「JPモルガン証券」の元部長が2008年までの二年間で、株式型の報酬で得た所得約一億四千万円を米国の口座に隠し、五千万円余りを脱税した疑いで告発されたという記事。
「関係者によると、××氏は同社在職中、米国の親会社「JPモルガン・チェース」から、社員の業績向上意欲を高めるインセンティブ報酬として、決められた時期になると親会社株が得られ、市場で売却できる譲渡制限付き株式を付与された。
譲渡制限が解除された時点の評価額が給与所得となり、××氏は退社した〇七年四月以降、〇八年までに数回にわたり計約一億円を得たとされる。
また、在職中に付与されたストックオプション(自社株購入権)を退社後に行使。市場価格より安値で親会社株を取得し、差額の約四千万円を給与所得として得たという。
親会社株は会社の指定した米国の口座で取り扱われる仕組みになっており、平氏は〇七、〇八年分の確定申告の際、株で得た所得を除外。国税局は隠蔽(いんぺい)行為があったと判断し、脱税の疑いで告発したとみられる。」
親会社の株という点がポイントでしょうか。
申告漏れはこの元部長だけではなかったようです。
JPモルガン証券元部長、5000万円脱税容疑(読売)
「元部長を含めた社員ら約100人が同局から計約20億円の申告漏れを指摘されたことも判明した。」
「計約20億円の申告漏れを同局から指摘されたのは、JPモルガン証券の社員と元社員ら約100人。ストックオプションの行使で親会社の株式を海外口座で取得したが、申告しなかったケースが大半とみられ、過少申告加算税を含む追徴税額は数億円に上るという。」
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