供えして
お墓参りしてきます。片道4時間の行程になりました。
遠くなってしまったものです。
コメント ありがとうございましたm(__)m
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