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日本のデジタルガラパゴス~マイナ保険証の失敗(ゲスト青野慶久さん)

2024年05月02日 18時39分01秒 | 社会

J-LIS(地方公共団体情報システム機構)とITゼネコンの癒着体制

日本のデジタルガラパゴス~マイナ保険証の失敗(ゲスト青野慶久さん)

【児玉龍彦×辻野晃一郎×金子勝の未来への対話】2024年4月28日 デモクラシータイムス

 

おなじみ金子勝、辻野晃一郎、児玉龍彦に加え、サイボウズの青野慶久さんが登場。

使用率5%のマイナ保険証をまだ強要しようという政府、利便性も安全性も実感できない国民と医療機関。いったい誰がトクするんでしょうか。使う人のニーズに合わせて、どうしたら安全で使い勝手の良い保険証になるかを考えていたらこんなことにはなりません。背後にある日本のガラパゴス思考のコペルニクス的転換の必要にまでさかのぼって、あるべき姿を語ります。SONYとGoogleの経営者だった辻野さんといまや身近な自治体や職場で使われるキントーンの生みの親 青野さんの経験、批判は必聴です。

2024年4月16日 収録

 

日本をいま一度せんたくいたし申候。(抜粋)

【2023.10】金子勝(淑徳大学大学院客員教授・慶應義塾大学名誉教授)

未来の産業を育てるには改革が必要だ

2015年に官僚の天下りと政治献金が復活して以降、自民党に政治献金し、国が運営する事業に献金企業が担っていき、それによって時代遅れの経団連企業が「救済」され、その結果、先端産業への新陳代謝を妨げるようになっている。

アベノミクスの弊害が日本の産業の本体を腐らせており、財政赤字は止まらず、貿易赤字が定着するようになっている。憲法違反の財政民主主義無視を改め、イノベーションを引き起こす本質的な制度改革が求められている。

(3)日本の情報産業衰退は深刻である。いまや半導体で遅れ、クラウドで遅れ、生成AIも遅れようとしている。マイナンバーカードによる「デジタル・ガバメント」は、さらにこうした遅れを加速させている。

保険証廃止延期法案は最大多数の最大公約を示した法案である。日本の情報技術と情報産業を発展させるには、マイナンバーカードは基本設計からを一から見直すべきである。カードの欠陥が極めて問題であるだけでなく、多数の紐付けも間違い、医療や薬の個人情報保護の無視も大問題である。

まずJ-LIS(地方公共団体情報システム機構)の解体的出直しを行い、開かれた競争システムを採用すべきである。そのうえで、多数の紐付けを止め、独自のOS(オペレーティング・システム)で一つ一つ丁寧なシステムを組んでいく。古臭い欠陥カードを廃止し、スマートホンに一つ一つのシステムを個人が選んで使えるようにしていく。

医療DXに関しては、地域単位で中核病院、診療所、高齢者施設、在宅医療、看護介護,薬局でネットワークを組み、自分の医薬情報に誰がアクセスしたかを知る権利を保障しつつ、訪問看護・介護の情報を共有する仕組みを作る。

同時にブロードバンドで検査測定を自己管理できるデバイスを開発する。国が医療情報を集約できる膨大な演算能力を築き、個人情報管理を徹底的に保護しつつ医薬品開発に活用できるようにする。

 



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