東京絵の具

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林氏墓地

2012年03月05日 | 東京23区
所在地:新宿区市谷山伏町1-15
交通:都営大江戸線 牛込柳町駅 徒歩5分
備考:国指定史跡

林氏墓地は、国の史跡に指定されている墓地で、東京文化財ウィークの行われる
文化の日(11月3日)を前後する日程の内、数日しか見学できない墓地。

墓地には林家十二世の代々の当主の他、その兄弟、 妻子など計81基の墓碑が立つ。

林家は、一世林羅山(はやしらざん)が朱子学をもって徳川家康に仕え、家康の学問、
法制、外交上の相談役となって以来、二世鵞峰と三世鳳岡と優れた学者が続いたため、
幕府の学政を司る家柄として、幕末に至るまで重要な存在であった。

大坂の陣において、豊臣家攻撃の口実となった方広寺鐘銘事件(「国家安康」
「君臣豊楽」)の解釈は、林羅山が仕組んだものとされている。

また、江戸時代の最高学府であった昌平坂学問所(後の湯島聖堂)は、
林羅山が営んだ儒学の私塾を起源とする。




四世以後は傑出した学者が出ず、また早世の人が続いたので、七世で断絶してしまった。
そこで幕府の特例により、美濃国岩村第3代藩主の子・述斎が八世となり林家を中興した。


林家の人々は儒葬という、儒教の礼式による埋葬様式により葬られているが、羅山や鵞峰などは
最初の墓地であった上野忍ヶ岡から改葬されたものである。本墓地は、次第に縮小され、わずかに
八世述斎、九世檉宇、十世壮軒、十一世復斎の四代の墓が原型をとどめている。

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