善入寺島(ぜんにゅうじとう)は、徳島県阿波市・吉野川市にある吉野川の中州。
古くは粟島(あわしま)と呼ばれていた。
吉野川にある「日本最大の中洲」で、吉野川河口から約30km付近にあり、
広さは約500ヘクタールである。畑が広々と広がり、プチ北海道を感じることができた。
ヒマワリ、コスモス、彼岸花の名所としても知られている。
また、善入寺島に架かる橋は計6橋で、すべて潜水橋である。
1907年(明治40年)以前は約506戸、3,000人が島内に住んでいたが、
吉野川の氾濫被害を防ぐ名目のために、全ての家が強制立ち退きを余儀なくされた。
学校が2校と浮島八幡宮などの神社が存在した。現在でも当時の島民の生活が
わかる史跡が数多く残っている。
浮島八幡宮は、爆破で破壊されたようで、火薬庫跡という史跡も残っている。
「阿波忌部」の祖「天日鷲命」を主祭神としており、この粟島が、阿波の名前の
元となったとも云われ、明治政府にとって何か都合が悪いから消された村というふうに
考察するような人も一定数いらっしゃる地でもあります。
2023年7月上旬撮影 「善入寺島のヒマワリ畑」
何箇所かに畑があり、すごい数のひまわりを見ることができる。
ひまわりが太陽を追いかけて動くのは、花が咲く前の成長が盛んな時期まで。
その後は一定の方向を向いたままだが、みごとにすべてが同じ方向を向いている。