ただ、君を愛してる(2006)

堤幸彦監督の「恋愛寫眞」を基に、
「いま、会いにゆきます」の人気作家・市川拓司が
新たに書き下ろしたアナザー・ストーリー「恋愛寫眞　もうひとつの物語」
新城毅彦監督は、最近放送されたドラマ「天使の梯子」も演出しています。
脚本の坂東賢治さんが、原作・脚本を手がけてた映画「タイヨウのうた」も大ヒットとなりました。
堤幸彦監督の「恋愛寫眞」を以前観てしらけただけに、
友人から誘われて期待はしていませんでしたが、
今を時めく宮崎あおいさん主演なので楽しみに観ました。
フジ「のだめ～」の玉木宏＆小出圭介のお二人が出ているのもね♪
おぶって走るシーンは大変そうでした。フフフ
写真を撮る森や、主人公の住む家まわりや、ＮＹ、個展、など映像美にも癒されます。
　・原作 市川拓司 「恋愛写真　もうひとつの物語」
　・写真集 「玉木宏 PHOTO STORY BOOK「ただ、君を愛してる」」
　・ＯＳＴ 「ただ、君を愛してる」
　・主題歌 大塚愛 「恋愛写真 」　←良かった

＜公開時コピー＞「生涯ただ一度のキス　ただ一度の恋」
＜あらすじ＞　クリスマスで賑わうＮＹ。
一通の手紙を手にたたずむ誠人。ＮＹから来た静流からの手紙。
何も言わず姿を消してしまった静流に合う為、誠人はＮＹへやってきた。
～６年前、
大学入学式の日、誠人は幼い容姿の個性的な女の子、静流と出会う。
この瞬間、静流は誠人に恋をしてしまう。
コンプレックスから大学生活になかなかなじめない二人。
写真が唯一の趣味の誠人といつも一緒にいたい一心で、自分もカメラを手に取る静流。
そして二人でキャンパス裏の森へ写真撮影に出かける日々が続く。
しかし、誠人はクラスの人気者、みゆきに片想い。
いつも一緒にいるけれど、静流のことは決して恋愛の対象とし見てくれない。
そこで静流は、誠人が振り向いてくれるようないい女になると決意表明するが、
静流の気持ちに気付かない鈍感な誠人。
ある日、コンクール応募用にあの森で誠人とのキス写真が撮りたいと静流は言うのだった。。。
玉木宏 ・・・・・・瀬川誠人
宮崎あおい ・・・里中静流
黒木メイサ ・・・富山みゆき
小出恵介 ・・・・関口恭平
上原美佐 ・・・・井上早樹
青木崇高 ・・・・白浜亮
大西麻恵 ・・・・矢口由香
□ＨＰ　http://www.aishiteru.jp/index.html
（↓　注：以下ねたばれあり）

“生涯ただ一度のキス　ただ一度の恋”
とキスシーンのパネルそばに書かれているシーンはジーンときました。
　・写真集 「玉木宏 PHOTO STORY BOOK「ただ、君を愛してる」」
二人がお互いを撮っていても、“ただ一度の一緒の写真”でした。
その瞬間メガネを外して魅せる本当の静流の姿に、誠人は愛だと自覚するのですが
ＮＹでの個展で魅せた大人の静流の姿には、誠人だけでなく観客全てが息をのんだことでしょう。
静流の撮った誠人の写真たちには愛がこもっていて、どれも温かでした。
　「好きな人が好きな人を好きになる」
という静流の素直さが好き。

誠人も静流も、みゆきをはじめ友人たちも皆善人で。
就職難であがくこともなく海外勤務が決まったりしてて。
比べることではないとは思うけれど、堤幸彦監督の誠人は、
静流のカメラマン才能に憧れ嫉妬し、それを受け止める姿も描かれ現実味があるように思えました。
ま、そちらは静流の死の噂の真相を探るべくのＮＹへの旅でしたが、
こちらは“青春”“友情”“恋愛”を瑞々しく描くことを中心とした、アイドル映画だなと思いました。
でも俄然こちらの方が好きです。


２００６年１１月１日（水）ＭＯＶＩＸ三郷