人類のための文明・思想・哲学・宗教・歴史・憲法

何が起きているのか

どうして起きたのか

それをどのように理解し

どのように対処するべきか

The Historical Moment - Part Ⅱ

2016-12-28 20:07:03 | 日記

「オバマ大統領、ハリス司令官、ご列席の皆様、そして、全てのアメリカ国民の皆様。パールハーバー

真珠湾に、今、私は、日本国総理大臣として立っています。耳を澄ますと、寄せては返す、波の音が聞こえて

きます。降り注ぐ陽の、やわらかな光に照らされた青い静かな入り江。私の後ろ、海の上の、白いアリゾナ

メモリアル。あの、慰霊の場を、オバマ大統領と共に訪れました。そこは、私に、沈黙をうながす場所でした。

亡くなった、軍人たちの名が記されています。」日本国第97代内閣総理大臣安倍晋三(1954年9月21日~

は、2016年12月27日午前、ハワイ・ホノルルの米太平洋軍司令部で、オバマ大統領と日米首脳会談に

臨んだ後、オバマ氏と共にハワイ・オアフ島真珠湾のアリゾナ記念館を訪問した。75年前、旧日本軍による

真珠湾攻撃で沈没した戦艦アリゾナの上に記念館は1962年に建てられた。安倍首相はオバマ大統領と共に

大理石の慰霊碑に献花し、海に花を投じ、戦没者の冥福を祈った。その後、青い海のかなたに、白いアリゾナ

記念館が見える真珠湾の埠頭で演説した。会場には、真珠湾攻撃の生存者である退役軍人らも招かれた。

安倍首相は真珠湾攻撃について、「私は日本国総理大臣として、この地で命を落とした人々のみ霊に、ここ

から始まった戦いが奪った、全ての勇者の命に、戦争の犠牲となった数知れずの無辜(むこ)の民の魂に、

永劫の哀悼の誠を捧げます。戦争の惨禍は二度と繰り返してはならない。私たちは、そう誓い、ひたすら不戦

の誓いを貫いて参りました。この不動の方向をこれからも貫いて参ります。この場で、戦艦アリゾナに眠る兵士

たちに、アメリカ国民の皆様に、世界中の人々に、固いその決意を、日本国総理大臣として表明致します」と述

べた。続いて、バラク・オバマ米国大統領が演説した。「米国民を代表して、安倍首相の大変に思いやりのある

言葉と、今日ここに来られたことに感謝致します。歴史的な行動であり、日米の人々の和解と同盟の力を語って

います。戦争の最も深い傷でも、友情と恒久的な平和に道を開き得ることを想起させます。来賓の皆様、軍人

諸君、そしてなにより、真珠湾攻撃の生存者と家族の皆様、アロハ。米国人にとって、特にハワイを故郷と呼ぶ

我々には、この真珠湾は神聖な場所です。今も涙を流す海に花輪や花束を投げ入れる時、我々は天国に召され

た2400人以上の米国の愛国者、父や夫、妻や娘たちを思い出します。毎年12月7日になると少し背筋を

伸ばし、居ずまいを正し、オアフ島の守護者たちに敬意を表し、75年前にこの地で示された勇敢な行為に思い

をはせます。人類の歴史で、最も恐ろしい戦争でしたが、その後、日米は友情と平和の道を歩みました。厳しい

敵対関係にあった者でも、最も強い同盟関係を結ぶことが出来たのです。平和の果実は、戦争による略奪をは

るかに上回ります。これは、揺ぎ無い事実であり、日米同盟は、新たな世界大戦を防ぎ、国際秩序の強化に貢献

しています。国家や国民は、自ら引き継ぐ歴史を選ぶことは出来ませんが(歴史を書き換えることは出来ない。

しかし、私たちは歴史から教訓を学び将来を描くことは可能なのです。報復よりも和解がより多くの果実をもた

らすというメッセージを世界に送れると信じます。この静かな真珠湾で、我々は亡くなった人たちを悼み、両国

が共に友人として勝ち取ってきたもの全てに、感謝します。神が戦争で命を落とした人々を、その腕にとこしえ

に抱かれますように。退役軍人と我々を守る全ての人々を、見守られますように。我々全てを祝福されますよう

に。ありがとうございました」と述べた。両首脳は演説を終え安倍首相は退役軍人らの手をにぎりなぐさめた。

ひざまずいてまでも。表情は、オバマ氏の5月27日の広島訪問時とうってかわって、だれも皆、きわめて、

さわやかで、なごやかに見受けられた。2016年は、安部総理大臣とオバマ大統領のスピーチの他にも、

歴史に関する貴重な収穫があった一年である。歴史においては、事実や真実が重要であるとすれば、オバマ政権

のジョー・バイデン副大統領(1942~ )がヒラリー・クリントン氏を応援するために、2016年8月

15日、ペンシルベニア州で行った次のスピーチは、真実を公の場で述べたものである。

「核兵器を持てないように、我々が日本の憲法を書いたことを彼(ドナルド・トランプ)は知らないのではない

か。彼は学校で習わなかったのか。トランプ氏は判断力が欠如しているので、信用できない」

日本国憲法の前文は、ケーディス陸軍大佐とラウエル陸軍中佐とハッシー海軍中佐の3人が書いた。天皇が国民

統合の象徴については、ケーディス陸軍大佐が担当し、9条も書き上げた。以上、歴史の真実に対して、国民は

真摯な態度で向き合って、米国製の憲法からの独立をジョー・バイデン副大統領は希望していると考えられる。

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The Historical Moment - Part Ⅰ

2016-05-27 18:40:01 | 日記

アメリカ合衆国第44代大統領 バラク・オバマ(1961年8月4日~ )がG7 サミット終了後の5月27

日、広島市を訪問した。サミットでは世界経済の持続的成長やテロ対策、中国の海洋進出への対応等が話し合わ

れた。大統領としては最後のアジア歴訪となった今回の第一の訪問国であるベトナムでは5月24日、ハノイの

会議場の演説で、学生や社会人など二千人を前に、「私はベトナム戦争後初めてベトナムを訪れた大統領ではな

いが戦後に成人となった大統領としては初で、米軍が撤退した時、私は13歳だった」と振り返り、ベトナム

戦争の原因は、冷戦構造と共産主義の脅威であり戦争はどのような企図があろうとも苦しみや悲劇をもたらす

ことを我々は学んだと総括し、人権の重要性を強調し「米国は常にベトナムの味方であり、友人だ。私がこの会

議場で演説したことを忘れないで欲しい」と演説を終え、満場一致の拍手を受けた。現職の大統領が被爆地を訪

れるのは今回が初である。オバマ氏は、2009年に大統領として初来日した際に記者会見で「広島市・長崎

市」を将来訪れることが出来れば非常に名誉なことだ」と語った。今回の訪日前、オバマ氏は日本のテレビ局の

インタビューに応じて次のように語った。「初めて日本を訪れた時訪問に関心があると述べた。大統領の任期が

あと僅かとなる中、戦争の本質をじっくりと考える良い機会になると思う。戦争では、罪のない人々が災禍に巻

き込まれ、とてつもない苦難を受けさせられる。それは過去の話だけではなく今も世界中の多くの場所で起きて

いる。単に過去を振り返るのではなく世界中で平和と対話を進めるために出来る限りの努力をするべきである。

そして、今回の訪問で、『核兵器のない世界』を目指すというメッセージを世界に発信する。今回の訪問は原子

爆弾投下の是非を論じることは目的ではない」 英語の History という言葉の原義は、「過去を知ること」であり

「愚者は経験(過去の成功体験等)から学び賢者は歴史から学ぶ」とは、ドイツの鉄血宰相ビスマルクの言葉。

The fool learns from experience while the wise learns from history. Otto von Bismarck (1815~1898)

米国ハワイ州で生まれ幼少の一時期、一家はインドネシアのジャカルタで過ごしたが、ハワイ育ちのオバマ氏に

とって「何ゆえに日本はハワイを攻撃したのか」という疑問の解明は人生のテーマの一つだったと推察できる。

過去3度の訪日では、米国内の慎重論も根強く、被爆地訪問は見送られた。オバマ氏が歴史から学んだ真実は、

2009年のプラハ演説で世界に知られ、核兵器を使用した国の国家元首が今回直接被爆地を訪れたことにより

「広島・長崎」は、世界の歴史の地となった。オバマ大統領は、米軍岩国基地を経由して広島平和記念公園を訪

れ、原爆資料館を見学し、原爆被害の実相を確かめた後、日本の安倍首相とともに、最初に原爆慰霊碑に献花し

原爆の犠牲者に追悼の祈りを捧げた。そして、歴史と直面する責任を強調し、核兵器廃絶へと導いていく決意を

表明した。オバマ氏の風貌、特に目元には、合衆国の大統領らしさがあって、多くの日本人には印象的だった。

 

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文明の桎梏としての衆愚政治

2014-08-05 10:46:43 | 日記

『戦争をしないという憲法を定めたのは、洞察力の明、神のごとしというべしである。もっとも、

私も、戦争には降参組の先鋒で戦争しない憲法には何よりも賛成なのである』安吾巷談1950年12月

だがしかし、それから常任理事国入りを目標として途轍もない努力が傾注されたのだが 

実現しなかった。世界は、敗戦後の日本がどのような文明国になりたいのか判 らなかったのだ   

国際連盟の常任理事国の椅子を自ら蹴り飛ばした歴史的事実は相当重いのである(1933年3月27日)

安吾が悪いのではない。問題であるのは、21世紀に至ってもマスコミに、この安吾巷談と同じ調子で

同じ言論をやられたのでは    地上の何もかもが立ち腐れてしまうということなのだ     

いつまでも、自分たちの保身のために、「現状維持」の発想で安穏としていることは許されないのである。

世界には、日本に期待を寄せてくださる国も少なくないので、構造とやり方を変えて、英文和訳憲法

前文のその崇高で時代遅れになったあやふやな目標などは削除してまでも     挑み続けていく以外に、

現在の“ジリ貧”状態から脱出する有効 な 術(すべ)も道もない。隗より始めよ [ 戦国策(燕策)] 

例えば、西日本は21世紀型の洗練された天皇制を模索し、東日本は21世紀型の洗練された共和制を

模索し緩やかな連邦制国家である日本国を構想し制度設計して国民に発表し国民の評価を受けること等。

或いは、デモクラシーを世界一立派にしていくか、それとも、立憲君主制を今よりさらに強化していくか。

宮内庁を京都に移転させて跡地には、国会議事堂・首相官邸・議員宿舎・最高裁判所等を新設するか。

既得権益のぶ厚い雲は不正の雲。払いのけて、子供たちのための「青い空」 を確保するのは勇敢だ。

他には、法務省改め、司法省へ。法務大臣改め、司法長官へ。このような小さな改革は山ほど出来る。

憲法前文には、共通目的が示され、103条の条文には示されない。前文と条文は執筆者が違う為にと観る。

故に103条の条文は手段であるがゆえに憲法の性能は劣化し日本国民はあらゆる分野で損を被っている。

憲法前文に対する想いは深いものがある。憲法前文には、その後の栄光が記され、条文には、その後の没落

が記されているからである。例えて言えば、憲法前文は、大量の失血のため半死半生に陥ってしまった人に

対して、大量の輸血処置がおこなわれた如くである。日本国の性格が国民とともに一変してしまったのだ。

 

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個から孤へ

2014-05-01 08:32:10 | 日記

エライのは、仕事がエライ。ただそれだけ。他にえらいものはと言われても、

信じられない。人類の歴史の、ある時点で、うすのろか、学校のやくざか、半インテリが

   千載一遇のチャンスをエラーさせてしまったのだ             

これから先、人心乱れ、広がるばかりの荒廃した地球環境は、言語に絶するものがある。

人類意識として、チャンスを見逃して、三振を喫してしまった

人々がいることだけは忘れてはならないと考えます。

 

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文明とスクリプトエラー

2014-01-23 11:18:12 | 日記

19世紀末、日本では文明開化が提唱され、近代化は人々に大いに受け入れられて、江戸時代は幕

を閉じました。その当時の日本人は、西欧の人間が文明と文化を分けて考えていることなど知る由も

ありませんでした。civilization この英語の語源は、ラテン語の「都市」「国家」を意味する civitasに由

来し、古代ローマの文明は、都市化・都市生活を意味したとする説があります。現代では、産業は絶

え間のない発明や開発、コストパフォーマンスの向上などにより導かれて発展し、 人間の生

活は、豊かで利便性に富む姿へと変えられていきます。普通、考えられている文明は civilizationとし

ての文明であります。文明は、この面だけではなく、culture という言葉で表される文明があります。

cult(耕された)+ure(ところ)から成ります。精神活動による文明です。人間が自然の素材を加

工して産出した物心両面の成果であり、技術・学問・宗教・政治など、東洋では文明と文化は、ほぼ

同義に扱われてきましたが、西欧では、culture は、上述、都市化の文明とは区別されています。

2014年1月14日、ローマ法王フランシスコは、所有するハーレーダビッドソンと革ジャンパーを

競売に出したのもうなづける話題でした。さて、戦後も同様に、日本では都市は膨張モードで放置さ

れ、農村は都市化を強要され、健全で独自のカルチャー特有の光対闇等、相対する物事に関する調

整機能は大幅に損なわれました  物の豊かさとこころの貧しさの広がるかい離は人々のこころ

を曇らせます。柔軟性に富む優れた言語である日本語は、文明のかい離と衰退に対して警鐘を乱打し

ましたが、国家のオペレーティングシステムとしての憲法にエラーが含まれているために、デフレマイ

ンドの形成を防げません。具体的には、日本は、本来の文化は変容し、変異して文明を滅ぼす恐怖の温

床になりました。『21世紀を暗黒の世紀にはしない』 オバマ大統領も表明した、この決意は地上の

多くの人々に共有されるべきであると考えます。共有されたならば、21世紀の困難を確実に乗り越

えることが出来ると考えます。そのためには、事実に基づく情報を獲得する必要があります。

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