東京絵の具

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駒沢給水塔

2012年03月20日 | 東京23区
所在地:世田谷区弦巻2-41-5
交通:東急田園都市線・桜新町駅 徒歩5分

大正12年(1923年)に豊多摩郡渋谷町(現渋谷区)では、国と東京府の財政補助を得て、
多摩川を水源とする大規模な水道工事を行いました。多摩湖畔に浄水場を造り、そこで
綺麗な水にしてポンプの力で巨大な双子の塔いっぱいに押し上げ、あとは自然の重力
だけで送水し、渋谷町一帯を潤したそうです。日本では初めての給水方法でした。
この二本の塔は、渋谷へ飲料水を送り出すために造られた駒沢給水塔なのです。
その形態やデザインから地元では長らく「丘上の王冠塔」などと呼ばれていました。

現在、駒沢給水所は無人管理で立ち入り禁止になっています。駒沢給水塔風景資産保存会
により、見学会が行われることもあるようです。

給水所は震災時に飲料水を供給する応急施設となっていますが、約3000トンの水を配水池と
2基の塔に少しずつ貯留し、3日間で順次一定量の入れ替え操作をしているとのことです。

1924年竣工。中島鋭治設計。1号塔と2号塔がトラス橋で結ばれている。



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