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仙波東照宮

2010年10月08日 | 埼玉県
仙波東照宮社殿は一般公開されておらず、塀の外側からしか見ることができない。
2004年に徳川家光生誕400年にあたり本殿が初めて一般公開され、2007年には、
川越城築城550年記念として、11月10日~11月18日に特別公開されていた。

所在地:埼玉県川越市小仙波町1-21-1

徳川家康を祀る東照宮は、家康の死後その遺骸を久能山から日光に移葬した
元和三年(1617)三月、喜多院に四日間逗留して供養したので、天海僧正が
寛永十年(1633)一月この地に創建したものである。その後、寛永十五年正月の
川越大火で延焼したが、堀田加賀守正盛を造営奉行として同年六月に起工し、
同十七年に再建されている。東照宮は当初から孤立した杜格を持たず、喜多院の
一隅に造営されたもので、日光、久能山の東照宮とともに三大東照宮ともいわれる。

規模は、表門(随身門)・鳥居・拝殿・弊殿・中門(平唐門)・瑞垣・本殿からなっており、
拝殿には重要文化財に指定されている岩佐又兵衛勝以筆の三十六歌仙額が、弊殿
には県指定文化財である岩槻城主安倍対馬守重次が奉納した十二面の鷹絵額がある。



東照宮随身門(国指定重要文化財)
随身門は朱塗八脚門・切妻造でとち葺形銅板葺である。八脚門とは、
三間×二間の門で、門柱四本の前後に各一本ずつの控柱をもっている
屋根つき門のことである。以前には後水尾天皇の御染筆なる「東照大権現」の
額が掲げられていた。記録によるとこの勅額は寛永十年(1633)12月24日とあるから
東照宮の創始の時期を知るひとつの資料となっている。

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