<彫刻家>大河原タカノリの作品集【現代カノン派】・彫刻・絵画美術館

新制作展彫刻家/元新構造展会員/日展彫刻家画家大河原隆則の作品・クンストインハイデルブルク賞クリスチャン日本彫刻家

日本 彫刻家 現代 大河原隆則・・・彫刻を残す事

2023-01-16 | 日記

 

日本 彫刻家 大河原隆則

彫刻を始めて40年になろうとしている。

私が、目指してきたのは、作品を残すこと。

後世に、少しでも良い作品を残すことを

念頭に造ってきた。

作品は、地震や風水害などで容易く壊れて

しまうことは、東日本大震災で身を持って

実感した。

テラコッタの作品が棚から落ち無残にも

破壊されていった。

しかし、地震を契機に耐震強度の強い家が

作られるようにもなった。

今、手仕事、特に彫刻は売れない、建たない

時代に突入した。しかし、その時代はまた

別の契機に復活する。

彫刻が、再認識される時代が、やってくる。

その時、私の作品が残っていれば、私の時代が

来る。

その時が、生きている間なのか、死んでからなのかは

分からないが、そう遠くない間に来ると確信している。

廃仏毀釈で、仏像が、焼き払われても次の時代には

復活している。

そうでなければ、世界の遺跡群が、この世に残ることは無いはずだ。

残っていることは、残した者がいる事の証明になる。

残さず、散らばしていまえば、残ることは無い。

ピカソの12万点の作品も半数以上は、どこにあるのか

分からない。

数百点の代表作が、世の中で見ることが出来る。

その辺を考えると、彫刻を造るのが難儀に成ってきた

私にとって、これは、再考する良い契機だと考える。