※「長岡家住宅」は別のブログに掲載
所在地: 三好市東祖谷落合
落合集落は、山の急斜面に広がる集落で、その標高差は390mにも及びます。
※落合郵便局が標高550m、最高所での標高は820m
江戸中期から昭和初期の民家や、一つひとつ積み上げた石垣と畑などの
光景が残っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
中世にはすでに集落が形成され、平家の落人伝説が残る地域。
「そば道場」の辺りに車を止めて、下から上まで徒歩で登ってみました。
道路ができて、住民も車で移動しているが、人だけが通れる道も整備されている。
ただ、整備されていない道もあるので、観光の際は、郵便局の付近の道を使うほうがいい。
茅葺屋根の、室内は現代的な民宿がポツポツと点在している。
落合集落は、祖谷川と落合川の合流点より山の斜面にそって広がっている。
荷物を運ぶリフトや、モノレールもある。
水田の石垣と畑地の石垣。水が流出しないように対策が取られている。
ここを開拓した人は、すごい労力であったことがうかがえる。
里道(赤筋道)
対岸の東祖谷中上方面。落合集落展望所がある集落。
冬を越すために、マキが常備されている。
隣の東祖谷栗枝渡集落も見える。
剣山系もよく望め、すごい心地よい里だった。
徳島で最も茅葺屋根が残っている集落だと思う。
11月中旬に訪れたのでイチョウが綺麗だった。
モノレール。この集落は車で上まで行けるので、そこまで使わていないと思う。
秘境感でいうと、現代では一宇の「十家集落」の方が上からな思う。
ソラの畑。登るだけも大変なのに、耕すとなると想像を絶する。
頂上付近の茅葺屋根。ここには里道からは行けないように封鎖されていた。
山中でよく見る蜂の巣箱。
屋敷地石垣。算木積み。
家の墓。家の周辺に埋葬。家長は敷地の前に、女子供は屋敷の裏などの風習があった。
明治に入ってからは、共同墓地へ移されたが、一部は現在も残っている。
三所神社。落合集落のほぼ中心にある。天児屋根命と天太玊命、
竜王大明神を祀っている。夏祭り、秋祭りが開催されている。
社業は徳島県の天然記念物で、杉ほか30数本の樹林。
桃源郷と感じるような景観。
お茶なども栽培されている。
薬師堂
祖谷渓沿いに落合郵便局、駐在所などもあり、僻地ながら人口は100人以上いる。
近くには、落合集落を正面に展望できる展望所があります。
※展望所住所:三好市東祖谷中上80
※トップ画像が、展望台から見た落合集落の画像。