【阿多羅しい古事記/熊棲む地なり】

皇居の奥の、一般には知らされていない真実のあれこれ・・・/荒木田神家に祀られし姫神尊の祭祀継承者

付記1a: サッカー試合

2024年03月02日 | 歴史
 
或る時、テレビを見ていたら、高円宮憲仁がサッカー試合に出ていた。
私と歳が幾つも違わないはずだが、二十代の若者に混じってゲームに興じる男の、異常に盛り上がった筋肉が印象的だった。
 
 
けれども、私の予想どおり、憲仁は長時間の疾走が難儀らしく、試合の途中で残念そうにベンチへ引き返して来た。そして、しばらくの間、落ち着かない様子で観戦していたが、試合が中盤に入って来ると、居ても立ってもおられないといった風に背後にいる男を振り向いて、「あれを出せ」と言った。
憲仁は前屈みになって、手に持った「何か」を脛の辺りに刺したように見えた。それから、勢い良くコートへ飛び出して行った。
 
 
驚いたことに、数ヵ月後、憲仁は心不全で死んだ。
筋肉増強剤の使い過ぎか、それとも持病のせいか、原因ははっきりしない。
 
 
 
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一度だけだが、私は憲仁からスカッシュに誘われて、カナダ大使館の球戯場へ行ったことがある。あまり巧く球を打ち返せない私を見ると、憲仁は、まるで靴でも履き替えるように「これを使うといいよ」と言って、いきなり私の脛に注射針を刺した。スポーツ選手がよく使う興奮剤の一種だ。途端に立っていられないほどの目眩がして、傍にいた大使館員に助けを求めたのだが、すると、事もあろうか、憲仁はいつも護身用に携帯している小型銃を取り出して、私の足下を狙って発砲したのだ。
 

憲仁が麻薬を常用していることは疑いなかったが、相手を威嚇するために反射的に発砲する行為もまた、習癖になっていたのだろう。彼は使った注射器を私に投げ付けて、一緒に来ていた宮内庁職員とともに逃げて行った。たぶん、私のほうがその注射器を使用したので自分は防衛したのだ、と後で説明するつもりなのだろう。数十人ものカナダ大使館員が目撃する中での出来事だった。