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武家屋敷喜多家・鉾杉

2023年11月15日 | 徳島県

所在地:三好市東祖谷大枝43
備考:国指定重要文化財

営業時間:9:00~17:00、定休日12月1日~翌年3月31日 (冬季休業)
料金:大人310円、子供100円

武家屋敷喜多家は、 宝暦13年(1763年)に建てられた、祖谷地方でも
最も大きな武家屋敷。屋島の戦に敗れた平氏一族が落ちのびてきた伝説が残る。

平家の里の名主であった「喜多家」は、祖谷の上層階級の武家屋敷である。

この大枝集落は役場、警察、学校、専売所、牛市などのある奥祖谷の中心地だった。
行ってみれば分かるが、ここが栄えていたとは、現在の姿からは全く想像ができない。

一昔前は、土地が上にあるほど地位が高い傾向があったが、
現在は利便性が重視されて、平地の方が価値が高くなっている。

1988年(昭和63年)の、ふるさと創生事業で、各市区町村に対し地域振興のために
1億円を交付した政策で、東祖谷山村は喜多家を現在の場所に移築した。

ピアノが置かれており、ジャズの演奏のイベントも約30年近く行われている。
建物が国の重要文化財に指定されると、このようなイベントが開催できなくなる。
移築の際に、人が寝泊まりできるように現代的な風呂とかを作ってしまっており、
詳しくは分からないけど、それが元で登録有形文化財などにも登録されていないのかもしれない。

庭先には鉾神社の御神木「鉾杉(ほこすぎ)」がある。幹周約11m、樹高約35m、
推定樹齢800年の大スギ。徳島県指定の天然記念物。

この鉾杉はガチで大きく迫力がありますので一見の価値ありです。

国盛杉とも呼ばれる。

鉾神社(ほこじんじゃ)。安徳天皇が祖谷山へ落ち延びた際に、
平国盛が所持していた鉾を納めたところという伝承がある。

祖谷山の旧家の勢力図
総計36名の名手がいて、特に力を持った家を八士と呼んだ。
1.喜多(きた)
2.菅生(すげおい)
3.安佐(あさ)
4.久保(くぼ)
5.西山(にしやま)
6.徳善(とくぜん)
7.有瀬(ありせ)
8.小野寺(おのでら)

八屋敷を総括する重末名に喜多の政所があった。
明治維新まで、祖谷を支配した。

喜多家の祖は、北六郎三郎。天正14年(1586年)に蜂須賀家政から
命を受けて、祖谷山の支配を開始。

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