トラ・イアン・グルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

本所深川ふしぎ草紙 宮部みゆき

2022-01-05 15:02:48 | 本 2021年
第一話 片葉の芦

第二話 送り提灯

第三話 置いてけ堀

第四話 落葉なしの椎

第五話 馬鹿囃子

第六話 足洗い屋敷

第七話 消えずの行灯
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一膳めし屋丸九 六 ねぎ坊の天ぷら 中島久枝

2021-12-11 16:25:56 | 本 2021年
あなたのお気持ちは「ぶり」だと思っていたら
「かます」でした
と、女房に言われたのは
丸九の常連客 惣衛門

漢字で書くと「ぶり」は鰤
「かます」は魳

つまり中身が抜けていると意味で
昔もらったかんざしがまがい物だっという話

シリーズの六まで読んで
中島さんフードライターとしても
活躍していることに気が付く
なるほど!!

近くの双鷗画塾に
時々お高が差し入れしたり
食事の用意を手伝ったりと
そこまでする?
代金はもらっているのか?とか
思っていたら
案の定 店で働くお栄やお近に
やりすぎだと言われてしまってる

想いを寄せる作太郎とは
なかなか進展せず
いっそのこと幼馴染の草介と
一緒になればと思ってしまう

わさびの大食い大会
お高は見ているのがつらくなる
食べ物を大事にしないと

同感
テレビの大食い番組は観たくない
食べ物を粗末にしている気がしてしまう

NHKあたりでドラマ化しないかなあ
お高は30歳の大柄な女という設定だが
女優さん細い人多いから
大柄は無視だな

かますの一夜干し
ねぎ坊主の天ぷら
白瓜と豆腐のみそ炒め
わさびの花の醬油漬け
わさびの茎の粕漬け
小竹葉(おささ)豆腐
かますの寿司
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それでも空は青い 荻原浩

2021-12-03 14:57:42 | 本 2021年
書き出し
「空がどんなに青くても、日差しが暖かくても、
気持ちのいい風が吹いていても、人は死ぬ」

それで本のタイトルがこれ?
7話入っているけど
誰かは死ぬのかな

スピードキング

学生の頃一緒に野球をやっていた藤嶋が
プロ野球に行き一時はスピードキングと呼ばれた
そしてメジャーを目指して渡米
夢破れて帰国後亡くなったという報道
死因は書いてない

転職を繰り返し妻子とは別居
パッとしない人生を送る自分との対比?
場所は広島
広島カープ

妖精たちの時間

帰国子女だった桜井瑛子
彼女が来ると言うので出席した同窓会

久しぶりの再会

彼女はかつて妖精が見えると言っていたっけ

そして知らなかった過去
オーストラリアでのいじめ
それに比べたら日本での
いじめはたいしたことなかったと

そして彼女が相思相愛だったのは女子バスケット部のキャプテンだった子
その子が自殺したと
酸性の洗剤と次亜塩素の漂白剤を混ぜると死ねる?

主人公の男 槙田は離婚して失業中
2話続けてパッとしない男が出てくる

あなたによく似た機械

夫 拓人
妻 美純

夫がすべて機械的で
もしかしてロボット?と
疑い始めた妻

そういえば二人で交通事故に遭ってから
おかしくなったと

しかしロボットは自分だった

星新一みたいなオチ

僕と彼女と牛男のレシピ

これは七歳年上でバツイチ子供ありの女性と
なんとかして結婚したい男の話

3話目にして明るい話でホッとする

牛男は本当の名は潮(うしお)
彼女の一人息子

ここに出てくるのは東北楽天ゴールデンイーグルス

三人で球場に応援に行ったのだ

あのマークをうしおは最初「モ」だと思っていた
そして漢字を覚えると「毛」と
なるほどねそう見えるかも

君を守るために

これはちょっと怖い

留守中ペットを監視するため
自宅にカメラを設置したら
ペット以外
誰もいないはずの部屋に誰かいる!!

冷蔵庫のカルピスウォーターも減っている

犯人がわからないまま
今度は中学の同級生だった本村という男が
幽霊になって住みつく

なんと彼は殺されたのだった
それが自殺という事になって
成仏できずにいた

やがて家に無断侵入していた犯人の目星が付く
同僚の男
職場に誰もいなくなったすきに鍵を拝借し
合い鍵を作っていたのだ

気味が悪い

そして幽霊本村を使って
その男をやっつけることに成功

本村を殺した犯人も捕まえることができ
その後無事成仏して行った

ダブルトラブルギャンブル

一卵性双生児の二人が
そっくりの双子であることを利用して
数々のズルをする
そして同じ女性を好きになり
とりあえず三人でデートしようということで
終わっているが
双子であることバラしたんだっけ?
そうでなかったら二人とも嫌われるよきっと

人生はパイナップル

僕、奏太がじいちゃんと初めてキャッチボールしたのは
小学一年の時
最初からボールは硬球

口下手で友達もいなかったのに
学校で野球を始めたら
じいちゃんに小さい時から鍛えられていたから
エースで4番になるんだ

それでも甲子園に行きそうな商業高校ではなく
偏差値の高い普通校に進学

どうしてかというと
部活の先生が成績良くなかったら試合に出さないと
言っていたもんだから
一生懸命勉強してしまった

成績が上がって
親が商業高校に行くことを反対

野球やるために頑張ったのになあ

じいちゃんにまで
好きなことと、うまくいくことは、別なんだ
と言われてしまう

じいちゃんの若い時の話が時々入ってくる

じいちゃん家族は
台湾でパイナップル畑をやっていて
缶詰にしていた

パイナップルの人生はじいちゃんの人生

旧制中学では甲子園にも行った

台湾にいても甲子園に行けたのか
その後で台湾行ったんだっけ?

とにかく戦争で食べ物のない時に
パイナップルだけはあったから
それでじいちゃんはパイナップルが
嫌いになってしまったんだなあ

じいちゃんは会社を起こしてはつぶしたりを続けて
子供達には相手にされなくなった
じいちゃんの息子 奏太の父親とは
キャッチボールもしてこなかったくらい

だからじいちゃんを理解していたのは
奏太だけかも

甲子園を目指しての高3の地区予選
両親はじいちゃんの遺影を持って
球場に応援に来る

奏太が大学を出て就職した会社が
アマチュア野球チームがある
食品加工会社だって
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何がおかしい 佐藤愛子

2021-11-11 16:00:20 | 本 2021年
佐藤愛子さん現在97歳だが
60代のころに書いたエッセイ

今の私と同世代の頃の話だが
共感する点もあり驚く点もあり

ファックス ワープロ パソコン
どれも嫌いと
ファックスで原稿を送ると
用紙そのものが送られると思っていた

30年前それこそ佐藤愛子さんと同じくらいの上司が
ファクスの文字数で料金が違うと思っていた話を
思い出した
いろんなことを偉そうに言ってくる上司で
内心バカかと思ったもんだ

娘が一人でフェリーに乗り
北海道へ行く話

異常に心配する親心

これはわかります!!

別居している息子がいつもどこにでかけているかなんて
気にもしないのに
たまたま明日どこどこへ行く予定
なんて聞いてしまうと
もう心配でたまらない

だからって
無事帰ったの?なんて聞くことはしない
後日むこうから連絡来て
無事だったんだと・・・

佐藤愛子さん小さい時は
恥ずかしがりやの弱虫だったと
それが今や・・・

私も小さい時は
授業中手も上げられない
意見も言えない子だった

それが今や
黙っていろと言われても
口に出してしまう

加齢がそうさせるのか
人生経験か?

マヨネーズを手作りしているとのこと
何度も分離してしまう話は
原因を追究してほしかったなあ
モヤモヤ感が残る
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いちねんかん 畠中恵

2021-11-04 12:49:37 | 本 2021年
しゃばけシリーズの19弾とのことだけど
読むのは初めて

初めて知る妖たちがいろいろ登場

江戸にある廻船問屋兼薬種問屋の「長崎屋」

そこの主夫婦が湯治のため
九州の別府に行くことになった

留守を預かるのは
一人息子で体の弱い一太郎

でも彼の周りには妖たちがいて
いろいろ助けてくれる

両親が留守の間の
一年間の長崎屋での出来事が
書かれているのだが
その前の作品読みたくなったかと言うと
読まなくていいかなあ

アニメでならぜひ観てみたいとは思うのだが

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うつくしが丘の不幸の家 町田そのこ

2021-10-28 15:03:42 | 本 2021年
うつくしが丘にある一軒の家
そこに代々住む人の人間模様

第一章 おわりの家

美保理

夫婦で床屋を新装開店するため
うつくしが丘に家を購入し越してきた

夫の名は譲
代々の理容師で
美保理は好きになった男のために
結構歳がいってから理容師を目指した

この時点でこの家は築25年

オープンを二日後に控え
近所の人から
「ここが不幸の家と呼ばれていることを
知っていて買われたの?」
と心ない言葉

リフォーム業者からは
庭にある枇杷の木が縁起が悪いと言われる

落ち込む美保理を助けたのは
隣に住む老母

枇杷の木を自分で切ろうとしているところに
その木のすばらしさを話してくれる

それに不幸の家なんて噂は聞いたことがない
そう言った女性に心当たりがある
あの人は舌の教育を受けていない方なのよねと

老母と話すことで気持ちが軽くなり
悩んでいたいろんなことが
いい方向に向かっていく

第二章 ままごとの家

多賀子

家のローンのために
パートと節約に励む生活

うつくしが丘はバスしか交通手段がなく
移動も大変
車通勤の夫はその苦労を知らない

知人から夫の浮気を教えられる

高校生の息子が女性を妊娠させる

夫は息子が大学を卒業するまで
自宅で相手の女性と子供含めて
面倒みると言い出す

長女は高校卒業後の進路について
父親と対立
家を出ていた

家族がバラバラになってしまったのは
この家に引っ越してきたからだと多賀子は思う

その後息子は高校卒業するまでは面倒みてくれと
その後は家を出て働いて二人で子供を育てることに

夫は女と別れ

長女は舞台女優として頑張っていた

そして多賀子夫婦は
家を出て二人だけの生活にふさわしい
小さな一軒家に引っ越すことに

第三章 さなぎの家

叶枝

キャバクラで働いていたが
結婚詐欺に遭い
職も貯金も失う

助けてくれたのは先輩の女性
一年と言う約束でこの家を借りる

そこで高校の同級生でバツイチ
介護職の紫(ゆかり)
その娘響子と同居

叶枝はギフトセンターでの仕事はうまくいかず

紫の元夫が怒鳴り込んできたリ
(この男がとんでもないヤツ)

でも助けてくれる人はいた

退去の約束の一年が経ち
家を出て
紫と叶枝は別々に暮らすことになる

叶枝はキャバクラ時代に勉強したワインの知識が幸いして
スーパーのワイン売り場を任されることになった

紫は職場に近いアパートに越す
そこには響子の仲良しの子も住んでいる

第四章 夢喰いの家

夫 忠清 妻 蝶子

男性不妊で治療中

この蝶子が前章で二人に家を貸した先輩

なかなか妊娠しない
辛いのは女性

その大変さを見て
離婚しようと言い出す忠清

蝶子はこっそり家を出て行った

隣に住む老母 
名は荒木道子

彼女は子供ができない体で
夫の子供をこの世に誕生させようと
ほかの女性との関係を勧める

そして産まれたのが幸太郎

子供だけ引取り
女性は去って行った

その幸太郎が今度は
忠清と同じ男性不妊

お互いの身の上を知り
悩みを打ち明けあう二人

もう一度蝶子とやり直す気になった忠清

一年間はまた不妊治療を続けることになり
その間は親と同居することに

それが前章の期限付き借家ということ

第五章 しあわせの家

真尋まひろ

バツイチ男の子ありの
どうしようもない男健斗と
新しい三階建ての白壁の家で同棲中

前妻は愛想を尽かして家を出て行ったため
祖母が子供の面倒を見ていたが
急逝したので
それで真尋と同棲始めたのかなあと

でも真尋は素敵な家に住むのがうれしくて
了承したのだな

真尋は幼い頃
古臭い家に住んでいたので
家に対するあこがれがあったのだ

父親が自分と妻を置いて
好きな女性とかけおち

その父親が亡くなったとの知らせ

真尋は父親に捨てられたと思っていたのに
毎月真尋名義の通帳に預金してくれていた

今だったら通帳作れないかも

そして健斗が突然姿を消す

惣一は前妻の元へ
その前に庭に枇杷の木を植える

友人のユズくんが苗をくれたのだ

エピローグ

第一章の美保理の店に
二十四年前にここに住んでいたという男性が
訪ねてくる

枇杷の木大きくなりましたねえと

それは惣一の未来の姿
そしてユズは


全部逆からの話
最初の話が家の最後で
最後の話が家の最初


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ばにらさま 山本文緒

2021-10-16 14:13:02 | 本 2021年
ばにらさま

表紙に描かれている女の子のイメージのばにらさま

うなじから二の腕の内側までバニラアイスクリームのように白い
そして細い
名前は瑞希

そんな彼女が付き合っているのは
デブで汗っかきの広志

彼女が下心いっぱいで近づいてきたことを
彼は瑞希のネット上の日記を
偶然見つけたことで知ってしまう

そして広志の方は中学高校で一緒だった高明というツレがいて
ばにらさまと別れることになったことを報告したら
ばーか女なんかとつきあうからだよ
なんて言われている

あれ?そういう関係?


わたしは大丈夫

ちょっと騙された感あり

夫に浮気されているのかと思いきや
その浮気体験は今の妻の過去で
別れた前妻と子供に
慰謝料を月25万も払っているんだと

後妻は自殺未遂的な薬物中毒の後遺症で
働くことができなくなったため
夫の給料だけで超節約して生活している

義母はその事を知っているのだろうか

菓子苑

この話も作者に騙されたって感じ

友人同士かと思っていたら
実は母娘だったと
若い頃に産んだ娘
わがままですぐにキレる

なんでそんな子に振り回されて
ずっと付き合っているんだろう
離れればいいじゃないかと思っていたら
実は・・・という訳だ

母は舞子
娘は胡桃

若くして結婚し胡桃を産んで
舞子のわがままで夫と離婚
成長しないまま母になった感じ

そして胡桃も妊娠して結婚することになった
同じ道を歩みそうな予感

どうして菓子苑と言う題なんだっけ?

バヨリン心中

近未来の話

浜名湖に大小合わせて五つの人工島が造られ
老人用の島も三島ある

そこに住んでいる祖母の過去の恋愛話

ヴァイオリン奏者のポーランドの男性と結婚した祖母

しかし東日本大震災をきっかけに
日本に妻子を置いて母国に帰ってしまう

この国は危険だ一緒に帰ろうと言ってくれたのに

ポーランドってチェルノブイリの近く

20×20

これは原稿用紙の文字数

主人公は作家の女性
高原の町にリゾートマンションを買い
そこで仕事をしている

一人息子は地方の大学

夫は東京

リゾートマンション内での人間関係が少し

子供おばさん

40代後半で亡くなった友人から
犬を遺贈された

それもゴールデンレトリバー

そのために今の仕事もやめ
武蔵野市に移り住む

友人が不倫相手から手切れ金代わりに
買ってもらったというテラスハウス

パートの仕事をしながら
犬の面倒みる生活

日常に倦むことはないって

何も成し遂げた実感のないまま
何もかも中途半端のまま
大人になりきれず
幼稚さと身勝手さが抜けることのないまま
確実に死ぬ日まで

なんだかなあ
友人亡くなった時は
もうそんなに親しくはなかったようなのに

やっぱり子供おばさんかなあ

犬が何歳の時に引き取ったか知らないけど
寿命はそんなに長くないよ

犬のために今までの生活全部捨てて
まあ健康的な生活の様ではあるけど
自分もいつどうなるかわからないのに
思い切ったことをするもんだ


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堪忍箱 宮部みゆき

2021-09-16 10:12:55 | 本 2021年
堪忍箱

蓋を開けたら災いが降りかかると言う
近江屋に代々伝わる文箱

その店の娘お駒は
その箱のせいで父と祖父を失い
母も意識不明

最後は悲しい
開けない代わりに部屋の行灯を倒す

結局はこの中身はわからず

かどわかし

料亭辰美屋の一人息子小一郎が
畳職人箕吉の所へやってきて
じぶんをかどわかして
身代金を取ってくれと言う

そのお金で乳母に会いに行くと
乳母だったお品は店をやめ家に帰っていた

店の仕事で忙しい母親に代わって
小一郎を育ててくれたのだが
母親より乳母になつく小一郎を見て
追い出されたのだった

箕吉はもちろん断り
お店へ小一郎を連れて行くが
その後本当にかどわかされてしまう

犯人は奉公人
主人が彼らを相手にあこぎな金貸しをやっていた
結局それがばれて主人は遠島
身代は取り上げられた

そして母と息子二人の暮らしが始まるのだった

実は小一郎には兄がいたが
生まれてすぐに亡くしていた
小一郎は次男につける名前らしい

敵持ち

板前加助が命を狙われたので
浪人小坂井を用心棒に雇う
おかげで危ないところを助けられたが
そのせいで小坂井の名が有名になる

そして小坂井は忽然と姿を消す
実は彼は仇持ちだったと

最後の方
彼は剣術はからきしーの
ことばが効いている

ドラマでは小坂井役
三浦浩一さんだった

十六夜髑髏

米屋 小原屋

十六夜月は小原屋に祟る
十六夜月の下で
初代に殺された人の恨みで

お墓の下まで

差配人 市兵衛とお滝
二人の間に子はなく
迷子や捨て子を貰い子にしていた

長女おのぶは迷子
藤太郎とおゆきは兄弟そろって
捨てられていた

お滝は亡くなったが
4人それぞれ秘密を抱えていた

市兵衛夫婦は赤子をさらい
病気で死なせてしまった過去

おのぶは虐待する親が火を出した時
助けずに逃げてきた過去

藤太郎兄弟の場合は
自分たちを捨てた母親が
時々会いに来ていた

謀りごと

一度も火事を出していない丸源長屋
そこの差配人黒兵衛が店子の家で
死んでいた
その家の住人は
浪人香山又右衛門

さてどうしようと長屋の連中で
話し合っていると
差配人の意外な面がわかってきた

そして黒兵衛は病死だとわかるが

なぜ又右衛門の家にいたか

それは又右衛門しか知らない
ご禁制の書物を隠していたことに
気付いていたから

それが火事を出していない長屋と言う点と
結びつく

てんびんばかり

幼なじみのお美代とお吉
二人とも両親に死なれてから
一緒に暮らしていた

そしてお美代に料亭大黒屋から
後添いの縁談が持ち込まれる

内心嫉妬するお吉

しばらくしてお美代に子ができるが
それは旦那様の子ではないと言う

二人のことをすべて知って
助言をくれるのは差配人の徳兵衛

お美代はこれからどうするのかは
わからない
でもお吉はもう関わるなと

砂村新田

これはドラマでは「ならずもの」
と言う題だった

父親が病気で目が見えなくなり仕事ができないので
通いの奉公に出ているお春
ある日見知らぬ男に声をかけられる

おっかさんは達者かいと

その男がお尋ね者の市太郎で
遠藤憲一さん

お春の母お仲の幼なじみ
お春は松田美由紀さん

ドラマでは茂七の義妹の幼なじみと言う設定だった

奉公先を紹介した口うるさい
おきんおばさんはドラマでは出てこない

いろいろ心配してくれるので
実は親切なおばさんだったんだと思ったら
お春を世話した代わりにと
奉公先に無心していたんだな

市太郎のことを母親に話せないお春

その後市太郎は病気で亡くなる

彼との思い出を話す母親

原作にはなかったが
ドラマでの突然父親の目が見えるようになり
母娘で喜ぶシーンよかったな

どちらというと
ドラマの方が面白い
脚本は金子成人さんで
「堪忍箱」とその周辺という
あとがきを書いている
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幻色江戸ごよみ 宮部みゆき

2021-09-12 09:06:09 | 本 2021年
鬼子母火(きしぼび)

酒問屋伊丹屋で神棚から火が出た
すぐに消されたが
番頭の藤兵衛が
注連縄の中に人の髪の毛を見つけた

それはまだ十二の奉公人おかつが
流行病で亡くなった母親の髪の毛を入れたのだった

大急ぎの弔いだからと
お経も読まず線香も上げなかった
その上
土葬ではなく火葬にされてしまった

母親の髪の毛を少しだけこっそり
奉公先に持ってきたのだと

おかつは母親を供養したいと
神棚の注連縄にそれを隠した
そうすればみんなに拝んでもらえて
お灯明もあげてもらえ
お榊も餅も供えてもらえると

女中頭のおとよは
情にほだされ叱ることもせず
一緒に念仏を唱えて
それを処分した

そのあとおかつの母親の魂のようなものが
おとよの周りに漂う気配が・・・

あかつの面倒はみるから
安心して成仏するよう言い聞かせると
気配は消えた

原作に茂七は出てこないが
高橋英樹さん演ずるドラマ茂七シリーズでは
おとよの役は
木の実ナナさん
怖いけど情のある奉公人想いの役だった

紅の玉

贅沢禁止令の出ている中
銀のかんざしを頼まれた佐吉

病気の妻を抱えて薬代欲しさに
引き受ける

原作は捕まる気配で終わっているが
ドラマでは茂七が妻を死んだことにして
二人を逃がす

春花秋燈

古道具屋の主人が
曰くつきのものを売りたい気配の客に
いろいろ話して聞かせる

器量のぞみ

醜女で大女のお信に縁談が持ち込まれる

相手は下駄屋「木屋」の一人息子で
評判の美男子

それも一目惚れしたとのこと

からかわれているのかと思ったけど
そうではなく真剣そのもの

変だ変だと思いながらも
嫁いでしまう
幸せいっぱいのお信

繁太郎の妹二人に会ってみれば
それはそれは可愛らしいのに
自分の顔を嘆いて気の病を罹っていた
数多くの縁談は断り
義姉であるお信を綺麗で羨ましいと

そんな時夢枕に
この家に憑りついている幽霊が現れる

綺麗な顔が綺麗に見えず
不器量が器量よしに見えるように
祟っていると

そして二十年もたつので
そろそろ意地悪をやめたいと
祟りを取り除く方法をお信に教える

しかしそこで
祟りが消えてしまったら
お信は醜女だと離縁されるのではと悩むお信

そうしているうちにお信は
女の子を産む
それはそれは可愛らしい子だった

お信はその子の将来のために
祟りを取り除く決心をする
それでどうなったかって?
どうもなりはしなかったと
妹二人は無事いい所へ
嫁いでいけたしお信も離縁されず
繁太郎と仲睦まじく・・・


庄助の夜着

これも怪談っぽい

居酒屋いなり屋の主人
五郎兵衛の娘の縁談が決まり
嫁いでいくことになった

その準備に幸せいっぱいの五郎兵衛

そのころいなり屋で働く庄助が
夜着に憑りついだ幽霊に惚れてしまったと言う

げっそりやつれていく庄助

まもなく庄助は姿を消す

庄助は本当は娘に惚れていたのではないかと
幽霊は本当にいたのかと五郎兵衛は思う・・・

まひごのしるべ

火事で夫と子供を亡くした女が
子だくさんの家の産まれたばかりの子供をさらい
自分の子として育てる

しばらくしてその子が迷子になるが
表立っては探せない

江戸時代には迷子石というのがあって
迷子や行方不明の者を探すために
設けられたもので
一種の公共掲示板

そこに来ていた女を町役人が見つけて
真相がわかると言う話

その町役人がドラマでは茂七
女の役はが中山忍さんが演じてた

火事で逃げるときに
抱いていた自分の子を
力を入れすぎて窒息死させてしまったという
母親としてはこんなつらい事はない

だるま猫

火消しになりたいと
組に弟子入りしたが
火事場へ行くと恐怖で
体が動かなくなる男の話

それをかぶると恐怖心が消えると言う
不思議なだるま猫の図柄の頭巾を
手に入れる

しかしそれは悪いことも招くというもの
どっちをとるか?

頭巾をくれた一膳飯屋の親父
原作ではそれをかぶって火事で焼け死んでるのだが
ドラマはそんなシーンはなかったなあ

親父を演じていたのは米倉斉加年さんだった

小袖の手
古着屋で買った小袖には
前に来ていた人の魂が宿っているかも

首吊り御本尊

捨松は奉公先がつらくて逃げ帰ってしまったが
すぐに連れ戻された

その捨松に大旦那さまが直々に見せたいものがあると言う
それは首吊り男が描かれた掛け軸だった

首吊り本尊として家の家宝なのだと

大旦那さまが丁稚奉公していた時
番頭さんが教えてくれた話を捨松に語る

番頭さんが丁稚だったころ
辛くて辛くて首をくくろうかと
土蔵に行ったら
そこには首を吊っている男がいた
そして「ここはもういっぱいだよ」と
怖くなり急いで部屋に戻ったが
次の日も行ってみたら同じことが・・・

そのうち仕事がつらくなくなってきた
(にぎり飯の話は略)
それは奉公人の神様か

しばらくして
捨松も仕事が辛い時
土蔵に行ってみた

そこにはおっかちゃんが首をくくっている姿が・・・
見えた気がした

自分が頑張らなければおっかちゃんも弟妹達も
首をくくって死ぬほかはない

それに気付かされた

その後大旦那さまが大往生をとげる

が、その話をほかの奉公人たちに聞いても
誰も知らない様子だし
そんな掛け軸があったと言う話もない

大旦那さまにおこわにかけられたらしいとあるが
これは人をだますという意味だと

神無月

毎年神無月になると十両だけ盗まれる

家の構造を知った下手人
畳屋だと目星を付ける

それは病気の娘の薬代の為だった

捕まるのかどうかという所で話は終わっている

茂七ではどうだっけ
確か捕まったはず

侘助の花

看板屋の要助の描く看板には
侘助の花が描かれて好評だった

その理由を口から出まかせに話していた

火事で生き別れになった娘がいる
自分が侘助の花が好きだという事を知っているので
看板に描いていたらいつか会いに来てくれるのではと

そしたら自分がその娘だと女が会いに来てしまった

紙吹雪

高利貸し井筒屋のせいで
無理心中した母と兄の仇を討とうと
井筒屋の女中として入り込んだぎん

母親は食べ物にねずみ取りの薬を混ぜたが
ぎんはまだ小さく吐き出して生き残った
兄は母親の気持ちを理解して呑み込んだと

ぎんは主夫婦を殺して借用書を屋根の上から
紙吹雪にして降らせた

飛び降りるのか?




好きな話は
器量のぞみと首吊り御本尊
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かまいたち 宮部みゆき

2021-08-31 15:26:19 | 本 2021年
かまいたち

江戸の町に辻斬りが現れるようになった

その現場を見てしまったおよう

番屋へ行き町役人を連れて
現場に戻ってみたら
死骸は消えていた

夢でも見てしまったんだろうと帰されたが
その殺した男新吉が
同じ長屋に越してくる

怯えるおよう

原作には茂七は出てこない

ドラマのおよう役は水川あさみさんだった

実は新吉は大岡越前守忠相からの命令を受けていた
切られた男が辻斬り

死骸がなくなったのはその男が旗本で
家の者が持ち帰り
病死という事にしたのだった

原作では新吉とおようが結ばれるかもという所で終わっているが
ドラマでは新吉はひっそりと姿を消している

師走の客

小さな旅籠に毎年師走にやってくる客

旅籠代の代わりに高価な置物を置いてくことになった

それは伊達さまが集めている物と同じで
翌年の干支の形をして金製 
親指の爪ほどの大きさで
細工は見事な物だった

十二年で揃うのが待ち遠しい竹蔵夫婦

翌年が巳年の時
いつもとは違った
大きな金色の蛇の置物
宿賃のほかに十両必要だと

宿屋の主人はそれを骨董屋に持って行き
それを担保に十両借りる

ところがそれが骨董屋から紛失
さらに今までの置物も
偽物とすり替えられていた
え?いつの間に?

この話のオチは
すり替えたのはその客で
盗まれた金の蛇は旅籠にいた犬が
食べてしまっていた

苦しみだした犬に虫下しを飲ませ
本物の蛇の置物を取り返した
骨董屋の話では売れば三十両にはなると

ドラマでは客が六平直政さん
旅籠の主人が勝野洋さん

原作は客は姿を消したままだが
ドラマではなにか罰が当たってたっけ

迷い鳩

ここから霊験お初が登場

お初が血の跡が見える所
殺人事件あり

殺されたのは
離れている恋仲と伝書鳩で
文のやり取りをしていた娘おつねで
ろうそくや柏屋で働いていた

柏屋では手代から婿に入った宇三郎が
半年前から原因不明の病に倒れていた

実は柏屋のお内儀お清と
手代の誠太郎が宇三郎を亡き者にしようと
宇三郎には毎日仏壇を拝む習慣があったので
そのろうそくに毒を仕込んでいた

おつねはそれを知ってしまったために殺された

そんなことがお初の霊験で見えて事件は解決!!

ドラマではもちろん茂七が解決するのだ
お初は登場するが幻は見るだけそれで終わり

原作ではお初は目明しの六蔵の妹で
六蔵の妻と二人で姉妹屋という一膳飯屋を切り盛りしている

看板には「鬼」と「姫」をあしらい
「おにしめ」と言う意味

江戸の町に身ひとつで働きに出てくるものは
大勢いる
仕事はある
だが病や怪我で動けなくなったら
すぐに食べることさえ困るようになる

華やかに豊かにもののあふれるこの町は
どこよりも「金が仇」の町である


最後の話騒ぐ刀

これもお初が解決するのだが
読んでてつまらなかった

刀鍛冶の嫉妬心が刀に乗り移り
それを握った人の意思に関係なく人を切ってしまうのだが
なんで犬が出てくるかなあ
可哀そうに・・・
がっかり

コメント
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