ケアに活かせる知識のタネ

白衣の天使たちを後押しするワンポイントメモ

患者とのコミュニケーションの重要性

2023-11-27 14:46:18 | 患者

看護ケアにおいて、患者とのコミュニケーションは非常に重要な部分といえる。
実際、看護師のコミュニケーションは研修やセミナーの題材としても頻繁に取り上げられており、経験を積んでもなかなか難しい分野であることが窺える。

コミュニケーションを極めるためには、まず患者側の心理状態を理解する必要がある。
目の前にいる患者は、誰もが何らかの疾患の症状に不快感を感じ、不安を抱いているものだ。

不安の対象は患者一人ひとり違うかもしれない。
疾患そのものに対する不安の場合もあれば、そこから発生する苦痛への不安、また治療や経済的な負担、疾患を持ったことによる環境の変化などもあるだろう。
その不安を作り出しているのが、病という目に見えない事柄である以上、患者個人の努力だけで解消できる類のものではない。
それゆえ、患者は必然的に医師や看護師に頼ることしかできない状況があるのだ。

看護師が患者とコミュニケーションを図る際には、この前提をしっかり理解しておかなければならない。
単に物理的なケアを提供するだけでなく、コミュニケーションを通して患者の抱える不安を軽減することが大切なのだ。
不安が軽減されれば、それだけ患者の治療へのモチベーションも高まるため、結果的に良い影響を与えられるだろう。

なお看護師が最善のケアを提供するためには、適切な状況把握が必要だ。
その際、患者との良好な関係性があれば、円滑なコミュニケーションで相手の情報を取得できる形になる。
そういった意味でも、コミュニケーションの在り方は特に大事なポイントとなってくる。


看護研究のテーマを見つけるコツ

2023-11-10 14:46:18 | テーマ

看護師になれば、誰もが経験することになる看護研究。
しかし、いざ研究テーマを考えようと思っても「中々思いつかない」「こんなテーマでいいのか」「自信がない」といった壁にぶつかる人は多い。

看護研究は医療分野だけではなく、患者の感情や特性などを研究する心理学的な側面を持つものもテーマになり得る。
日々の業務で起きる患者とのトラブルをもとに考えてみれば、色々なテーマが思い浮かぶだろう。
そこで今回は、テーマとして心理学的な面にフォーカスする場合の一例を紹介したい。

一例として挙られるのが、患者さんが日々のリハビリ時に漏らしている不満や悩みに耳を傾けるということ。
「もっとこうしてほしい」「こういうリハビリの方がやりやすい」などの声は、リハビリのレベルを向上させるために非常に重要です。
そうした声をメモを取るなどで積極的に記録しておき、看護研究の参考にすると良いだろう。

また、患者だけではなく看護師側が業務で感じるストレスやジレンマなどに着目してみるのも良い手段だ。
ストレスやジレンマを減らして業務効率を上げられる方法を調べられれば、それは業界に貢献することにつながる。

このように、研究テーマは身近な出来事や声に耳を向ければどんどん湧いて出てくるものだといえる。
テーマに困ったときは、まずは身の回りの要素から深掘りして考えることをおすすめする。

ちなみにテーマの基盤をしっかりと固めるためには、看護研究の基本を押さえる必要がある。
なぜ看護研究を行っているのか、看護研究計画書の書き方のコツなどを把握したうえで進めていくことが大切だ。
その基本を具体的にまとめたサイトを見つけたため、最後に紹介しておく>>>http://kangokenkyu-handbook.com