飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

初テン泊への道(その4)

2008-02-27 03:09:54 | 山登りのたしなみ
これで用意は整いました。


さあ 行こうか 



・・・とはいえ、山行日だけ決めた後は、何の調整もしないまま時間ばかりが過ぎて行ったのでした。
自分の年初最初の頑張りはやはり幻だったのか。結局、昨年以上に世俗の雑事に紛れてしまい、内容を調整することも出来ないまま、一週間前になって慌てて皆さんに今回の奥多摩JOYの詳細アナウンスをする始末。ただ、自分とは対照的にいつも機敏な活動をされている皆様方のことですから、そこからパパッと内容やコースなども決定して頂き、不甲斐ない幹事でも憂い無く当日を迎えることが出来るようになりました。

検討の結果、今回のコースは、鴨沢から七ッ石経由奥多摩小屋という、とてもシンプルな行程となったので、テント初心者の自分としては、見知ったコースに少し安心です。

各人の行動計画は、紆余曲折ありましたが、

トシちゃん&sanaeさん組:先発で鴨沢に到着してから先行出発

親方さん&heppoco隊組:電車とバスにて鴨沢で合流

まゆ太さん&¥さん&かいねこ組:まゆ太号で鴨沢で合流

となりました。これですと、まゆ太さんとの集合場所まで行けば、後は寝過ごす心配もありませんので一安心(ヲイッ)。とはいっても、初めての本格的なテント装備を担いでの山行となりますから、出来るだけ体調は万全で臨みたいものです。

会社では、

「今日は、早く帰りますから」

を連呼して周囲にプレッシャーをかけていたにも関わらず、なんやかんやと用事の多い金曜日。会社を出たのは21時。埼玉の片田舎への帰り道も時間がかかる上に、明日の食材などの準備をしながら帰ってみれば、悲しいかな23時。この一週間、ささやかな睡眠時間で活動しての金曜日ですから、疲れもピークに達しており、 まゆ太号で寝たら後で何を言われるか分かりませんし  出来るだけ早く寝ようとしていたものの、食事やら風呂やら・・・と結局落ち着いたのは、1時過ぎた頃。まゆ太さん達との集合は、6時過ぎですから、睡眠時間は、後4時間程。さぁ、寝ようか! といきたいところですが、まだ最後の一仕事、パッキング作業が待っておりました。



食料は、調理が皆さんのように長けていない・・・というよりも、皆さんの料理が凄すぎて自分の出る幕がありませんから、自分用の食事と、皆さん用のお酒やおツマミを用意して、少しくらいはお役に立とうと思っておりましたが、あらためてザックに入れるものを見てみると


なんなんだ、この量は Σヽ(゜Д゜; )ノ


どう見ても一泊の荷物じゃありません。これでもし、二泊以上することになったら、一体どうなってしまうのか?! と、小さいわが部屋を埋め尽くす荷物に不安が隠しきれません。とはいえ、まずは、入れてみなければ始まりません。

2気室の下に、山行に使いそうなものを入れて、奥にシュラフとテントを、いやいや、これじゃあ入らないから、下にシュラフを入れて、隙間に小物を入れていって、あらら、アイゼンが入らないや・・・

と、出してはひっこめを数十回繰り返し。

最初は、ウキウキルンルンと旅行前の浮かれ気分で、鼻歌交じりに作業していたはずが、1時間過ぎ、2時間過ぎ、となってくると、

「ええぃ、いい加減に入りやがれぇ!」

と言葉も行動もバイオレンスモードに突入です。軽い鼻歌もいつしか荒い鼻息に変貌です。

問題は、嵩張って何だか上手く入らないことなのですが、入らないなら減らせばいいとお思いでしょうが、どうも必要な気がしてしまって、なかなか勝手が上手くいきません。また、これでも結構減らした結果だったりするのが困りもの。お酒もラーメンもウェアも減らしましたが、まだまだなんだかザックは、自分のお腹のベルトの如く、はちきれんばかりにいびつな状態が見受けられます。

短時間に沸かしたいからジェットボイル

とか

食糧は、もしもに備えてとにかく入るだけ持って行こう

とか

なんといってもデカシュラフ

とか

まぁ、見る人が見れば(今の自分でも)ツッコミどころ満載なザックの中身ですが、やはり一番は

テントの棟上式用に用意したスパークリングワイン

でしょうね。加えて、シュポンとやりたいので、当然ビンごと運ぶ気満々でしたから。
※ 初心者は、ビンごとお酒を持っていかないように。


それと、2気室の荷物配分に大層頭を悩ませまして、あの中途半端な大きさに何を入れればいいのかを、延々悩み続けたのも、無駄に時間を経過させた要因でした。
※ あれは、二つのままよりは、一つにしてしまって、下のファスナから取り出す方がタップリ使えることを後で教えてもらいました。奥に詰めても下のファスナから取れますし。

そして、そんなカオス状態が続く事、二時間半・・・。
飽きないお馬鹿さんも、ついに機能的収納を諦める事にしました。見た目や機能性はともあれ、とにかく入れることが大事なんだと、今更気が付いた(諦めた)わけです。こうなったら投了まで「詰めろ!詰めろ!」ということで、まずは下部気室から詰めていきます。隙間には、小物を入れながら、パンパンに入れ終わってファスナを閉めていると・・・

・・・あれ? Σ(;´△`)





ナンデスカ、コレハ






手には、ファスナの紐と引き手がプラ~ン・・・。 _| ̄|○

まだ二度目の使用だというのに、「詰め込み過ぎによるファスナ破壊」という、ガサツさ満載のトラブル発生です。

そんな悲しみを乗り越えて、今度は、上部は、天蓋を延ばしきって詰め込んで、紐で締め…締め…締めつけます。

・・・・ああっ!!!! 摩擦防止のリングが取れてる・・・。

またまた「詰め込み過ぎによる破壊」です。

とまぁ、真夜中のテンパリ状態にふさわしいくらいのテンパった行動により、色々と問題やヘコむ事態は多々ありましたが、なんとか荷物が積み込めないから出発出来ないというアホな事態は免れました。時間は、4時30分。集合まであと1時間30分・・・ちょっと涙が出てきました・・・。

ま、まぁ。なんにしろ無事に終わったことは良かった事ですから、いい方向で捉えながら、少しでも睡眠をとらないとね、と布団を敷く為に、部屋中央に置かれた完成品ザックに手を掛けると



・・・お、重い (゜Д゜;)





ってもんじゃないんですけど ○| ̄|_ モテン


詰める事に必死で、重さについてあまり考慮していなかったこともあり、手に取ったまま固まる事しばし・・・。同じザックを持っていったプレ日帰り訓練では、中身はある程度同じだったはずなのに、この重さは何だと不思議に思う今日この頃。考えられるのは、『液体の追加は、想像以上に恐ろしいものだ』ということでしょうか。

片手で動かない程の漬物石のようなザックを前に、

「明日、これどうすんだ?」

「中身飲んで行くか?」

と焦りと恐怖を感じつつも、「いやもう寝させて・・・」という気持ちが勝り、ザックもこの問題も意識の隅に追いやり、出発当日を迎えるのでした。




・・・次回、ようやく山行本番です。(続く)

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32 コメント

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最近 (小太り親方)
2008-02-27 06:35:25
朝を迎えるのが楽しみです。
やっぱアップされているし(笑)

最初は本当に荷物増えますよね。
特に宴会山行は酒ビンやら食材やら大鍋やら。
普通に一人の時は食材をコンパクトに軽く、ウェアもダブリを避けるようにしていると相当減らせますから、ザックの崩壊は心配せずに済みそうですね。

親方は山野井語録にあった言葉を思い出しつつ溢れる荷物を眺めてます。いや、サイテイ・里山ハイカーでも世界的クライマーから学べる事あるかなと(笑)
『足りないのではと思うくらい大胆に荷物を減らせば、スピードはあがるし、大自然を強く感じられる。エキスパートになるにしたがい、体につけるものは少なくすべき。』

ん~・・・
『体に付けるもの』
お腹と背中の贅肉も多分含まれるんでしょうなぁ
山野井さん、でオサケは・・・どうするんでしょ?

さぁ、明日も早起しますよ、かいねこさん!



山野井語録 (かいねこ@通勤中)
2008-02-27 07:46:35
>小太り親方さん



おおっ、親方さん早起きですね。そんな確率の低いことを楽しみにして頂いているなんて…恐縮です。先に報告しておきますと、明日の更新は無いですかね(爆)。



山野井語録、そんな引用が出来る親方さんの引き出しに感心してしまいます。ステキです。

軽量化、確かにこれからの課題ですし、少しでも軽くしたいという気持ちが身に染みて分かりました。次回は、思い切ってビシッと使わなかったものは削ってみますわ。そして、自身の軽量化も忘れずに、牛乳パックなどを使いつつ、パッキング技術の向上を目指しましょう!



※今度、一升瓶を山で見掛けたら、その方を尊敬してしまうでしょうね(笑)。

Unknown (sanae)
2008-02-27 10:32:28
私など、いつも宴会荷物ですから(笑)
今度こそ軽くしようと思っても、持ってみるともう一本入れる?と思いつつ2本、3本と入っていたりして(爆)
エキスパートには程遠いです(笑)

しかしすでに痛めつけられた散々なザックだったんですね~(笑)
やっぱり80~90にして迷い無く一升瓶押し込んでください。
ポン酒も焼酎も鍛えておきますゆえ(爆)
まのさんに似てるかなぁ。じゃあ、斉藤さんは誰? (美人秘書)
2008-02-27 12:34:14
また、悪口言ってる・・・(怒)
「眠かったら、寝ていいですよ」なんて、言うんじゃなかったー!!!

しかし、持ち物ラインなっぷの
6本爪アイゼンと12本アイゼン
とか
武器
とかはツッコミどころじゃなかったのですねー

ああ、本番はじまっちゃったよ。
どーしよ、heppocoさん~
Unknown (ぜいぜい)
2008-02-27 17:22:07
哀愁の第4弾ですね。涙なくしては読めません。
も~韓国ドラマかハーレクインロマンスかかいねこさんかです。
次回、急展開なお山編期待してまっせ~
わぁ~~おぉぉぉ!!! (くまちゃんです♪)
2008-02-27 21:50:36
[壁]‥) チラッ その4だ♪

持って行く荷物を詰め方次第で何とかなるんじゃないかと、あ~でもない。。こ~でもない。。と、いじくりまわして、当日どこに入っているのか解らないって事は。。。。くまの場合はしょっちゅうですが。。。

ハーイ、シツモーン! (/*・・)o その5は、本当にお山編ですか???? ウソウソ。。。

イチゴロードの苺より花園のほうがおいしい。。。。(謎 
持ち物リストで笑ってる場合じゃない?・・・まゆ太さ~ん (heppoco)
2008-02-27 22:10:16
そういえば、美人秘書さんと話してたこと思い出しました。
「なんだかいつも荷物が多くなっちゃうタイプの人っていますよね~」(美)
「いるいる~!委員長ってもしかしてそのタイプだったりして?」(h)

まさか、これほどまでとは思いませんでした(^_^;)

ここからが本番??私も早起きするぞっ!




4話目にして・・・ (上松@食う寝るさん出番です!)
2008-02-27 22:18:01
まだ登山口にも達していない・・・

食う寝るさん、私のところのブログのように"ビシー"っていうコメント入れてあげてください!!(笑)


四次元ザック (かいねこ@今日は終バスにならないように)
2008-02-27 22:44:04
>sanaeさん



いつも、大変お世話になってます。m(_ _)m

本当にsanaeさんのザックは、何でも入っていて感心してしまいます。その半分以上が真心と優しさが詰まっていると言っても過言ではないです。

まだまだ軽いからもう一本だなんて、その様子は、まるで筋トレのようですね(笑)。十分エキスパートですよ。



自分のザックは、使用歴は少ないながら、すっかりやられてます。修理できますかね?

…しげぞ○さんでしょ (かいねこ)
2008-02-27 22:49:21
>美人秘書さん



あらら、寝ぼけていたからか、寝ぼけた事書いてしまったようですわ(汗)。「眠かったら寝てていいですよ」という優しい言葉をかけて頂いた事は、忘れていませんよ。それよりもなによりも、送って頂きまして有難う御座います。



本編では、そのあたりを加味して、やさしめにしておきますからご安心を(笑)。

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