コトありで考えたこと

*光のページェント1*

杜の都にページェントが灯る
その道は私の通勤路。

ケヤキの街路樹に巻付けられた電飾を
横目で見ながら思います。

「木がかわいそう」

仕事帰り

光と人波を避けて脇道を急ぎます。

「点滅もしないし一色で見栄えしない…」

でも休みの日は少し歩けなくなったばあちゃんを
光のページェントに誘いました。

光に囲まれたケヤキの真ん中の道を
一歩ずつゆっくりと歩く。

「あらーまぁまぁ きれいだごと」

ずーっと上の光を見上げて
ばあちゃんは笑っていました。

「ありがとうね」

私もずーっと上の光を見上げたら
一色だけのはずの光が
虹色に輝いて見えました。

 

 

もうあれから13年…

冬が来ると
ばあちゃんと見たページェントを思い出します。

あれから空を見上げるようになりました。
私きっと真っすぐばかり見ていたんだね。

よその街では賑やかにアートのように彩られている光。

杜の都のページェントは
ボッブアートの美しとは違う
たとえばクラッシック音楽のような美しさです。

たとえば星が降るような幻想的な風景…
あったか色でキラキラ輝いています。
そんな風に思えるようになりました。

今年もばあちゃんはきっと
光のページェントを
もっとずーっと遠い空から見おろしているんだね。

2023 SENDAI光のページェント

(12月9日 kuu記)

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