偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

感動ポルノ

2020年03月23日 00時02分18秒 | ◎ツッコミ思案neo
「100日後に死ぬワニ」が炎上してるとか
電通?
いまさら?
って感じだ。

「感動ポルノ」と揶揄してたけど
そもそも
「泣ける」を売りにしてるものは
その時点でもうポルノだ

感動とは結果としてするものだ
さすが自分で自分を
「アイドル」と呼んでしまう文化の国だ。
「どうぞ感動したい人はこちらへ」なんてのに
のっかった時点でどっちもどっちだ

感染豪華客船の客が
地元の一般人に励まされたなんて美談があったけど
まあ全員とはいわないまでも
「感動イベント」に
ただただ参加したいだけの人たちだろう。
ハロウィンのバカ騒ぎと同レベル。
そーいう人は明日には「正義」をふりかざし
どこかのアカウントに火をつけてたりする

だから「ワニ」を紹介してた人々も
ある意味において
"イベント"にいっちょかみしたかったんだろう

感動ポルノといえば
以前「余命モノブーム」なんてあったけど
ツッコムべきはあっちだよ
「余命モノ」って表現がもうアウト
軽薄なノリのプロデューサーが指パチンと鳴らして
「とりあえず次回も余命モノでいっちゃおう」
みたいな絵がうかんできてぞっとする。
「当事者」といわれる人々が
発信側にいたから
つっこみずらかったのかもしらんが…
作家の田口ランディさんは
「キュア」でがんをとりあげたきっかけとして、
あるがん患者から
「文学は、がんを装置として消費している」
といわれたことだと語っている。

「余命モノ」はまさにそれを体現した下品な流行。
この悪流行のきわめつけは
番宣をかねたTBSの乳がん検診キャラバン車
なんだよ検査の啓発はなにがきっかけであれ悪いことぢゃないのでは?
と思うかもしれない
でも実は当時
20~30代への乳がん検診の有効性に科学的根拠はなく、
不必要な検査につながるなど不利益が大きい
と、患者と医師からなるグループから抗議文が送られた。
若年層への検診は、放射線被曝やストレスを増やし、
がんを見逃す場合もある
とも。

日本人は放射線に鈍感だけど
2004年にイギリスの「ランセット」という医学雑誌に
「日本ではがん患者様全体の4.4%が、CTやエックス線の影響でがんになっている」
という趣旨の論文が掲載された。
これは世界最悪の数字とのこと。
CTの影響でがんが12%も増えるというデータも。
https://www.g-ms.co.jp/blog/medical-examination/

3年間で6回、胸部レントゲン検査を受けると
1回だけの人と比べ1.4倍、肺がん死が増える
CTはレントゲンより20倍~1000倍
人口100万人あたりのCT保有台数はOECD加盟国平均の4倍

(現在発売中の週刊新潮より)

原発事故後に
「レントゲン●●分なので怖がりすぎないように」
と説明してた池上彰は
「彰」ではなく「影」だとおしどりまこさんが突っ込んでいたのはもっともな意見だが、
世間的にはおしどりのほうが胡散臭いことにされてしまってる。

「買ってはいけない」の
食品添加物の害についてのときも
ゲーム条例のときもそうだけど
何かひとつデータなどに誤りがあると
なぜか他のデータまでぜーんぶ無効にされ
鬼の首でもとったように反論されて
「ふりだし」より後ろにまで戻されてしまう

日本の場合、
サブカルもカルも
じつは権威をからかっているのではなく
思いっきり権威側から弱い者いじめしてる場合がある
そもそもゲームなんて大企業側だし
「脳トレ」なんて欧米では効果が完全否定されているものには
日本ではだれもつっこまない
サブカルもカルも任天堂の悪口はいいたくないからね

斉藤和義の反原発替え歌は
いきものがかりに否定され
忌野清志郎のプロテストは糸井重里にダサいと吐き捨てられ
「忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー」からは完全に反原発色は漂白され
佐野元春はだんまりを決め込む

それでいて
現場感覚を知らないくせに
ゲーム禁止の条例が人権問題!だと叫ぶ日本のカルチャーって
なんなんだろうな

命がけで銃規制にむけ立ち上がった
アメリカの高校生の
爪の垢でも煎じて飲んだらどうだろう

ツイッターにつづいて
もうすぐブログも凍結されちゃうかもね
(ツイッター、凍結だけはとけたけどまだbanはかかってる模様)

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