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国際基督教大学 泰山荘

2012年11月06日 | 東京多摩
所在地:三鷹市大沢3-10-2

国際基督教大学 (略称「ICU」)で、11月3日、4日に文化祭が開催されていたので
行って来ました。ICUというと、近年では秋篠宮家の眞子内親王が御入学されたことで
知られています。

11月3日の文化の日の前後は「東京文化財ウィーク」の期間で、東京都内では
この期間でしか見れない文化財が多々あり、国際基督教大学にある
国登録有形文化財「泰山荘」内の高風居(一畳敷)も特別公開されています。

大学の正門に着くと、この看板が目に飛び込んできた。今年のICU祭のテーマは
「地球滅亡するなら、就活しなくていいんじゃね?」という面白いテーマw


泰山荘は、旧日産財閥重役の山田敬亮(1881年~1944年)が別荘として建設したのが
始まりで、1939年に竣工しました。焼失した母屋を除いて、6施設が現在も残っています。

特別公開されている高風居は入母屋造、茅葺、平屋建の建物。
一畳敷と呼ばれる畳一枚の小さな書斎と、六畳の茶室、三畳の水屋からなります。


六畳の茶室


一畳敷は、幕末に北海道を探検したことで知られる松浦武四郎(1818年~1886年)により、
日本各地の神社仏閣の古材を集めて造られ、武四郎の「木片勧進」によると91の古材が
用いられ、後醍醐天皇陵やら、鶴岡八幡宮、法隆寺などなどの木材が使われているようだ。




江戸城幸橋御門の古材を用いている表門。


書院





車庫。1936頃築。


待合。本席としての高風居の待合的施設になる。
備前池田家上屋敷の「池亭」を移築したと伝える。


待合は茶道部茶会に使用しており、有料でお茶席に参加することもできます。

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