米大手証券メリルリンチが、保有する住宅ローン担保証券が抱える含み損の決算への計上を先送りする取引を、複数のヘッジファンドと行っていたと、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じたという記事。
「報道によると、ある取引では、メリルの関連会社が住宅ローン債権を担保にした10億ドル(約1140億円)のCP(コマーシャルペーパー)を発行し、ヘッジファンドが買い取った。
このCPにはメリルが1年後に買い戻す条件が付いており、CPに含み損が生じた場合でも、同社の決算に計上されるのは少なくとも1年後となり、すぐには損失が明るみに出ない。」
買い戻し条件付きで売却するという単純な手口を使うというのは簡単には信じられません。会社はそういう事実はないと反論しているようです。
Merrill Lynch Responds to Wall Street Journal Story
The story is nonspecific and relies on unidentified sources. We have no reason to believe that any such inappropriate transactions occurred.
「記事は具体性に欠け取材源も明らかでない。そのような不適切な取引があったと信ずる理由はない」といっています。
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