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ポジティブな私 ポジ人

追納から未来を案じる

現在無職で完全に年金だけで過ごすようになって、つくづく年金のありがたみを感じる日々だ。

年金について、若い頃は給料明細から差し引かれる保険料を苦々しく思いこそすれ、老後の備えとは意識する事も無かった。

昨年の6月2日金曜日、北海道新聞のくらし欄の記事を眺めていて、ハッとすることがあった。

それは「20歳学生も年金手続きを」という見出しで、国民年金への加入義務が生じる20歳の学生の年金手続きに関する記事を読んでの事だった。

我が家も子供たちが20歳になった際、それぞれ分厚い国民年金の納付書がドサッと届いたのだった。しかし、当時は経済的に支払うのは苦しく、「学生納付特例制度」を申請して、支払いを猶予してもらっていたのだった。そして、その時はそのまま「払わなくってもいいかなー」なんて思ったりして、すっかり忘れ去っていたのだ。

記事を読んでみると、当然の事ながら支払わない分、将来の受取額が目減りすると書いてあった。こりゃ大変だ。
私が支払うべき子供の年金。今なら経済的余裕もある。すぐさま支払わねば…。「追納」というらしい。その追納は新聞によると、10年以内と決まっている。焦った。息子は30歳を超えている。10年超えちゃってるが大丈夫だろうか。
「とにかく追納の申請をやる様に!」と息子に伝えたのが昨年。今年になってやっと、申請が済んで納付書が届いた。

息子は自分で払うと言ったが、私はどうしても息子には払わせたく無かった。元々は親が払うものだったのだから。

つい先日、年金保険料をチマチマ支払うのも面倒なので、一括で支払い心底ホッとした。
支払った金額は所得控除の対象になるので、息子の年末調整で控除されることになる。めでたしめでたし。

しかし、これは実際の所、損得で考えたら得なのだろうか。

国民年金の追納の件について、北海道新聞では同じ年(2023年)の10月27日にも、くらし欄で取り上げている。

そこには「追納しない場合の老齢基礎年金目減り幅」の計算式が載っていた。

老齢年金の受給額23年度満額79万5千円✕(猶予された期間/480カ月)

実際に将来息子が受け取る金額では無いけれど、目安として知りたいので、その式に当てはめて計算してみると
795,000✕(24/480)=39,750円

1年に目減りする金額は39,750円だ。10年間で397,500円。この金額は今回一括で払った追納の金額とほぼほぼ同じ。

年金は今後満額受け取れる年齢を引き上げるなんて話もある。現行は65歳からだが、息子が受け取る頃には、70歳からなんてことになるんじゃ無いだろうか。80歳まで生きてくれたら、追納の元が取れる。90歳まで生きたら、お釣りが来る、なんて、下世話なシミュレーションをしてしまう。
年金制度が破綻さえしなければ、良いけれど。

例えば追納をしないで、この約40万円を投資信託に預けて35年経ったら、100万円を軽く超えている、と思う。

不謹慎だが、年金を支払っていて、若くして亡くなった場合はどうなるのか気になった。
調べてみたら、25年以上国民年金保険料を支払っていたら、遺族年金が支払われるようだ。25年未満なら、国庫に納まったままということなのだろう。ふーむ。

ところで、私には娘もいるのだが、娘に追納の話をした所、支払わなくて良いと言う。彼女曰く、年金制度がどうなるか分からないし、日本に見切りを付けて、海外に住むかも知れないからだと言う。
親に払わせまいという気遣いもあると思うのだが、娘の意思は固い。

年金制度がどうなるか…まあ、何十年も先のことなど分からないけれど、私は年金制度自体はどんな形であれ続いて行き、破綻しないと信じているが…。

娘が日本を離れたがる理由…色々あるのは私も分かる。
現在の呆れ果てた日本の政権。福島の原発。後始末が一向に進まない状態なのに、原発推進とか。どんどん膨らむ防衛費。まるで攻撃する様な勢いに寒気がする。その他にも色々あるだろうが、どの国においても、様々な問題を抱えている事に大差はないと私は考えている。

話がずれてしまったけれど、娘が海外に住まなかった場合、追納しない事で不利益を被らないか、それだけが心配だ。
まあタフな彼女の事だ。年金制度を無いものと考え、ガンガン稼いで投資に回し、資産運用で老後の資金を築き上げるつもりだろう。そして、老後を悠々自適に過ごすのだろう、きっと。そう信じている。

息子と娘で異なる選択をした未来。どうなるのか。どんな未来でも、きっと二人はどちらかが窮地に陥ったら、助け合える兄妹だと思っている。

どうか彼らの未来が、より良き未来であります様に…。心から願わずにはいられない。




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