そもそもが、ダメな恋だった。
「好きや」って言われて、冗談じゃなく本気だと言ったから、私はあなたを知りたくなった。
もともと知っていたから、話も合う。簡単に会えないけど、いつか会えるって信じてた。
あなたが
「いつか会える」「会いたい」と何度も言ったから。
特別なことは何も無く、今日の写真とか送り合って、イベントごとの話をしてくれたり、
つらい時はお互い励まして、寄り添ってたやん。
LINEで、半年も毎日連絡し合ったやん。
あなたは、既婚者で子供もいたけど、子供がある程度大きくなったら、離婚すると夫婦で何度も話し合ったって言った。
夫婦より子供の事を第一において考えていたこと、何より子供を愛していることも知ってたし、尊敬してた。
父親の愛情を知らない私だから、子供第一にしてほしかった。
アタシも精神疾患を患ってるし、健康になれるまで時間が欲しかったから、数年必要となることくらいわかってた、
この半年間でアタシは、充実してた、外出できない私には、ちょうどいい距離だった。
2週間経つ最後の既読から。
いつも通りのやり取りに、「お疲れ様」と送った。
週末は連絡しない決まりだったから、休み明けの 「お待たせ!さみしかったか―?」を楽しみにしてた。
仕事が忙しいと3日ほど連絡できないのは知ってる。
さすがに1週間空くと、心配になった、何かあったんじゃないか、なんて。
リアルタイムの交通事故も調べて、何度も声をかけた。
既読はつかなかった。アタシの言葉だけが画面に並んで、あなたの言葉が画面から消えた時。
トークのすべてを消去した。あなたがくれた写真もアルバムから削除した。
「家庭に帰ったんだね。」
そう言い聞かせ、私の愚かさを知る。
涙も出ない、別れの言葉も、何もなく、いつもの日常のまま止まってるんだもん。
何が悲しいか、わからなくって、自分に呆れて、ただ喪失感だけが強く残ってる。
そして、どこかで待ってる自分がいる、友達欄から消せない、ブロックできない。
あの人を責めることもできない。
ただただ 自分の愚かさに呆れ、虚しいだけ。
きっとこの先も消せないんだろうな。
私、馬鹿やから。