対策の備えが人を救う

安心・安全な医療サービスを提供するために

安心・安全な医療サービスを提供するために

2024-03-06 09:15:41 | 安全
医療サービスを提供する場で、患者の安心と安全を確保することは最優先事項です。特に看護師の役割は大きく、患者の安全を守るためにすべきことは多くあります。

特に重要なのが、日常的なコミュニケーションです。患者の健康状態を的確に把握するため、そしてメンタル面での安心を支えるという意味でも欠かせません。

その中で気を付けたいのが、わかりやすい言葉を心がけること。患者に対し、治療に関することを話す際は、専門用語を避け、誰にでもわかる言葉で説明することが大事です。それにより、患者の治療への理解が深まれば、積極的に治療に向き合ってくれるようになるでしょう。

また、コミュニケーションでは、患者の本当の心理を汲み取るために傾聴する姿勢が求められます。一人ひとりの苦痛や不安に寄り添い共感し、ときに後押しすることで、患者の気持ちを落ち着かせることができます。とはいえ、中には対話が苦手な患者もいるため、人のペースに合わせて接していく必要があります。

患者との会話を通じて、症状や病歴、抱えている不安などを把握したら、それを医療チームと共有します。例えば、患者が特定の薬にアレルギーがある場合には、看護師はそれを医師や薬剤師にきちんと伝え、誤った薬の投与を防ぎます。

さらに、看護師は感染症対策にも力を入れなければなりません。手洗いや消毒の徹底をはじめとする入念な感染予防策を実施し、院内感染を防止する必要があります。こうした対策は、患者や医療スタッフの安全を守る基本となります。

看護師が起こしがちなミスについて

2022-12-28 02:35:44 | ミス

看護師の仕事は患者の命に直結する業務も多く、ミスの責任が重いです。しかし、看護師も日常的に調子に波がある「人」である以上、何かしらのミスは起こってしまうものです。

看護業務の中で特に多いミスと言われるのが、投薬ミスです。飲み忘れ、取り違え、量の誤りなどがあります。また、患者に薬を渡したものの、患者自身がちゃんと飲んでいなかった場合にも看護師の責任になります。看護師は、患者がしっかりと薬を飲み込むまで見守る必要があるのです。

また、点滴の取り違えなども問題になるミスです。点滴は直接患者の体内に入るものであり、命に直結する場合もあります。よく似た色の点滴などは離して保管するなどして、取り違えを防ぐ必要があります。

他にも、ベッドからの転落や転倒などのトラブルもあります。認知症患者がベッドから転落したり、術後で身体を上手く動かせずに転倒したりなどのケースもあります。

病棟で働く看護師は一人で複数の患者を診ています。一人の患者にかかりっきりになるわけにもいかず、ケアの途中でナースコールが押される場合もあるでしょう。そんな時、慌てて事故が起こる場合も多いのです。

看護師の人手が足りない現場は多く、手が回らないことは珍しいことではありません。そこで救世主となるのが、ITを活用した機器です。投薬ミス防止のためのIDコード認証を導入、転倒防止のための見守りセンサーの設置など、さまざまな方法があります。ちょっとしたミスを放置すると、大きなトラブルに発展しかねないため、早い段階でしっかりとした対策を取ることが大事です。
■ミスの原因や対処法が書かれたサイト…看護師のミスについて考察<働く看護師の窓口>