アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

きれいな「キタアカリ」が採れました。

2013年08月31日 | 田舎暮らし
先日、掘った「男爵」ジャガイモは、表面にアバタが出ているものがあり、ちょっとがっかりしたのですが、今朝、掘った「キタアカリ」はまずまずでした。



これで11株です。少々小粒ですが、肌荒れもなく安心しました。

この「キタアカリ」という品種は、少し黄色がかった甘みの強い美味しい芋ですが、煮くずれしやすいので、調理の際は、さっと火を通すにとどめます。

チンしてバターを乗せ、そのままいただくと、北国の秋を実感できます。

空いた畑は、苦土石灰を施して2週間ほど置き、落ち葉主体の堆肥を入れて来春に備えます。



隣の畝では、強い雨にも負けず、大根が葉を広げています。



ニンジンも作っていますが、この畑は、開墾したばかりの若い畑ですので、今年の収穫は期待できません。



写真の奥には、コンポストから勝手に巣立った「勝手カボチャ」がなっています。他にもうひとつあって、都合、2つは予定外の収穫になりそうです。
コメント (3)

黒木 亮著「法服の王国(上下)」

2013年08月31日 | 読書三昧
いやはやしんどい本でした。読了まで3週間もかかってしまいました。

戦後の法曹界を概括しつつ、国策との間で苦悩しつつも法理に生きる裁判官を活写した上下巻830頁の大作。産経新聞2011年7月~12年9月連載。



愛媛県伊方原発、石川県志賀原発、静岡県浜岡原発など、全国各地の原発所在地で争われた建設・運転差し止め訴訟で、訴え出た地元住民など原告側は、国の原発推進政策の下、ことごとく敗訴する。

しかし、憲法と人権擁護を信条とする良心的な裁判官たちは、国の政策との狭間で苦悩しつつも、法廷での審理と法理に基づく公平な判決を言い渡す。

しかし、そうした彼らを待っていたのは、人事上の差別を中心とした弾圧であった。

読み応え満点の裁判官物語。ご一読をお勧めします。
コメント

My Favorite Doughnuts!~田部京子・カルミナの「鱒」

2013年08月30日 | 音楽三昧
日頃は、iPad片手にジュークボックスを聴いているのですが、昨日は久しぶりに、お皿(CD)を回しながらシューベルトを聴きました。

釣り人に騙されて釣りあげられてしまう「鱒」の悲愁を歌った同名の歌曲を第4楽章に取り入れた名曲です。



この曲は、通常のピアノ五重奏(ピアノ1台と弦楽四重奏)とは異なり、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロおよびコントラバスという編成になっています。

このドーナツは、田部京子のピアノにカルミナ四重奏団の組み合わせですが、コントラバスは、ペトル・イウガという人が担当しています。



カップリングはシューマンの五重奏曲で、これはピアノに弦楽四重奏が加わった通常の楽器構成です。知名度は「鱒」にかないませんが、憂いに満ちた魅力的な曲です。

08年1月、スイス・チューリッヒでのスタジオ録音で、演奏、録音ともに優れた一枚です。

それにしても、このパッケージのデザインはいただけません。どこもかしこも釣り針(毛ばり)のイラストだらけです。
コメント

チェルノブイリでは、責任者は投獄された・・・

2013年08月30日 | ドラミング
近着のトウィッターメッセージから。



xaxixe.kさんは、スリナム在住の技術者だそうです。

xaxixe.k ?@greenbibles
チェルノブイリの事故の時には責任者は投獄され作業に当たった現場作業員は国から勲章を与えられた。

それに比べ日本はどうだろうか。責任者は関連企業へ高給をもらい隠れるように天下りし、作業員は原子力マフィアによって給料をピンハネされてる。

日本とソ連、果たしてどちらがまともな国なんだろう。

xaxixe.k ?@greenbibles
もし自分が太平洋の島国に暮らしていたら、もしハワイで暮らしていたら、更に言えばアメリカやカナダの西海岸で暮らしていたら。

そして海洋資源を生業にしていたら。そうやって日本と同じ海を使って生活をしている人達は無数にいて、彼らからしたら今の日本は自分たちの生活を破壊する敵になっちゃう。

junnkun(廃原発に一票) ?@JKAMISA
@greenbibles @England_ 同感です。世界的な被害を与えておきながら、国として何も手を尽くさないのは理解できない。原発の海外売り込みや援助などやっている場合ではない。

上図は、東電福島第一原発の現状(pdf file)
コメント

感動作~小池真理子著「沈黙のひと」

2013年08月30日 | この一冊
正真正銘の「プロ作家」が実父の老後を詳細に綴った感動の物語です。「オール読物」11年4月~12年6月(11年10月を除く)連載、第47回吉川英治文学賞受賞作。



物語~自分と母を放り出して他の女性に走っただけでなく、二人の娘までもうけた父は、リタイヤ後パーキンソン病を発症。言葉も読み書きも失った・・・

こうして、「沈黙のひと」となった父だが、85歳でこの世を去った後、彼の古いワープロに残された文章の数々は、逆境の中にあっても、決して衰えることのなかった短歌創作への意欲と「オス」としての執念を伝えるものであった。

小池氏の実父、小池清泰氏をモデルとした壮絶な「老いとの闘い」は、明日はわが身でもあり、身につまされるものがあった。ご一読をお勧めします。
コメント

世論は、消費税増税を許さない。

2013年08月29日 | ドラミング
この26日前後に実施された各メデイアの世論調査。
消費税増税と集団的自衛権が主なテーマだったようだ。

こと消費税増税については、反対、あるいは、予定以外の対応と答えた人が、朝日以外では7割越えとなった。

・日経:賛成 17%、反対 79%
・毎日:賛成 21%、反対 76%
・共同:賛成 74%、反対 74%
・朝日:賛成 43% 反対 49%

それにしても、日経の調査結果が8割近い反対を示したことは注目に値する。しかし、同紙の記事(26日)は、「消費増税7割が容認」(?)となっている。

一方、政府は、安倍首相の判断材料にするとして、財界、経済界や労働界の代表など有識者60人から意見を聴く「集中点検会合」なるものを始めた。会合は、31日まで開かれるが、選ばれた「識者」は大半が増税賛成派だから、結果はおして知るべしだ。



昨日まで33人から意見を聞いたが、内訳は、賛成25人、反対乃至、延期など8人と想定の範囲に収まっている。

これを受け記者会見をした甘利大臣(経済再生担当)は、会合への出席者を選任する過程で、「反対の立場をとる人をみつけるのが難しかった」と述べていた。

こうした一見、公正を装った値上げのための「儀式」を経たとしても、上記にみるように、世論との「ねじれ」は、ますますひどくなるとの印象である。

今こそ、庶民の生活と景気後退を防ぐため、「消費税増税などとんでもない」の声をあげて行く必要がある。写真は、ANNニュースからお借りしました。


コメント

とりあえず、ジャガイモ(男爵)を掘ってみました。

2013年08月29日 | 田舎暮らし
当地(倶知安町:通称ニセコ)は、ジャガイモの名産地。
「くっちゃんジャガ」として広く知られています。

朝夕の冷涼な天候が、おいしいジャガイモを育てるといいます。

拙宅でも、「男爵」、「キタアカリ」に加え、「十勝こがね」の3種類を少しづつ栽培しています。

この夏は好天続きで、ジャガイモの生育は良く、すでに上ものが枯れた「男爵」を掘り出してみました。



結果は、ご覧の通りですが、これで13~14株ですから、マアマアの出来。
ただ、まだ、表面にアバタの出ているものがあります。

何でも、土壌がウイルスに感染しているとかで、毎年、ひどく出ていたのですが、客土をするなどして(土壌を)改良し、何とか、ここまでになりました。

勿論、この畑は、来年は別の作物を作りますが、ローテーション上、次に栽培するときは、きれいな芋を収穫したいです。

その他、菜園でまだ元気なのは、ミニトマト、トマト、カボチャくらいです。



ナス(普通のナス、丸ナス)は、テントウ虫の大群に言い寄られて、あわれ、「終末期」を迎えています。



農薬はまったく使わないので、拙宅の菜園は、虫たちの天国です。


コメント (3)

ジャンボナスステーキ

2013年08月28日 | 田舎暮らし
昨夜の夕食。
主菜は、自家製野菜の蒸し煮だったのですが、その中に丸(砲弾)ナスの輪切りが入っていたのでビックリしました。

元のジャンボナスは、概ね、こんな形をしています。



これは過日採取したものですが、長さ15cm、直径7cmで、300gくらいありました。

昨日採ったのは、これほどは大きくなかったようですが、それでも普通のナスに比べ3~4倍あります。

そのジャンボナスの「輪切り」がドンと入っていたのです。

一見、グロテスクなジャンボナスステーキ(もどき)でしたが、食感は柔らかく、(このナスは、寄り添い系なので)周囲の野菜の風味を取り込んでとても美味しかったです。

メデタシ!
コメント

やられたらやり返す!~半沢直樹の人気

2013年08月27日 | ギャラリー
今日の新聞(朝日)にこんな川柳が載りました。

 ・倍返しみんなその気の月曜日

人気のテレビドラマ「半沢直樹」をご覧になった方々の(月曜日の)颯爽とした気分を詠んだものでしょう。

それにしても、視聴率が30%に届くかというドラマの登場は久しぶりです。
池井戸潤さんの同名小説のドラマ化ですが、小生は、この日曜日に初めて見ました。



いつもは、「やられたらやり返す!倍返しだ」と啖呵を切るそうですが、今回の見せ場は、同行の常務を相手に、「銀行は、この国で働くすべての人々のためにあるのだ」と、その何たるかを言って聞かせる場面でした。

小生は、リタイヤして15年の年寄りですが、現役時代、やはりこうした啖呵をきってみたいと思ったことも、度々、ありました。

しかし、現実にはそうも行きません。実力を伴わず、しっぺ返しが怖いなどから、大抵は悔しい思いを飲み込んで来ました。

まして、現代は、非正規雇用やリストラやブラック企業がはびこり、働く若者は、日々の暮らしや職場で苦闘しています。

このドラマの人気は、そうした若者たちの気分を代表しているからでしょう。

ただ、このようなドラマが流行る世の中は、働く人々にとって決して幸せな時代ではないような気がします。写真は、ドラマのHPから借用しました。

コメント

今年上期に読んだ本

2013年08月27日 | 読書三昧
一週間に1冊のペースで読んで来ました。
これは、第148回直木賞を受賞した安部龍太郎氏の「等伯」です。



年末には、その年に読んだ本をリストアップして備忘録にして来ましたが、今回、ブログを引っ越したので、今年はここで8月までの分を纏めておこうと思います。

 ・湊かなえ著「母性」
 ・池澤夏樹著「終わりと始まり」
 ・女の闘い~桜木紫乃著「凍原」
 ・熊谷達也著「調律師」
 ・安部龍太郎著「薩摩燃ゆ」
 ・浅田次郎著「一路」
 ・森村誠一著「人生の究極」
 ・篠田節子著「ブラックボックス」
 ・山本兼一著「信長死すべし」
 ・葉室麟著「陽炎の門」
 ・火坂雅志著「常在戦場」
 ・山本兼一著「利休の風景」
 ・安部龍太郎著「等伯(上下)」
 ・倉本聰著「失われた森厳」
 ・葉室麟著「春風伝」
 ・小池真理子著「沈黙のひと」
 ・岸 恵子著「わりなき恋」
 ・阿郷舜著「桶狭間天空の砦」
 ・門田隆将著「死の淵を見た男」
 ・諸田玲子著「心がわり~狸穴あいあい坂」
 ・葉室麟著「おもかげ橋」
 ・山本一力著「ジョン・マン(望郷編)」
 ・武田邦彦著「新聞・テレビは「データ」でウソをつく」
 ・朝日新聞特別報道部著「プロメテウスの罠4」
 ・山本一力著「五二屋傳蔵」
 ・葉室麟著「この君なくば」
 ・吉田修一著「路(ルウ)」
 ・山本一力著「ジョン・マン(大洋編)」
 ・山本兼一著「まりしてん 千代姫」
 ・葉室麟著「星火瞬く」
 ・山本兼一著「おれは清麿」
 ・緑慎也編「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」
 ・誉田哲也著「ヒトリシズカ」
 ・新田次郎著「雪のチングルマ」
 ・高野史緒著「カラマーゾフの妹」
 ・三浦しをん著「舟を編む」
 ・小田実著「河2・3

以上、8月末まで38冊。
他に藤沢周平氏の全集ものを読んだりしたので、概ね、週一のペース(年間50~55冊)で読んで来たことになります。

印象に残ったことを纏めておくと、

・読み応えあった大作~小田実さんの「河」を読み終えた。3巻1,800余頁の大作。この大河小説を通して、現代中国の底流となった辛亥革命の時代を知りえたことは収穫でした。

・文学賞を得た人気本~江戸川乱歩賞を受賞した高野史緒著「カラマーゾフの妹」、直木賞の安部龍太郎著「等伯(上下)」及び、読者大賞の三浦しをん著「舟を編む」など。いずれも受賞にふさわしい力作ぞろいで、とても面白く読みました。

・内容が濃く感心しながら読んだ本~篠田節子著「ブラックボックス」、葉室麟著「春風伝」(高杉晋作伝)、吉田修一著「路(ルウ)」と小池真理子著「沈黙のひと」。

などなど。

今年(上半期)もすばらしい本の数々に出会うことができました。
ところで、家内は「虫」で、年間100冊以上をこなします。
コメント