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熊本から気ままに山と自転車のブログ

宮島貝塚・豊福長傳寺跡・豊福城跡

宮島貝塚・豊福長傳寺跡・豊福城跡
2023/5/10(水) 晴

今日は最高気温予報27°夏日予報だが出発時は比較的涼しい晴天に、目的地を宇城市の宮島貝塚と豊福長傳寺として、午前11時前からポタリングに出る。

往路は、新幹線側道、国道3を南進し、宇城市松橋町過ぎ豊福の坂を下った所の浅川を目印に走る。
浅川沿いの左岸堤防から左に少し入ったところに宮島貝塚(写真1・2参照)がある。
説明板には、「この畑地一帯貝塚で大正時代肥後考古学会の発掘調査により、混土層上部より弥生式土器、貝層上部には曾畑式土器、最下層には轟式土器が出土し縄文時代より弥生時代(西紀前64年頃から紀元後3百年ぐらい)の長い間築かれた複合貝塚である事が確認されている。」とある。


この説明板の横に、「小田明神(通称小田どん)」(写真3・4参照)という祠堂が鎮座する。
小田明神縁起には、「この祠堂の南に広がる「三軒家新地」(283.02町≑283ヘクタール)は、加藤忠広(清正の子)が三軒屋塘(現在の国道3号線)を築いた後の干拓工事に際し、地震・旱ばつ・虫害・噴火による火山灰等次々に起きる災害で大変な苦労の末明和3(1766)年に完成したしたものである。その当時、仲間村の庄屋役であった小田長右恵門はたび重なる工事に私財を投じるなどして尽力し、又大変人望があったことから天明3(1783)年7月93才で寿命を全うした後、その遺徳を顕彰して小田家一門の人達が豊野村(現在町)の中間より娑婆神峠を経て、船で着眼した所といわれるこの場所に祠堂を建立した。・・・」とある。


宮島貝塚を後にして国道3を横断して浅川右岸沿いを遡り、豊福長傳寺跡(写真5参照)に移動する。


石段を上がると御堂(写真6・7・8参照)が建立されている。中には三尊像が鎮座する。
説明板には、「長傳寺の草創、終焉及び大きさ、規模等明確ではないが、村の伝承によれば小西行長によって焼失させられたと言われている。周辺には宝篋印塔や多くの五輪塔が出土しており、これらの台座の中に戦国末期豊福城を治めた、相良藩当主16代義慈・17代晴廣・18代義陽の法名が刻まれた供養塔が含まれる。このことから、戦国時代の豊福や相良氏のことを考える貴重な歴史資料となる。」とある。


説明文にあるところの供養塔(写真9・10・11参照)。写真9の右側が16代義慈公、左側が17代晴廣公、写真10の宝篋印塔が18代義陽公のもののようである。ここを折り返し点として帰途に就く。


国道3に出る途中の右側に豊福城跡(写真12参照)がある。


高さ3m程の坂道を上ると本丸跡の高台(写真13参照)が見える。


本丸の上り口の所に説明板(写真14参照)がある。説明板には、「この城跡は、一見、水田中の島状独立台地のように見えるが、もとは北方、猿の山丘陵の西端の裾部が南方に延びた台地で築城の際掘り切って外堀の役目をなさしめ、独立の台地としての城郭を形成した。(東西約二百六十五m南北二百八十五m、ほぼ台形)築造年代ははっきりした記録はないが名和長年の子義高が八代郡を領した建武元年(1334)の直後に内河彦三郎義真が代官として下向しているからその時築かれたものであろう。その後、名和・相良両氏によって剥奪・奪回が繰り返され、天正十五年(1587)当時九州一帯に勢力をのばしつつあった島津氏が豊臣秀吉の征討をうけ、本国に封じ込まれるまで約二百五十年間、攻防の中心であった。その後は自然廃城になったと思われる。」とある。


熊本市南区富合町の麦秋の田園(写真15参照)の中を走る。写真遠景の山は金峰山、帰路の先は長い。


16時半に帰宅する。今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)29km→豊福長傳寺27km→熊本(自宅)
総所要時間6時間(実5時間) 総計56km 走行累計54,203km


豊福城跡
2020/11/14(土) 晴

最高気温24°今日も快晴、午前10時から豊福城跡、小川阿蘇神社の樟を目的地としてポタリングに出る。

豊福城跡(写真2参照)に到着する。


城郭は二段になっており、中世城跡としては、思いの外広い城域である。上段広場西方向の景観(写真5参照)


上段広場東方向の景観(写真6参照)、イチョウと樟の大木がある。この木陰で弁当を開く。


北側は、空堀(写真7参照)になっている。
宇城市のH.P.には、「この城は、県内の数多い中世城跡のうち、築城当時の原形をほとんど損なうことなく残されているものとしてもまた、この城をめぐる戦史が割合はっきりしているものとしても、肥後中世史研究の上で貴重な存在となっています。」とある。


名和氏関連ページ:名和氏の菩提寺宗福寺跡

自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。

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