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由岐のヤマモモ

2023年09月25日 | 徳島県

由岐町志和岐谷の山林(私有地)

ヤマモモの巨木(徳島県指定自然記念物)
樹高18m、幹周4.6m、樹齢400~500年、

新日本名木100選に選ばれている。徳島県には3本の樹が選ばれていて、
ほかに国指定天然記念物の加茂の大クスと、いまは枯死して見ることができない、
鳴門市の根上りマツがあった。

新開さんの私有地で、たまたま外で座っていたので声をかけて見学。

昔は風習で食糧難などに備えて、花嫁が嫁ぐときに苗木を持参して植えていたようだ。
また、昭和にはこのヤマモモの樹の実を売っていた時期もあったようだ。
ちな徳島では、ヤマモモは小松島市の櫛淵町でよく収穫されているらしい。

現在の品種は、人間の手が届く低樹に品種改良されているので、このヤマモモの樹を見ると、
常軌を逸した大きさのように思えた。

山の上に池がることや、黒潮の温暖な気候などで栄養が多いので、ここまで大きくなったのではと。

新日本名木100選を周っている全国の人が訪れるようだ。100選のうち、ほとんどが神社仏閣地で、
1割ほどしか私有地はない。一時は管理に困り切ることも考えたが、100選に選出されてやめたそうです。

その後、約1時間ほどヤマモモのことに始まり、新開家のことなどの話をした。
阿南市にある牛岐城の城主の新開氏と関わりがあるかもとのこと。現当主が35代目。

新開氏といえば、徳島市の丈六寺で長宗我部元親により殺されたが、子孫は逃がした。
各地に散り、南部に逃げた新開氏の可能性。千葉の新開さんと交流があり、現在、
ルーツを探しているところであると。どこの寺にあるのか分からない過去帳を手に入れるのが難しいようだ。

とにもかくも、ヤマモモの大きさの常識を変えてくれるので、一度見ることをおすすめします。
現在も、6月中旬ごろから7月上旬頃にかけて実がなるとのことです。樹が高すぎるので、
実を取るのは不可能。たまに、取らしてほしいと言われるそうですが、怪我をされると困るので、
断っているとのこと。サルが来て、ほとんど食べきるらしい。

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