奈良県が抱える介護業界の課題

介護系の仕事で働きたい人におすすめしたいのが奈良県だ。なぜ奈良県なのか、その詳細をこれから語っていく。

奈良県内では、要介護状態の高齢者の数が緩やかに増加傾向を辿っている。2012年時点には、要支援・要介護認定者の数が6万1000人を突破していた。国勢調査によると2015年の奈良県の高齢化率は、28パーセントだ。行政は今後さらに高齢化が加速することを予見し、介護事業に携わる人材の確保を課題に掲げている。

例えば、奈良県北部に位置する大和郡山市は、1998年頃から人口が徐々に減少し、2008年に9万人を下回った。その一方で、高齢化率の上昇が継続している。高齢者数は2007年度が1万9468人、2017年度が2万6392人だ。高齢化率は2007年度が21パーセント、2017年度が30パーセントとなっている。この10年の間で、高齢化率が9パーセント上昇した。同時に、要支援・要介護認定者も増えており、2017年度の要支援・要介護認定者数は5005人だ。認定率は奈良県の平均値を上回る18.2となっている。

また、高齢化の進行に伴い、認知症高齢者の増加も懸念されている。厚生労働省の調査に基づいて大和郡山市が試算したところ、市の認知症高齢者数は2012年時点で3501人、2015年時点で3910人となった。

市は、将来を見据え、認知症高齢者と独居老人の減少へと繋げる方法を模索する必要があるだろう。介護が必要な状態に陥った高齢者が慣れ親しんだ土地で生活を続けられる環境づくり、個々の状況に合わせて医療・介護のサービスを提供できる体制の構築が急務だ。

医療機関や介護施設だけでなく、地域のコミュニティやボランティアの協力も欠かせない。高齢者介護の担い手1人1人が連携・協働することによって、人生の終焉まで自分らしく活動できるシニア層が増えるだろう。

このようなことから、今後奈良県での介護士の需要はますます高まってくると考えられる。個々の状況に合わせた多様なサービスの提供も期待できるため、自分に合った職場や働き方の選択肢も広がっていくだろう。これから介護士として頑張りたい人には最適な場所といえる。

奈良県の高齢化問題について書いたが、奈良県は住みよい魅力的な街でもある。地方で働きたいと考えている介護士は、ぜひ候補として検討してみるといいだろう。奈良県の魅力や介護事情については以下のサイト（https://奈良で仕事探し.com/）にまとめられているため、一読してみてはいかがだろうか。