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かこぶろ。

ブラック・ダリア(2006)

ブライアン・デ・パルマ監督、と
初めて名前を覚えた映画は高校時代に観た「アンタッチャブル」でした。
こちらは30年代のシカゴ。
どちらもハードボイルドでクールで美しく描かれています。
そして新作、40年代にLAで実際に起こった有名な猟奇殺人事件を基にした、
「L.A.コンフィデンシャル」の原作者ジェームズ・エルロイの同名ベストセラーを映画化。
難解そうなイメージがあったのですが、その通りでした(苦笑)
ダリア事件を中心に、複雑にうごめく人間模様という感じで。
猟奇的なシーンは思ったほどなし。
でも予想していたものより見応えがありました。
登場する、運命の女・宿命の女である“ファムファタール”マデリンは、
ヒラリー・スワンクさんではなくスカーレット・ヨハンソンさんの方が適任だったのでは、
と個人的には思いました。
 ・参考 「ブラック・ダリア事件
 ・原作 「ブラック・ダリアの真実

<原題>「THE BLACK DAHLIA」
<公開時コピー>「世界一有名な死体、世界一忌まわしい謎。」
<あらすじ> バッキー・ブライカート“ミスターアイス”とリー・ブランチャード“ミスターファイアー”。
かつてボクサーとしてならしていた二人の警官が、LA市警PR目的の試合を機に急接近。
リーに誘われるままセントラル署特殊課の一員になりコンビを組むバッキー。
リーには美しい同棲相手ケイがいた。
7年前にリーが逮捕した銀行豪等犯ボビーの娼婦だった女。
いつしか彼らは3人で行動を共にするようになっていた。
そんなある日、指名手配中の極悪犯の捜索任務についていたバッキーとリーは、その現場の近くの空き地で別の事件に遭遇。
身体を腰から切断され、口を耳まで切り裂かれた若い女性の全裸死体が発見される。
彼女は女優志望のエリザベス。
マスコミは映画のタイトルをもじって彼女を“ブラック・ダリア”と呼び大きく報じる。
リーは、この事件に異常なほどの執着を見せ、ケイとの時間さえ惜しむほど捜査に夢中になっていく。
一方バッキーは、エリザベスそっくりの黒ずくめのドレスで、レズ・バーを徘徊していたマデリンという女性に出会う。。。
ジョシュ・ハートネット ・・・・バッキー・ブライカート
アーロン・エッカート ・・・・・リー・ブランチャード
スカーレット・ヨハンソン ・・ケイ・レイク
ヒラリー・スワンク ・・・・・・マデリン・リンスコット
ミア・カーシュナー ・・・・・・エリザベス・ショート
リチャード・ブレイク ・・・・・ボビー・デウィット(服役中の銀行強盗犯)
マイク・スター ・・・・・・・・・ラス・ミラード(セントラル署警部補)
フィオナ・ショウ ・・・・・・・・ラモーナ(マデリン母)
パトリック・フィッシュラー ・・エリス・ロウ(地方検事補)
ジョン・カバナー ・・・・・・・エメット(マデリン父:土地開発不動産業者)
ジョン・ソラーリ ・・・・・・・・バクスター・フィッチ(タレ込み屋)
ジェミマ・ルーパー ・・・・・ローナ(エリザベスのルームメイト)
レイチェル・マイナー ・・・・マーサ(マデリン妹)
ビル・フィンレイ ・・・・・・・・ジョージィ・チルデン(エメット友人)
□HP http://www.black-dahlia.jp/
(↓ 注:以下ネタばれあり)☆☆☆★★

ファムファタールについて、ヒラリーさんよりと言ったのは、
マデリン役に異色のキャスティングで挑戦しがいがあったとは思うのですが、
エリザベスに似ているマデリンという設定に無理が見えたので。
ヒラリーさんって笑顔が歯をむき出してて上品っぽくないし。スミマセン
適していなかったというだけで「ミリオンダラー・ベイビー」は良かったし批判しているわけではありません。
ヨハンソンさんはあの成熟した色気をもってまだ22歳の若さ!恐るべし。
「24」殺し屋役のミア・カーシュナーさんが、ブラック・ダリア役ということで
死体役でたいした出番はないと思っていましたが、監督の気転で生前のダリアシーンが増えたとかで、
その美しさが印象的でした。
男性陣で男前は「ペイチェック」「エリン・ブロコリッチ」のアーロン・エッカートさんくらいか。渋い。
泣き顔のジョシュ・ハートネットさんはいまいち苦手。

(ストーリーのまとめ、予想部分も含め前後しますが)
エリザベスとルームメイトだったローナを見つけ、持っていたフィルムは二人のポルノだった。
エリザベスのカメラテスト映像も出てくる。
バッキーは以前観た映画にヒントを得て、リンスコット一家と接触を図ったり、
ついには殺害現場にたどり着いた。
エメットはハリウッド土地開発も手がけていて、欠陥などがバレて脅されていた。
妻ラモーナとエメットの友人ジョージィの子がマデリンだった。
父娘は手を繋ぐほど親密な雰囲気だったので、血は繋がっていないしマデリンは愛していたのでしょう。
ジョージィがポルノを撮っていて、気付いたラモーナがエリザベスを殺害。結局ジョージィも手を貸す。
金で事件を表沙汰にさせなかった。

ボビーの出所後リーが行方不明に。
取引にボビーが現れるとタレ込みがあり、リーが向かったと知ったバッキーは取引場所に先回り。
しかし無残にもリーが殺されてしまう。
(シルエットから女性=マデリンとは予想ついたけど)
リーは昔妹が殺害され未解決だった影響もあり、ブラックダリア事件に執着していることが後に判明。
エメット一家にたどり着き、エメットを殴ったことからマデリンの恨みをかい、
マデリンはリーを殺害、諸々あってエメットが嫌っていることもあり実父ジョージィを同時に始末。
これも事件を表沙汰にさせなかった。

特捜課の捜査で、逃走犯のナッシュのアジトで発砲事件になり、リーはアジトにいたタレ込み野フィッチを射殺してしまう。
居眠りをしていたバッキーは命の恩人と常々リーに感謝していた。
しかし偶然見付けた札束から、リーはフィッチと銀行強盗をしボビーに濡れ衣をきせていたので、フィッチへの口封じでもあったことを知る。
リーとケイの微妙な関係をも知ったバッキーは一時はマデリンに逃げるが、
ラストにはケイの元に帰ってめでたしめでたし。ナハハ

2006年11月1日(水)MOVIX三郷
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