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石尾神社

2023年07月07日 | 徳島県

所在地:美馬市穴吹町古宮字平谷

石尾神社(いしおじんじゃ)の祭神は、スサノオ、オオヤマツミ、ミヅハノメ。

「石堂はん」の愛称で知られ、祈雨の神として崇められている。

人里離れたアクセスが難しい場所でもあり、徳島で最も神々しい雰囲気のする神社のひとつ。

「石尾神社」と書かれた木で造られた小さな案内板の先に駐車場があります。しかし、この道は
雨などによって崩壊する可能性も秘めているので、進まずに路駐して歩いた方が無難かもしれません。

それなりに険しい坂を登る必要があります。

阿弥陀堂。神仏習合の名残。

お墓がいくつもありますが、倒壊するなどしていました。

いまは、誰一人として住んでいませんが、私が訪れたとき、元地元の方が神社に
参拝に来ていて、約30分ほど話しました。この地には、かつて24人近くが住んでおり、
石垣跡は主に田んぼが多かった遺構とのこと。すぐ近くを走る川が平谷川であることも含め、
祖先が平家の落人である可能性も高いと言っていました。また、この地に道路を引くのに、
約20億円がかかったことや、この地は禁猟区でないので猟師が来ることがあり、鹿が1万円、
猿が4万円とのことです。私が訪れたときも、鹿とたぬきを見ることができました。

左側のみ残った鳥居。

裂けた岩を通る参道。

入れそうな岩の裂け目が何箇所かある。

木の鳥居

板状列石が50メートル程並んでいる。完全な古代信仰の証。

西側の岩山には2つの洞穴がある。
・方面の風穴:この地は剣山の前宮として拝し参拝者の行場であった。
・金鶏の風穴:この穴は清水がありさらに進むと金鶏の像があると伝えられる。

この亀裂を進んでみましたが、途中で断念しました。すごい冷んやりとしていました。

東西80メートル、南北120メートル、高さ30メートルの巨大な結晶片岩があり、
古代祭祀遺構「磐鏡(いわくら)」と考えられている。

雨乞いの岩屋。崖の上から雨水が滴り落ちている。
また、かつては修験者が、剣山に参拝する前にも訪れていた。

また岩場上部には高野槙の群生地となっており、美馬市天然記念物に指定されている。

※GoogleMapに頼ると、上記で述べた案内図から遠く離れた山の上に行ってしまいます。
上の駐車からだと楽に石尾神社の社殿に着きますが、阿弥陀堂なども含めて
全部見たいのであれば、下からでもいいと思います。

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