「ベルサイユ宮殿」 や ウィーンの 「シェーンブルン宮殿」 など
ヨーロッパの 『宮殿』 には、女性的な感性があふれています。
「エカテリーナ宮殿」 も同様です。
全幅325メートルの建物 ・・
延々と続く50を超えるそれぞれの部屋は、
絢爛豪華な中に、女性らしい繊細さが感じられます。
目的に応じて使い分けたであろうダイニング ルームには、
いままさに宴が始まろうとするかのように
美しく食器がレイアウトされています。
別のダイニング ルームには、
第 6代皇帝 = エリザベータの肖像画が掲げてあります。
1741年に即位し、
1748年に「エカテリーナ宮殿」 の建設を命じた女帝です。
(10月16日のブログ参照 )
また、
この部屋には、向かって左に第 2代皇帝 = エカテリーナ1世、
右に第 8代皇帝 = エカテリーナ2世の肖像画があります。
ちなみに、歴代ロシア皇帝には、
もうひとり第 4代皇帝 = アンナ (在位1730年ー1740年)
を加えて4人の女帝が存在します。
アンナは、「エルミタージュ美術館」 の原型となる 「冬宮」 を
完成させた女帝です。
(10月2日のブログ参照 )
歴史の流れを考えると、
エカテリーナ1世、アンナ、エリザベータがそれぞれ築いた遺産を、
エカテリーナ2世が開花させた構図が見えてきます。
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