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熊本から気ままに山と自転車のブログ

古代たたら製鉄の里・天之神社

古代たたら製鉄の里・天之神社
2023/10/12(木)晴

今日は最高気温予報26°もう最高気温を気にすることもない季節になった。風は実感強そうだが晴天の秋日和に、気分爽やかに午前10時からポタリングに出る。
目的地は先日のリベンジ、大津町の平川地区たたら製鉄跡と九万石城跡とする。

往路は、合志市須屋を経由し県道49をひたすら東進し、平川の淀姫神社(写真1参照)に到着する。


出発から2時間半、ここで昼食とする。食後は神殿(写真2・3・4参照)を時計回り一周して軒を見る。見事な彫刻が軒を飾る。


「たたら製鉄跡」に移動しようと南側に川を渡ると、そこが多々良地区だった。大津町文化財マップにはたたら製鉄跡の詳細内位置は書かれていないので、地区内を周回して探す。
南側の山裾に素朴な社が鎮座(写真5・6参照)するのが見えたので立ち寄る。
手掛かりになるヒントは無いかと説明板「一丁畑天神、大和時代大化の改新(646年)により公地公民の制度が定められ、土地の広さ一丁(約十アール)一反(約一アール)等が制定されている。当時東の山から流れ出る水の量は畑一丁を潤していた。この地域の守り神として多々良の地に一町畑天神と称して社が建立された。今も老杉を神木とし根元には、小さな祠が祀られ拝殿が建っている。地元ではハイタカ(早鷹)天神とも云い、昭和42年までの祭りは順番で受ける座元で座祭りをしていたが、その後は拝殿でお神酒あげをしている。戦時中出征する者はこの天神さんに無事を祈願して征ったので、多々良では一人の戦死者も無かったという。・・・」を読む。たたら製鉄に関する文言はなかったが、素朴な信仰の形態が感じられたので記録して来た。


地区内を周回していると、多々良集会所と「古代たたら製鉄のさと」(写真7・8参照)の標柱が見えた。
大津町ホームページの「たたら製鉄跡」の説明文には、「多々良は、鑪(たたら)から起きた地名です。鑪とは火をおこすフイゴのことです。「たたら」の地名があるところは昔々の製鉄所があったところです。付近に「金くそ」というところがあるのもこのことを物語っています。多々良付近には縄文、弥生時代の遺跡も多く残り古代から文化の栄えたところのようです。」とあるが、標柱のある現場には辿り着けなかった。


矢護川地区に移動しようと県道202に出ると、「天之神社」(写真9・10・11参照)の標柱が目に留まり神社に立ち寄る。
神社由来記には、「この天之神社と申し奉るは孝謙天皇の御代に京畿をはじめ遠国に至るまで冬に到って雷電はげしく国民大いに恐怖す。この里人も恐怖のあまりそこかしこの神々に祈願したるに或る夜神の御託宣あり伊弉諾命を祭り奉らばその禍を免がると承りて此処に畏き伊弉諾命を勧請し奉る。又應永二十一年里人に神がかりまして雷神を祭れと御神託あり。・・・」とある。


天之神社を後にして、矢護川の「九万石城跡」(写真12参照)に移動する。案内板には「入口」とあるので路地を奥まで行ってみたが、行き止まりになっている。案内板の図にあるような個人宅があるが、確信はない。プライバシーのことがあるので写真は撮らなかった。ここを折り返し点として帰途に就く。


16時半に帰宅する。今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)28km→九万石城跡33km→熊本(自宅)
総所要時間6.5時間(実5.5時間) 総計61km 走行累計56,650km

自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。

コメント一覧

asotakadakedake1592
Re:グローバルサムライ&リベラルアーツさんへ コメント有難うございます。
>この新たな哲学の胎動は・・・科学技術の一神教的観点でなく日本の独創とも呼べるような多神教的発想と考えられる。

おぼろげながら理解できるような気はしますが・・・自転車くま
グローバルサムライ&リベラルアーツ
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズムにんげんの考えることを模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本の独創とも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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